褒めてあげたいケンコーの“新発想”双眼鏡アダプター

双眼鏡も今や手振れ補正があたりまえ。だけど根っからの鳥屋や星屋はデンキに頼らないオーガニック（？）な双眼鏡が好きだ。そんな彼らならではの悩みを解決する名脇役を紹介しよう。

写真フィルターや双眼鏡、スリックの三脚やトキナー交換レンズをはじめとするカメラ・写真ギアを扱うケンコートキナーが、満を持してリリースする新製品、それが「Kenko KTA-Quick01 三脚ホルダー」である。

鳥屋（バードウォッチャー）や星屋（スターウォッチャー）ならピンと来るはずだが、そう、その直感通りでご名答。双眼鏡を三脚に取り付けるホルダーである。

この手の製品は太古の昔より存在し、双眼鏡大手のニコンにも、ケンコーにもラインナップがある。そもそも双眼鏡がニッチマーケットだが、その中のさらにオプション品なのだからして、やはりここは、相当デキが良くないと相手にされない。逆に言うと、それだけのモノができたからこそ、ケンコーはリリースに踏み切ったと推察する。

ある程度以上のクラスの双眼鏡には、ヒンジ前側にネジ穴が切ってある。三脚ホルダーを介して双眼鏡と三脚を接続することによって、手ぶれを抑え、長時間の観察を実現する。

だが特にバードウォッチングの場合、鳥が飛び立つこともしばしばで、その際は撮りを追うため迅速に「ネジをゆるめて双眼鏡を外し、再捕捉する」ことになる。むろん「三脚を操作して飛び立った鳥を探す」ことも可能だが、やはり手に構えて探した方が容易だし確実だ。

そんなシーンにでくわし「貴重な鳥の観察機会を失ったことがある」とお嘆きの貴兄に朗報！　ケンコー注力の新製品「Kenko KTA-Quick01 三脚ホルダー」は、ホルダーとスタッド（取り付けネジ）の採用によって双眼鏡の迅速なる着脱を実現したものである。

着脱の様子。スタッドをホルダーに差し込み上のネジを締めれば装着完了。むろん緩めれば取り外しも瞬時だ。

また三脚への取り付けについては一般的なネジに加えてアルカスイス規格にも対応し、さらなる安定・確実な装着を実現している。

長時間の観察、高倍率な双眼鏡の使用時に三脚は欠かせない。そんな双眼鏡と三脚をつなぐ仲人ともいうべきニューギア「Kenko KTA-Quick01 三脚ホルダー」。ぜひ店頭でおためしあれ！

最後にケンコートキナーの本製品開発担当者へのQ&Aをご披露しよう！

Q1
開発のきっかけは？
⇒バードウォッチングの時など、素早く双眼鏡をセッティングできる三脚ホルダーが欲しいというきっかけから開発に至りました。

Q2
開発の経緯は？
⇒せっかく見たい鳥を見つけて観測しようと思った時に素早く双眼鏡をセットして観測できるものが欲しいという声に応えたかったです。また双眼鏡を変えて（倍率を変えるなど）といった時にもスタッド（双眼鏡側につけるアダプター）さえあれば、簡単に取り替えが可能なので色々な双眼鏡を楽しんで欲しいという思いで開発しました（スタッドは別売で発売）。

Q3
機構、デザインで困難だった点、解決のいとぐちは？
⇒1/4ネジの三脚、アルカスイス規格の三脚にも取り付けが可能なようにデザインを進めました。また取り外しが簡単にできるよう、取付部をシャープにし外しやすいようデザインしています。

Q4
デザインのチャームポイントは？
⇒強度を保ちながらも、すっきり見えるカーブです。

Q5
どんな方にどのように使ってほしいでしょうか？
⇒長時間の観察や高倍率双眼鏡を使う方におすすめしたいですね。野鳥観察、アウトドアを楽しむ方など。野鳥観察など三脚固定と手持ちを、切り替えながら使用する方にもおすすめしたいです。

Q6
モノ好きが閲覧する「モノ・マガジンWEB」読者へのコメントを！
⇒1/4ネジの三脚でもアルカスイス規格の三脚でもどちらにでも使用できる双眼鏡三脚ホルダーです。お持ちの三脚に簡単に取り付けが可能です。双眼鏡もスタッドを付け替えるだけで簡単にセッティングができ、色々な双眼鏡を使って観測を楽しんでください！