Decipher the watch #10
ミリタリーウオッチ(軍用時計)は、過酷な環境での使用を前提としたハードな耐久性と堅牢性、瞬時に時刻を確認できる高い視認性を求められ、開発され続けている。つまり、ミリタリーウオッチを追うことは、腕時計の進化の一端を見ることでもある。世界的に有名な高級メーカーがそれぞれ独特の機能を持つ時計を生産してきた。今回は航空計器としての厳格な視認性と、クロノグラフ(ストップウォッチ)機能に強みを持ったドイツのミリタリーウオッチをクローズアップ。その第三弾だ!
写真/WPPアーカイブ 構成/ワールドムック編集部
スイスのグリシン製で、防水性を備え、裏ぶたはステンレススチール製。陸軍用の時計のケースはクロムメッキだが、裏ぶたはステンレススチールが標準だった。
シルバーナ製。陸軍用は通常17石ムーブメント、耐衝撃装置を装備していた。裏ぶたにはドイツ陸軍を示すDHが刻印されるはずだが、この時計はDとシリアルナンバーしか入っていない。
1927年に創業したドイツの手巻きクロノグラフでこれは第二次世界大戦後に西独軍に納入されたもの。17石で耐衝撃装置付きの手巻きクロノグラフ・ムーブメントを搭載。
1953年に発表されたロレックスの “エクスプローラー”。1950年代にドイツ軍の軍事技術・調達局BWBに納入された。
ドイツのユンハンス製の西ドイツ空軍パイロット用クロノグラフ。裏ぶたにはNATO番号と連邦所有を示すBunde seigent umの文字が刻まれている。
ドイツ海軍のダイバーズウオッチ。ブランパン・フィフティファゾムスの初期のモデルで、自動巻き17石、1960年製。ドイツのバラクーダ社が納品した。Bund 12-129-8654の刻印。ブランパンのダイバーズウオッチ。写真の文字盤の他にブルーとオレンジもあった。
ドイツ海軍用。ブランパンのダイバーズウオッチ、フィフティファゾムス。自動巻きレバー式ムーブメント。3Hはトリチウムの蛍光ペイントを示す。ダイバーズウオッチとして広く使用された時計で6645-12-171-4162の刻印が入っている。1976年製。国有品を示すBUNDの刻印もある。
戦後、ハンハルトに次いで西ドイツ空軍に採用されたジンのクロノグラフ。NATOナンバー、6645-12-46-3374を刻印したジンのモデル155。
西ドイツ空軍パイロット用。ホイヤー製で手巻きのVALJOUX4733を搭載する。裏ぶたにはNATOコードの他にBundes Wehrの刻印が入っている。
1980年代に海軍が採用した2000m防水のIWC製ポルシェ・デザイン “オーシャン”。チタニウム製ケースで2000m防水という1980年代では驚異的な防水性を保証した。
IWC製ポルシェ・デザインのミリタリークロノグラフのNATO仕様。ミリタリークロノグラフ7177とMOD.DER.INT.の刻印が入る。
1980年代のポルシェ・デザインのパイロットクロノグラフ。レマニアのCal.5100搭載。レマニア製のCal.5100を搭載する。
ルウラ。東ドイツ時代のコンバットスイマー&ダイバーウオッチとして支給された腕時計。ムーブメントはクオーツ。裏ぶたには東ドイツ官給品の文字が刻印されている。視認性は高かったと言われている。ラバーストラップ付き。
ドイツのアークトス社のNATO仕様のクロノグラフ。ETA製ムーブメント。アークトスはドイツのブランドだが、時計はスイス製。10気圧防水を備える。