お酒博士・橋口孝司の酒千夜Vol.13
一度は行ってみたいバーの愉しみ方Vol.05
ウイスキー貯蔵庫の中で楽しむ“銀座熟成”ウイスキー 銀座「GINZA1954」


★今回おすすめのお酒
「嘉之助シングルモルト」

「嘉之助蒸溜所シングルモルト 4年 2018-2022 TWC向け  ジャパニーズトレイル」
日本の新しいウイスキー蒸溜所の中で、私が注目している蒸溜所の1つです。
長年、本格焼酎を造ってきた経験を活かしながらウイスキー造りに取り組んでいます。
今回は特別限定品をいただきました。

※詳しいウイスキー情報はこちら 

■はしご酒は2日目。「GINZA1954」の愉しみ方

銀座のバーのはしご酒は、2日目・通算5軒目に突入です。
銀座8丁目、新橋からも近いビルの地下1階にハートマングループの「GINZA1954」はあります。
店名から分かるように、創業は1954年(私よりも先輩です!)という歴史あるバー。
ハートマングループが2007年に引き継ぎ、その伝統や歴史を受け継いできたバーなのです。

今までの4軒はこちら。
*1軒目「D-ハートマン」
*2軒目「ムーンシャイン」
*3軒目「ザ・ライオンズデン」
*4軒目「ペントハウスガーデン」

■余市蒸溜所の貯蔵庫の中でウイスキーを愉しむ

GINZA1954の1番の特徴は、店内の造りが(内装)北海道の余市蒸溜所の第一貯蔵庫を忠実に復元した造りとなっていること。レンガの壁を見ていると、ウイスキーたちが熟成している場所の雰囲気を感じます。

地下にあるお店なので、暑い夏でも結構涼しく、それもまたウイスキー貯蔵庫と同じ空気感を作り出しているのかもしれません。

ウイスキー蒸溜所に行って貯蔵庫を見学した事がある方なら、きっとその時の事を思い出すでしょう。

創業当時のカウンターをずっと使っていたり、メニューを継承していたり、銀座で長い歴史を刻んできたお店を大切に守っている事を感じるバーです。

■一期一会の“銀座熟成”樽出しウイスキー 〜GINZA1954こだわりのモノ〜

宇佐美店長が、ここでしか愉しめないウイスキーとおすすめしてくれたのが「余市の樽出しウイスキー」です。
10年間、毎月ウイスキーを注ぎ足して熟成させている、まさに【銀座熟成ウイスキー】。
頂いてみると想像以上に熟成感を感じる美味しさが口の中に広がりました。香りも味わいも、深みを感じました。そして、通常の余市と飲み比べてみたら、こんなにも変化しているのかと更にびっくり!
樽の中で、熟成具合は日々変わっていくのでまさに「一期一会」のウイスキーなのです。
絶対に、通常の余市と飲み比べセットがおすすめ!
銀座の地で、銀座の空気を吸って熟成したウイスキー、ぜひみなさんにも愉しんで頂きたいです。

※「余市」の詳しい情報はこちら 

■おすすめ料理&ドリンク

・コンビーフサンド
・ザ・ニッカのハイボール

※詳しいウイスキー情報はこちら 

宇佐美店長がおすすめするGINZA1954の人気メニューは「コンビーフサンド」。
誰もが知っている有名メーカーのコンビーフをたっぷり使い、パンはハートマングループ御用達の木村屋の特製パン。他店のサンドと違うのは、パンをこんがり焼いている事です。個人的には、この食感が大好きです!
食感も味も美味しいバランス、さらに切り口は、芸術的に美しいのです。
合わせるのは、プレミアムブレンデッドウイスキー「ザ・ニッカ」のハイボールですっきりと。

■シメの「ラーメン」にもこだわりが

さらにGINZA1954にしかないメニューをご紹介します。
「支那そば」は、創業者である先代の頃から受け継がれている歴史あるメニュー。
お酒の後のシメのラーメンは、誰もが大好きなスタンダードな醤油ベースのスープです。お腹を優しく満たしてくれます。
そして、このラーメンにもこだわりのモノが隠されています。ハートマングループの代名詞でもある「カツサンド」のお肉を使ったチャーシューが入っているんです!贅沢ですね。

古き良き時代のノスタルジーを感じる事ができる老舗のバーは、懐の深い雰囲気とホスピタリティあふれるバーテンダーが迎えてくれます。一人でふらっと立ち寄っても、落ち着いた気持ちになれるバーです。

次回、2軒目のはしご酒は、「カフェバーK」にお邪魔します。

GINZA1954店舗情報
住所:104-0061 東京都中央区銀座8-5-15 SVAX銀座ビルB1F
電話:03-3571-2008
URL:http://www.heartman-ginza.jp/1954/index.html
営業時間:月~金 PM6:00~AM3:00、土曜日 PM6:00~AM0:00
席数:カウンター10席 テーブル4名×2席 個室4名×1席 合計22席
料金(目安):
<今回掲載したメニュー>
嘉之助シングルモルト(シングル)2,000円、樽出し余市(シングル)1,500円、余市(シングル)1,000円、ザ・二ッカ(ハイボール)1,000円、コンビーフサンド2,000円、支那そば1,500円
<ドリンク>カクテル1,000円~、スタンダートウイスキー1,000円~、1,000円~2,000円が中心。
<フード>パスタ各種1,650円~など
※サービス料10%、消費税10%別
チャージ料:全席PM5:00~A0:00 1,000円/1人  AM0:00~AM3:00 2,000円/1人
※営業時間などは変更になっている場合もありますので、事前に確認することをおすすめします。
※写真撮影時のみマスクを外しております。

  • 株式会社ホスピタリティバンク代表取締役 ホテルバーテンダーから料飲支配人、新規ホテル開業準備室長、運営などをてがけ26年間ホテルに勤務。2008年より株式会社ホスピタリティバンク代表取締役に就任。バー開業コンサルティングなどを手がけ酒類関連団体の顧問、理事を歴任し国内外で講演、セミナーを行っている。ウイスキーバープロデュース・運営(2017-2019)を行う。 シャンパーニュ騎士団「シュバリエ」、ベルギービールプロフェッサー、日本伝統濁酒学博士などの称号を持つ。 2015年からは「橋口孝司 燻製料理とお酒の教室」にてセミナーの開催や、ウイスキーを愉しむイベント「ザ・シークレットバー」も銀座と西麻布にて定期的に開催している。 「ディスティラリーパッケージ1992」を皮切りに、「ウイスキーの教科書」「カクテル&スピリッツの教科書」「本格焼酎名酒事典」「ビジネスエリートが身につける教養 ウイスキーの愉しみ方」などを執筆、「世界のウイスキー図鑑」「世界のベストウイスキー」「ハリウッドカクテル日本語版」などを監修。ウイスキー、カクテル、スピリッツを中心に酒類に関する執筆・監修は26冊以上。 Webでは、「たべぷろ」にて執筆(https://tabepro.jp/author/hashiguchi) 「江崎グリコ お酒の話」を監修(https://jp.glico.com/osake/index.html)
  • https://www.hospitality-bank.com/

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