
ご案内が遅れましたが、『世界の傑作機』の新刊No.213、SEPECATジャガーが9月9日、発売となりました(一部発売の遅れる地域があります)。ジャガー特集の刊行は現行の『世界の傑作機』シリーズ(通称「赤背表紙」)では初となります(旧シリーズでは1980年発行のNo.119で特集しています)。

おもな内容は、開発と各型、運用と発展の記録、パイロットインタビュー、フライトエンジニアインタビュー、機体細部の写真解説、カラーフォトアルバム、カラー内部透視図、カラー塗装図、各型図面集など。その開発時期やスタイル、搭載エンジンなどから航空自衛隊の三菱T-2 / F-1と比べられることの多い機体ですが、ぜひその本質や戦歴を、本書でご確認ください。
ところで、「ジャガー」という機種名の表記についても本書内で触れていますので、少々抜粋しておきましょう。
「仏英共同開発機である本機の呼び名については、両国語で意味もスペルも同じであり、さらに発音もかなり似かよっているところから『Jaguar』に決定された。
ちなみに日本語のカナ表記ではかなり不自然となるが、あえてカタカナで典型的な発音を記すとフランスでは『ジャグワー(ル)』(※末尾の「ル」はほとんど発音しない)、イギリスでは『ジャギュア』、ついでにアメリカでは『ジャグア(ワ)』となる。日本ではイギリス風の『ジャギュア』を使っている文献も多いが、本書では日本語としてすでに定着している『ジャガー』という表記で統一した。
なお、蛇足ながら、米グラマンの可変翼試作戦闘機XF10Fの愛称も『Jaguar』だが、こちらについては日本の文献は総じて『ジャガー』を用いている。」