特撮ばんざい! 第4回:
『ウルトラセブン』55周年の大本命アイテム、バンダイ「ウルトラアイレプリカ」を、絶対に買うべき理由!


©円谷プロ

特撮にまつわる今一番レアでディープなトピックを掘り下げる「特撮ばんざい!」第4回は、特撮作品の一丁目一番地・ウルトラマンシリーズのグッズが遂に登場!

円谷プロの55周年プロジェクトも話題の『ウルトラセブン』の変身アイテムであるウルトラアイ。かつてないギミックを搭載したセット、「ウルトラレプリカ ウルトラセブン 55th Anniversary Set」は、バンダイナムコグループのECサイト「プレミアムバンダイ」で予約受付中だが、その締切がいよいよ10月3日に迫っている。価格は1万3200円(税込)。

ズバリ、このアイテムは買いか? 「特撮ばんざい!」が興奮のスペックと、バンダイの担当者に迫る!

「ウルトラレプリカ ウルトラセブン 55th Anniversary Set」の企画担当者、株式会社バンダイ トイディビジョン ブランドトイ企画部 企画3チーム 仲野剛史さん。 知性と熱意あふれるトークで開発の裏側をすべて明かしてくれた。

●究極のウルトラアイ誕生のきっかけは?

ウルトラアイは、スリムな赤いグラス型で、ウルトラ警備隊の隊員・モロボシ・ダンが、「デュワッ!」の掛け声とともに目に当てると、光がスパークして、目の部分から順番にウルトラセブンの姿に変貌していく――特撮史上もっとも有名で、もっともカッコイイ変身アイテムと言っても過言ではない。

そんな憧れを形にした「ウルトラレプリカ ウルトラセブン 55th Anniversary Set」は、「バンダイ史上初となる電子回路入りのウルトラアイ」「赤外線通信ギミックを搭載し変身シークエンスを再現」というのがセールスポイント。

さらに、ダンが操るカプセル怪獣をミクロ化して収めた「怪獣カプセル」と、それを収納する「怪獣カプセルケース」がセット。これはオマケや飾りではない。かつてないウルトラアイを実現した重要ポイントなのだ。

※画像は設計中の試作品を撮影したものです。実際の商品とは異なります。

これほどまでに、モロボシ・ダンになり切れるセットがあっただろうか! 

仲野さんに究極のウルトラアイの商品化に挑んだ理由を伺った。

「ウルトラレプリカシリーズは、プレミアムバンダイ(以下PB)で2016年にスタートして、ウルトラマンシリーズのなりきりアイテムを商品化しています。私は2020年にそれを作る部署へ異動してきました。ちょうどテレビシリーズ『ウルトラマンZ』が大ヒットして、ウルトラマンに対する注目度が上がった時期で、特に大人のユーザーやファンに向けた『ウルトラマンティガ』の変身アイテムのスパークレンスのウルトラレプリカを商品化して、これが非常なヒットになったんです。そこからさらに、ウルトラレプリカシリーズに力を入れる気運が出て来たんです」

今年2022年は、映画『シン・ウルトラマン』が公開されて大ヒットしたのはご存知の通り。仲野さんは、ウルトラマンシリーズの中でも昭和と原点に近い作品が注目を集めると見て、初代ウルトラマンの変身アイテムのベーターカプセルと、同じくウルトラセブンのウルトラアイのレプリカアイテムを、2022年の二本柱として企画した。既にベーターカプセルは大好評のうちに予約を終了している。そしてウルトラアイも予想の2倍を売り上げる大ヒットとなっている。

意外にも、バンダイでウルトラアイを音声ギミック入りで商品化するのは初だという。

「当社では、音が鳴らない玩具や食玩などでウルトラアイの商品化はありましたし、当然、変身シークエンスを再現できる玩具として企画されたことも何度もありました。ただ、薄く小さいため、スピーカーや電子回路を収めて、変身の効果音などを表現することが難しかったんです。過去に何度も設計に挑戦して、やむなく中止した “挫折の歴史”がありました。今回は、55周年のタイミングで、この難題にけりを付ける覚悟で挑みました」

