お酒博士・橋口孝司の酒千夜 Vol.38  福士蒼汰さんブランドアンバサダーのジャパニーズブレンデッドウイスキー 「SOGAINI(ソガイニ)」とは?

シングルモルトジャパニーズウイスキー「桜尾」や「戸河内」で知られる株式会社サクラオブルワリーアンドディスティラリーから、ウイスキーの新ブランド「ブレンデッドジャパニーズウイスキーSOGAINI」が2025年10月1日(水)に発売されました。

2025年10月に行われたブランドアンバサダー俳優の福士蒼汰さんが出演するCM発表会に伺ってきました。

発表会では代表取締役白井氏と福士さんが登壇し、福士さんがウイスキーのブレンド体験をしたり、広島県で行われたCM撮影の様子、自身のウイスキーの楽しみ方、SOGAINIの魅力などについてお話されていました。

今回はこのウイスキーについて、私自身がテイスティングした感想も含めて詳しく紹介します。2024年11月には蒸溜所にもお邪魔していろいろとお話も聞いていました。

※蒸溜所訪問記はこちら

■ “そがいに!?” と驚く3つのポイント

このウイスキーの商品名である「SOGAINI(そがいに)」とは、広島のことばで“そんなに!?”という驚きを表す表現に由来しています。

私は、このウイスキーの注目すべきポイントは3つあると思います。

1つ目は「国産原酒100%のジャパニーズウイスキーである」という事。

2つ目は「価格」

3つ目は「味わい」です。

■国産原酒100%の「ブレンデッドジャパニーズウイスキー」

「SOGAINI」は自社で発酵・蒸溜・熟成したモルトウイスキーとグレーンウイスキーのみを使用し、日本洋酒酒造組合の表示基準に準拠した「ブレンデッドジャパニーズウイスキー」です。

残念ながら日本のウイスキーの中には“世界的にみるとジャパニーズウイスキーとは呼べない”商品があるのは事実です。

しかし「SOGAINI」は、世界的な基準で見た時にも堂々と「ジャパニーズウイスキー」と呼べるウイスキーなのです。

※「ジャパニーズウイスキー」の定義については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
Vol.37 ウイスキーブームの行方は? ジャパニーズウイスキーのこれから

「SOGAINI」は、日本国内(広島県)のサクラオディスティラリーで造られ、広島県内2ヵ所の貯蔵庫で熟成された原酒のみを使用しています。

貯蔵庫の1つは海沿いにある桜尾貯蔵庫(広島県廿日市市)、もう1つは山あいに位置する戸河内(とごうち)貯蔵庫(広島県安芸太田町)です。

それぞれの貯蔵庫で熟成されたウイスキーは「桜尾」「戸河内」というブランドのウイスキーとして発売されているので、目にした事があるかもしれません。

発表会ではサクラオディスティラリーが造る「桜尾」「戸河内」もずらりと並んでいました。

■ジャパニーズウイスキーで、この価格!

2010年頃からの世界的なウイスキーブームとなり、現在日本には120ヵ所以上の蒸溜所があります。(2000年頃には本格的にウイスキーを造っていた蒸溜所は数カ所でした)

世界的なコンテストでの受賞などで海外から注目が高まったこともあり、供給が需要に追いつかなかったためにジャパニーズウイスキーの価格はどんどん高騰していきました。オークション市場はもちろん、メーカーや正規代理店から発売される商品の価格も高くなっていきました。

まさにジャパニーズウイスキーブームといえる状況となったのです。

日本の新興蒸溜所から発売されるウイスキーは人気が高まり、少量生産のための希少性も加わって価格が上がっていきました。シングルモルトでは10,000円以上、ブレンデッドジャパニーズウイスキーが3,000円以上となっています。

そんな中でSOGAINIは『ブレンデッドジャパニーズウイスキーで、この価格。』というキャッチコピーの通り、なんと2,000円(参考小売価格)という価格で発売したのです。昨年10月に発売して以来、人気も鰻登りで「コスパ最高」「和食や家庭料理の食中酒/ハイボールに最高」などコメントが寄せられています。

日常で気軽に楽しめるウイスキーというコンセプトを価格でも表しています。

■味わい

いよいよテイスティングです。まずはストレートから。

香りは、甘さと青リンゴのようなフルーティーさを感じます。誰でも「美味しそう」と思える爽やかな香りです。

そして口に含むと、、、

いい意味で想像を裏切る「しっかりとしたフレーバー」を感じます。香りで感じたあったフルーティーさに加えて、ウイスキーらしい味わいを感じることができます。モルトウイスキー比率が高めなのだろうと感じるしっかりとした味わいです。

そして軽快でクリーンな余韻、ピートがほぼ無いこともあり透明感のあるフィニッシュが特徴です。

食事に合わせやすく前菜から主菜まで幅広く楽しみめると思います。

次にハイボールにして飲んでみました。

ストレートよりもフルーティーさが際立つイメージでした。

ソーダで割っても味わいが薄くならずしっかりとしているのは、驚きでした。

同じくらいの価格帯のウイスキーの中には、ストレートでも十分楽しめるクオリティの高さだと思いました。

この価格にしてこの味わいは、今までにないと感じました。ストレートでもハイボールでも上品にまとまる仕上がりは和食とも合うイメージでした。

まさに『ブレンデッドジャパニーズウイスキーで、この価格』です。

橋口孝司(takashi hashiguchi)
  • 株式会社ホスピタリティバンク代表取締役 ホテルバーテンダーから料飲支配人、新規ホテル開業準備室長、運営などをてがけ26年間ホテルに勤務。2008年より株式会社ホスピタリティバンク代表取締役に就任。バー開業コンサルティングなどを手がけ酒類関連団体の顧問、理事を歴任し国内外で講演、セミナーを行っている。ウイスキーバープロデュース・運営(2017-2019)を行う。 シャンパーニュ騎士団「シュバリエ」、ベルギービールプロフェッサー、日本伝統濁酒学博士などの称号を持つ。 2015年からは「橋口孝司 燻製料理とお酒の教室」にてセミナーの開催や、ウイスキーを愉しむイベント「ザ・シークレットバー」も銀座と西麻布にて定期的に開催している。 「ディスティラリーパッケージ1992」を皮切りに、「ウイスキーの教科書」「カクテル&スピリッツの教科書」「本格焼酎名酒事典」「ビジネスエリートが身につける教養 ウイスキーの愉しみ方」などを執筆、「世界のウイスキー図鑑」「世界のベストウイスキー」「ハリウッドカクテル日本語版」などを監修。ウイスキー、カクテル、スピリッツを中心に酒類に関する執筆・監修は26冊以上。 Webでは、「たべぷろ」にて執筆(https://tabepro.jp/author/hashiguchi) 「江崎グリコ お酒の話」を監修(https://jp.glico.com/osake/index.html)
  • https://www.hospitality-bank.com/

関連記事一覧