乗れば気分「爽快」!?
11代目のホンダ シビックLX


 シビックがフルモデルチェンジし、11代目に。

 デザインはヴェゼルなど最近のホンダ車らしい直線基調でシンプルなモノ。またグリルを小さくしAピラーの高さを抑えているため、ボンネットが低く見え、スポーティな印象を受ける。ちなみに、Aピラー、先代よりも50mmも後退させ、斜め前方の視界にも配慮している。コンセプトの「爽快シビック」には走って軽快感も必要だが、その点もキチンと考慮されているのだ。若干大きくなったボディだが、アルミ製のボンネットや樹脂製(!)のテールゲート採用などで先代とほぼ同じ車重をキープしている。

 一方、インテリアだがこちらもエクステリア同様に水平基調なモノ。ユニークなのはエアコンの吹き出し口で、パネル同様のパンチングメタルのエアコンアウトレットなのだ。

拡大されたホイールベースはそのまま後席の広さに。またデザイン優先的なリアまわりだが、先代同様にゴルフバッグ3つの収納も可能という。

 そんな新型シビックに搭載されるパワーユニットは1.5リッターの直噴ターボ。これは2.4リッターのNAエンジン並なトルクに魅力のあるモノで、182PSの最高出力と240Nmの最大トルクを誇る。組み合わされるミッションはCVTか6MT両方から選択可能。

このご時世に新車で6MTを選択できる数少ないモデルという面もある。これは新型の全2グレードであるLX、EX共通だ。

 シビックには来年度発売予定の隠し球もある。ひとつは燃費に分のあるハイブリッドモデルだ。これはフィットやヴェゼルですっかりお馴染みのe:HEV採用のモノ。もうひとつはホットモデル、タイプRだ。この2モデルはホンダも発表しているので楽しみに待ちたい。NSXの生産終了がアナウンスされてしまった昨今、ホンダのモータースポーツスピリットを直接感じられる数少ないモデルになるはず。

 シビックといえば文字通り「市民の」クルマなのだが、価格の面ではだんだん一人歩きをしている感もなきにしもあらず。今度の新型は319万円からと随分と高額になってしまった。内容を考えると妥当なのだろうけれど、シビックのネーミングじゃあなぁ、という筆者を含めたオトーサン世代も多い。300万円超えというと年代もセグメントも違うので比較すること自体が間違いなのは重々承知だが、1990年登場の同ブランドフラッグシップセダン、レジェンド(KA7型)の新車価格が335万円くらいだった。ライバル車の価格も上がっているので何ともいえないけれど大衆ではなく限られた上級国民車的な値段になってしまった。ちなみに1991年デビューの5代目シビック(EG)は91万8000円から購入可能だった。

 今回のシビック、エントリーグレードと上級グレードの差額は約35万円。装備の大きな差は前席のパワーシート、BOSEオーディオシステム、アダプティブドライビングハイビーム(ハイビームながら対向車の眩惑を防ぐ)になっている。先進安全装備ホンダセンシングや新世代コネクテッド技術、ホンダコネクトは全モデル標準装備。

シビック LX


価格:319万円〜
全長×全幅×全高:4550×1800×1415(mm)
エンジン:1496cc直列4気筒ターボ
最高出力:182PS/6000rpm
最大トルク:240Nm/1700-4500rpm
WLTCモード:16.3km/L

ホンダ
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海野大介(daisuke unno)
  • 自動車ライター。専門誌を経て明日をも知れぬフリーランスに転身。華麗な転身のはずが気がつけば加齢な転身で絶えず背水の陣な日々を送る。国内A級ライセンスや1級小型船舶操縦士と遊び以外にほぼ使わない資格保持者。