レザーソムリエ・マキマキのゆったり革講座episodo 14 マキマキの靴工場突撃編

2022.10.05

みなさんこんにちは。レザーソムリエのマキマキです。今回は前回の偶然の出会いをきっかけに、UNION別注のHOUSTONを製造している浅草にある靴工房「IT’S  SHOE  FACTORY」にお邪魔してきました!!

グッドイヤーウエルト製法で靴、ブーツを製作されています。グッドイヤーといえば言わずと知れた、靴の製法では人気No.1の作り方です。今日は代表の森田さんに靴を作る工程順に実演、説明していただきました!!

 まずは釣り込み。アッパー(本体)は製甲屋さんが製造します。出来上がったアッパーをラスト(木型)に押し当てて、立体的にしていきます。この作業がつり込みで、専用の機械を使用します。僕もそこそこ色々な機械を見てきたのですが、この機械は初めて見ました。「これはアメリカ製だよ」と森田さん。おー、なんかそれだけでいい感じがするのが、アメカジ好きなんですよね。慣れた手つきで靴が立体的になっていきます。そういえばアメリカの国旗が飾ってあって、なんかめちゃくちゃおしゃれな工房です。

 機械でのつり込みが終わったら、今度は手でつり込みをしていきます。機械で全てできないのも靴つくりの面白いところでもあります。「ワニ」という専用工具を使います。これぞ職人技!!という感じで、正確で綺麗に釣り込みしていきます。釣り込みの最後はかかとをまとめに入ります。

 次につり込みした時にできた、余分な革を切ります。これ全て手で裁断してるんです。サクサク切っていく森田さん。それにしても革包丁のキレがめちゃくちゃいい….。こういうところが職人技なんですよね。

 さてここまできたら、次はウエルトを縫っていきます。いわゆるすくい縫いというやつなんですが、この機械がめちゃくちゃすごい。最新で、音も静かで早いのです。

「どの機械も、とにかくいつもメンテナンスを欠かさないよ。機械あっての商売だからね。」確かにその通り。「全て手縫いの靴が絶対じゃないし、機械をいかに使いこなして、安定的に供給することも大事だね。」一言の重みが違います。僕が見ていて気になったのが、森田さんが縫い終わったら軽くなんですが、オイルを差し、掃除をしていました。ここがある意味、プロとの分かれ道なんだなと。

 今回は工程や材料の関係でここまで終了。底付けはまたの機会になりました。森田さんとお話しして印象的だったのが「この業界はどんどん衰退しているからね。ちょっとでも若い人に色々経験してもらいたいね。今までの経験や、技術は惜しみなく教えるよ。モノづくりからの発信がないんだよ。新しいものを作っていけたらいいね。」僕もこの業界に長くいるので、森田さんのような方が率先してくれると新しい風が吹くと思いました。

 今回はぎゅーっとまとめてご紹介しました。森田さんとのお話はまた改めて掲載できたらと思います。

 ちなみに今回、製造していた靴はUNION大宮店で見ていたあの靴!!グッドイヤー製法の本格派シューズはこうして作られているのでした。

いかがでしたでしょうか?次回も革にまつわるお話しができたらと思います。

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  • 1977年生まれのバリバリ氷河期世代。19歳から靴屋のバイトを初めて、そのまま靴、革にどっぷりハマる。靴メーカーやベルトメーカー、靴の組合など、とにかく革がある場所で革の知識だけでなく、売り方やマーケティングを学ぶ。レザークラフトの作家としても活動中。主な作品はレザーベアー。手縫いをこよなく愛するLEATHER ARTIST。 現在はフリーランスで革関連会社のアドバイザー、革、靴、BAGのライターそしてレザークラフトなどをして、日々革について精進中。