お酒博士・橋口孝司の酒千夜 Vol.05
一度は行ってみたいバーの愉しみ方
まさに【バーの“三越本店”】絶対的な安心感 銀座「D-ハートマン」


★今回おすすめのお酒
「グレンアラヒー15年」

バー紹介の回では、私がそのバーで愉しんだウイスキーを紹介します。

店長にもおすすめされた「シェリー樽のみで熟成された」ウイスキー。シェリーの香りや色を楽しめるストレートで愉しみましょう。 

※詳しいウイスキー情報はこちら

「バーの愉しみ方」とは?

「バーでお酒を飲みたいけれど、どこに行っていいかわからない」という声をよく聞きます。

そこで、この連載では私が「ぜひ行ってもらいたい!」と思うバーを紹介していきます。

みなさんがバーに行った時に、美味しいお酒を愉しむ手助けになればと思いますので、細かい様子や体験談ではなく『バー行った時に、楽しむポイントがわかる』内容にしたいと考えています。

各バーでのお酒の愉しみ方はもちろん、これを見るだけでも価値あり、というこだわりのモノなどを独自の目線でお伝えします。

大人のバーが7店舗!銀座ハートマングループとは?

まずはじめは「銀座」から。

ハートマングループは、40年来の友人でもあり、若い頃は銀座で一緒にお酒を飲み勉強(笑?)していた立原氏が1992年に「D-ハートマン」をオープンして以来、現在では、グループとして7軒のバーがあります。

オーナーの立原氏が「チェーン店のように、どこに行っても同じではなく、それぞれのバーに個性があるのがハートマングループの魅力。違いがありながらも、根底にあるホスピタリティは同じで、お客様が安心して“はじご酒”が愉しめるのがハートマングループのバーです!」と熱く語る通り、こんなバーグループは銀座といえども数少ないと思います。

そこで、まずはハートマングループのバーを1軒ずつご紹介“はしご酒”していこうと思います。

「D-ハートマン」の愉しみ方

1軒目は、ハートマングループの大本山でもある「D-ハートマン」から。

『銀座らしい「おもてなし」の心を大切に、何世代も通える銀座のバー』というコンセプトを、エレベーターを降りた瞬間から感じられるでしょう。

“ロンドンに古くからあるお洒落なバー”をイメージしたオーセンティックな雰囲気はまさに「銀座」の雰囲気です。

少し緊張してしまうかもしませんが、すぐにバーテンダーの優しい声に迎えられますので、ご安心を。

店内には、カウンターとテーブル席があるので、その時の相手や気分で選べます。

そして、圧巻はバックカウンターのボトルたち。並んでいるお酒たちを眺めているだけでも楽しくなります。

バックヤードも含めると1,400種類、ウイスキーだけでも500種という、品揃えならぬ“お酒揃え”を誇っていて、シャンパンから芋焼酎まで全てのお酒が揃っています。

Dハートマンの魅力を「バー業界の“三越本店”」と語った上西川原(かみにしかわら)店長。

単にお酒が多いだけではない、ただのデパートでもない、“三越本店”という一言を迷いなく言い切る様子に、自信と覚悟を感じます。確かにD-ハートマンのバーテンダーは、プロのバーテンダーである以上にコンシェルジュやバトラーのようなオーラとマインドも感じます。 Dハートマンに行ったら、そんなバーテンダーと自分の好きなお酒について話してみましょう。(この時にちょっとお酒に詳しいとカッコイイ!)きっと自分の好み、またはそれ以上のお酒を提案してくれるでしょう。