●まずはウルトラアイを見てみる

※画像は設計中の試作品を撮影したものです。実際の商品とは異なります。

もともと『ウルトラセブン』に登場するウルトラアイは、ヒートプレスという、樹脂を熱して型に挟んで押し付ける方法で作られている。その手作りの味を再現するため、仲野さんたちは「きれいに作りすぎないこと」を心がけたという。

「円谷プロさんから、やはり1~13話の初期話数のウルトラアイがシンボリックではないかというご意見がありまして、劇中のウルトラアイを徹底的に観察して再現に努めました。今の玩具はデザインもCADで行うので、割とパキパキとエッジが立った工業製品的な仕上がりになりがちですが、ウルトラアイに関しては細部までアールを追求し、あえて左右を対称にし過ぎないなどの工夫をしています」

いやー、やっぱりウルトラアイはいいものですね。 目の部分に彫られた放射状のモールドもハンドメイドの味がある。
※画像は設計中の試作品を撮影したものです。実際の商品とは異なります。

ウルトラアイの色に関してもこだわっている。

「今のヒーローの濃い鮮やかな赤と違って、ウルトラセブンとウルトラアイの赤はやや朱色に寄った赤なんです。これは試作品ですが、販売する商品は、現状の試作品よりも朱色に寄せる予定です」

ん? 気になるディテールを発見。
※画像は設計中の試作品を撮影したものです。実際の商品とは異なります。

右手で握った時に人差し指が当たる部分に四角い凹みがある。これは何? 

「これは試作品なので凹みですが、実際はここが指で押すスイッチになります。ここを押すと、ウルトラアイの下側にある発信部から赤外線信号が出て、腰に付けた怪獣カプセルのケースから変身音などが流れる仕組みです」

そうか、今回のウルトラアイと怪獣カプセルケースは、テレビのリモコンとテレビ本体の関係になっているわけだ。折しもバンダイで電子機構を担当するELチームが小型の赤外線発信ギミックとプログラムを新開発しており、これを採用して実現できた。

「グラスの向かって右端には、LR41電池が2個入り、左端に赤外線送信ユニットが入っています。間に双方を結ぶ線が通っています。機構を限られたスペースに入れるのは難しかったですが、ELチームも、内部レイアウトを考える設計チームもウルトラマンが大好きで、頑張ってくれました」

(プレミアムバンダイの販売ページより)

上にも書かれている通り、薄く細いウルトラアイには音声ギミックの電子部品を入れるスペース確保が難しかった。別のアイテムにサウンド機構を持って行ったのは、実に画期的な発想だ。

「実は最初は怪獣カプセルケースではなく、別のプロップに音声ギミックを入れることも考えました。ウルトラ警備隊のビデオシーバーです」

え、ウルトラアイとビデオシーバーのセットという企画もあったんですか? それはそれで欲しかった気もしますね……!

「はい。しかしアクションが難しいなどの理由で断念しました。怪獣カプセルケースというアイデアが浮かんだときは、『これだ!』と2秒で飛びつきました(笑)」

ビデオシーバーは、今年リアルな外観でデジタル時計を搭載した商品が発売されるなど、これまでも何度も商品化されている。対して怪獣カプセルケースは、商品化のチャンスが稀有なアイテム。この選択が英断だったのは間違いないぞ!

●怪獣カプセルケースを見る

次に音声ユニットとなる怪獣カプセルケースを見てみよう。

フタが開閉し、カプセルが5個収まる。
※画像は設計中の試作品を撮影したものです。実際の商品とは異なります。

うおー、エレキングが登場する第3話「湖のひみつ」の劇中シーンそのままでテンションが上がる……! 

