Drive Paradise
Route003

Dog&Run

犬とクルマ、ときどき、ボク。

2019年に登場した新型「LAND ROVER DEFENDER」。4月には待望のショートボディの「DEFENDER90」も日本上陸。質実剛健でハードなバネサス仕様もいいですが、乗り心地の良いエアサス仕様が愛犬家にはオススメ。
●ランドローバー 
ディフェンダー
landrover.co.jp

週末は、犬を乗せてクルマでドライブ。

愛犬家ならシアワセな気分に浸れる、スローで甘い時間。
けれど中古車業界的には、あまり良い絵を描いてはくれない。
クルマに犬を乗せると毛がつくし、匂いも。
結果としてモフモフなペットを乗せたクルマは
売りづらいから、買取査定も渋くなる。
中古車検索サイトには「ペット乗車歴 あり・なし」
なんて項目があって、業界筋に聞いたところによれば「あり」のクルマは、
買取時に5〜10万円ものマイナス査定(※汚れ具合により差あり。
査定額150万円ほどのクルマの場合)になるそうだ。
愛犬家には、なんともしょっぱい話し。

●6月5日
「本日の降水確率0%。絶好のお洗濯日和です!」

お天気おねえさんの笑顔につられ、週末なのに早起き。
いつもと違うドッグランへクルマで遠出してみる。
ところが案の定、こっちのドッグランも混雑。
駐車場は愛犬を連れたクルマでぎっしり。
梅雨時、犬のフラストレーションを解消しようと飼い主も必死だ。

ひと通り犬を遊ばせて駐車場で遅めのランチをとる。
どこのランでもそうだけれど、場外(駐車場)では
飼い主どおしの情報交換が盛ん。
そこで話題となるのは当然、犬のしつけ(困りごと&自慢少々)。
それと意外にもクルマ談義。
例えば、愛犬と同じ生まれのドイツ車に買い替えた(マジで!)とか、
国産ワンボックスから欧州車ワゴンに乗り換えたら乗り物酔いしなくなった
(多分、車高が低くなってクルマが振られなくなったからだと思う)とか、
ワンコのインスタ映えを狙って赤いクルマに買い替えた、なんて話しまで。

クルマ選びの主導権を握っているのは、奥様でもなく犬の方。
愛犬家にとってペット乗車歴のマイナス査定など「関係ねぇ!」。

ところで、中古車業界的にはあまり歓迎されていないペット(特に大型犬)だけど、
自動車メーカー的にはむしろ逆。犬目線を取り入れたクルマ作りや
純正アクセサリーとしてドッグ・ギアカタログが作られるほどの熱の入れよう。
つまり、犬も大事なお客さま。

特に10年以上前から力を入れているのが
スウェーデンのボルボとイギリスのランドローバー。
新車開発時に犬の乗車を想定したテストを行なったり、
そのためのチームや専属犬(!)まで採用する熱の入れよう。
移動用のゲージはもちろん、シートベルト用ハーネス、
防水ジャケットで知られるバブアーとのコラボで
レインコート(もちろんオイルド!)を仕立てたり、
走行中でもこぼれにくい食器ボウル(!!)まで開発。
さすがペット先進国の自動車ブランドだけあって、やるからには本気。
コロナの影響でペット市場が盛り上がり、いろんな業種(アウトドア業界とか)が
コッチの市場向け商品を開発しているけれど、クルマメーカーの
犬用グッズはそういう意味でも意外な穴場かもしれない。

さて、終日ドッグランで大はしゃぎの我が家の駄犬。
家に到着し、ラゲッジルームから下ろすともうすっかり体力が回復した様子。
彼の指定席にはドッグランから持ち帰った土と草の匂い。
肉球には乾いた泥がびっちり!

「完璧な1日だったね!」

長い舌を出して無邪気にしっぽをふるこの犬から、今日も何かを受け取った。

ラゲッジと後部座席を仕切るためのラゲッジパーテーション(写真:上)はランドローバー車の各モデルに専用設計として用意される。

新型ディフェンダー開発時に行われた、犬の乗り降りテストの様子。参加したのはイギリスの盲導犬協会「National Guide Dog Breeding Centre」の9歳になるラブラドール犬「Yogi」。彼がリアラゲッジに飛び乗った際の圧力をセンサーで感知してデータ収集。バンパーやフロアの耐久性をテストした。その回数は5000回にもなったというから驚く。ただし、彼が実際にテストしたのは数回で、その時の足の裏にかかるデータを採取して3Dプリンターで肉球やツメの動きまでを再現したYogiの足型を作成。これを使いテストした結果、散歩の前後に犬のツメがリアバンパーを引っかきながら乗り降りしても塗装面は10年以上(!)もつことを証明。開発チームはこのほかに「横開きのリアゲートは乗り降りの際に邪魔なラッチなどのパーツがなくフラットなので、観音開きタイプのゲートよりも犬にとって理想的なデザインである」とコメント。恐れ入りました!

すでに2代目レンジローバー(95年〜)には犬用のパーテーションネットなどを用意していたランドローバー社。折りたたみのペットキャリア、汚れ防止に役立つラバーマット、ユニークなところでは走行中でもこぼれにくいウォーターボウル、ドッグラン帰りに活躍する電源不要のポータブルシャワー。中型犬以上の愛犬家にオススメなのは伸縮式のペットアクセスランプ(写真:上)。ランドローバーオーナーはもちろん、犬ドライブをより楽しみたい愛犬家にはささるアイテムばかり。

●ランドローバー 愛犬家のためのアクセサリー
「LAND ROVER PET PACKS」
https://landrover.co.jp/ownership/accessories/pet-packs-story.html

サク★ライダー
  • 52歳、雑誌編集者。モノ・マガジン本誌では主に乗り物全般とアウトドア、DIY、ミリタリー方面を担当。乗り物もファッションも道具選びも「迷ったら重いほう」が信条。特技は都内コインパーキングの車庫入れと、予算ギリギリの極上モノ中古車探し。