専任シェフがフードメニューを作っているので、どの料理もレストラン並みのクオリティ。お腹を空かせて1軒目として訪問しても大満足できること間違いなし。

バーの雰囲気、バーテンダーのサービス、お酒揃えとどんな場面でも、どんな相手を連れてきても絶対に安心なのがD-ハートマンなのです。

D-ハートマンこだわりのモノ

カウンターに座ったら、ぜひ天井を見上げてみてほしい。

「馬の置き物がたくさん!」

これは、「ブラントン」というケンタッキーストレートバーボンウイスキーのキャップなのです。

現在では8種類の異なる形があることでも有名で、バーで飾られているのもよく見かけます。

輸入が始まった当初からバーで提供していたオーナーの立原氏が店内に置き始めたのが始まりなのだそう。

そして、キャップを置くディスプレイ台にも、D-ハートマンが深く関わっているとか。

実は、オーナーがお客様のために、手作りでこんなディスプレイを作っていたのを、宝酒造の営業担当者がとても気に入って、それ以来このディスプレイ台が作られるようになったそうです。

お客様に喜んでもらいたい、というD-ハートマンのホスピテリティから生まれたディスプレイなのですね。

オーナー手作りディスプレイ
ブラントン専用ディスプレイ台

他にも、店内には【実はかなりのお宝】という物がたくさん置いてあって、老舗の雰囲気を感じます。 気になるモノを見つけたら、バーテンダーに聞いてみるのもいいかも。

おすすめ料理&ドリンク

・もち豚のカツサンド
・グレンモーレンジィオリジナルのハイボール

オーナーも「とにかくこれ!」と一押しのカツサンド は、ハートマンの名物。私も長年食べていて大好きです!

揚げ加減が絶妙でほのかにピンク色の柔らかいカツと、フワフワのパン、ソースのバランスが最高。さすがシェフが作っているだけあります。

しっかりした味わいのカツサンドを引き立てるのは、スッキリした香りのハイランドモルト「グレンモーレンジィ」のハイボール。一緒に楽しむのがおすすめです!

2軒目は、“シカゴの路地裏のバー”「ムーンシャイン」へお邪魔します。

D-ハートマン 店舗情報
住所:東京都中央区銀座6-5-17銀座みゆき館ビル4階
電話:03-3573-6123
URL:http://www.heartman-ginza.jp/heartman/
営業時間:月~金 PM6:00-AM3:00 土曜日PM6:00-AM0:00
席数:カウンター13席、テーブル9席、個室2室(8名と15名)
料金(目安):
<ドリンク>ジントニック1,000円、スタンダートウイスキー1,000円~、1,000円~2,000円が中心。
<フード>もち豚のカツサンド2,000円、オードブル1,000円~など
※サービス料10%、消費税10%別
チャージ料:全席PM6:00-PM9:00 1,000円/人、PM9:00-AM3:00 2,000円/人
※営業時間などは変更になっている場合もありますので、事前に確認することをおすすめします。

※写真はイメージです。

  • 株式会社ホスピタリティバンク代表取締役 ホテルバーテンダーから料飲支配人、新規ホテル開業準備室長、運営などをてがけ26年間ホテルに勤務。2008年より株式会社ホスピタリティバンク代表取締役に就任。バー開業コンサルティングなどを手がけ酒類関連団体の顧問、理事を歴任し国内外で講演、セミナーを行っている。ウイスキーバープロデュース・運営(2017-2019)を行う。 シャンパーニュ騎士団「シュバリエ」、ベルギービールプロフェッサー、日本伝統濁酒学博士などの称号を持つ。 2015年からは「橋口孝司 燻製料理とお酒の教室」にてセミナーの開催や、ウイスキーを愉しむイベント「ザ・シークレットバー」も銀座と西麻布にて定期的に開催している。 「ディスティラリーパッケージ1992」を皮切りに、「ウイスキーの教科書」「カクテル&スピリッツの教科書」「本格焼酎名酒事典」「ビジネスエリートが身につける教養 ウイスキーの愉しみ方」などを執筆、「世界のウイスキー図鑑」「世界のベストウイスキー」「ハリウッドカクテル日本語版」などを監修。ウイスキー、カクテル、スピリッツを中心に酒類に関する執筆・監修は26冊以上。 Webでは、「たべぷろ」にて執筆(https://tabepro.jp/author/hashiguchi) 「江崎グリコ お酒の話」を監修(https://jp.glico.com/osake/index.html)
  • https://www.hospitality-bank.com/