ダンがカプセルを抜いて「ミクラス頼むぞ!」などと言って投げると怪獣が実体化するのは、説明するまでもないだろう。

後ろにはベルトなどに装着するためのフックが備えられている。側面の右下に見える丸い部分がリモコン受光部で、ここがウルトラアイからの信号を受けて変身サウンドが響く。
※画像は設計中の試作品を撮影したものです。実際の商品とは異なります。

さて、さきほど書いた通り、音声ユニットを「怪獣カプセルケース」に組み込むと思いついたとき、「2秒で決めた」という仲野さんだが、そのあとで予想もしなかった長い長い作業にハマることになった。

「怪獣カプセルケースには、5個のカラフルな怪獣カプセルが入っています。作品ではウインダム、ミクラス、アギラの三体のカプセル怪獣が登場しますが、実はカプセルの色と登場する怪獣の組み合わせが、話数によってバラバラなんですね。たとえば、ミクラスを出現させるカプセルは第3話では青緑ですが、25話ではイエローなんです」

M78星雲のテクノロジーは地球人にはさっぱり謎。というか、昭和の特撮番組のおおらかさから生まれる矛盾だが、仲野さんはこの問題をクリアした商品に仕上げたいと頭を悩ませた。

こんな資料まで作って研究したのだ。

こんな研究は見たことない。とてつもない探求心だ!

結局、色と怪獣がランダムという矛盾は解決できなかったが、二つの画期的なことを成し遂げた商品になった。

ひとつは『ウルトラセブン』と関連作品に登場する怪獣カプセルの全てのカラーとディテールのバリエーションを、このセットに入れられたこと。カプセルは6個入っている。

同じ赤でもディテールが違うことを作品をつぶさに観察して発見した。
※画像は設計中の試作品を撮影したものです。実際の商品とは異なります。

この6本でカプセル怪獣が登場するすべてのシーンのなりきり遊びができる!

「同じ赤と銀のカプセルでも、銀色のシールの幅が違うんです。そんなバリエーションをわかる限り研究して、どんな場面も再現できるようにしました。2009年の映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』でカプセル怪獣3体が一気に出現するシーンも再現できます」

もうひとつは、カプセルの色に関係なく好きな怪獣を呼び出せる機構を実現したこと。

「第3話の「湖のひみつ」で、ダンは一番右のカプセルを抜いてミクラスを呼び出します。それを元に、一番右のカプセルを抜くと、怪獣の実体化サウンドとミクラスの声が響くようにしました。二番目のカプセルを抜くとウインダム、三番目はアギラのようなイメージで、どのカプセルの色でも好きな怪獣を呼び出す遊びができます」

うおー! 凄い! 凄すぎる!

ところで、カプセルは投げていいんですか?

「それは推奨しておりません」

皆さん、投げないように!

カプセルを抜くと音が響く機構になっている。
※画像は設計中の試作品を撮影したものです。実際の商品とは異なります。
(プレミアムバンダイの販売ページより)

●おわりに

怪獣カプセルケースの音声ユニットで鳴らせるのは、変身サウンドとカプセル怪獣の出現サウンドだけではない。

「デュワッ!のセブンの掛け声はもちろん、必殺武器が豊富なセブンになりきれるよう、アイスラッガー、ワイドショット、エメリウム光線、ほかに飛行音など、印象的な音声を網羅すべく今も開発を進めています」

2月の第一次予約分の発送寸前まで、妥協のない開発が続くという「ウルトラレプリカ ウルトラセブン 55th Anniversary Set」。

これが買いでなくて何なのか!というのが「特撮ばんざい!」の結論だ。

予約は10月3日23時まで。いますぐ注文ボタンをポチってはいかがだろうか。

最後に、なぜ55年経ってもウルトラセブンが人々を魅了し、ワクワクさせるのか。

仲野さんの言葉で締めくくろう。

「ウルトラセブンのSF性の高い世界観は、現在の私たちが楽しんでいるギミックとかアイテムと親和性が高いと思うんです。今流行しているガジェット文化の原点じゃないでしょうか」


ウルトラレプリカ ウルトラセブン 55th Anniversary Set

価格1万3200円(税込)
ウルトラアイ本体縦約39mm×横約165mm×幅74mm
カプセル怪獣ケース縦75mm×横約108mm×幅約62mm
付属怪獣カプセル6個、ウルトラアイ専用台座

2022年10月3日23時まで、プレミアムバンダイ特設サイトで予約受付中!
(発送は2023年3月を予定)
https://p-bandai.jp/item/item-1000178971/

憧れのダブル変身アイテム。『ウルトラレプリカ ウルトラセブン 55th Anniversary Set』と、今年発売されてヒットした『ウルトラレプリカ ベーターカプセル 55th Anniversary ver. 』(左・販売終了)。

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