憧れの北欧家具が400円?!
「アルテック」がまさかのガチャで登場

2021.08.16

「アルテック 北欧家具 ミニチュアコレクション <アルヴァ・アアルト>シリーズ」

子どものおもちゃだと思いきや、大人も夢中になっているカプセル玩具。ガチャとかガチャガチャと呼んでいるアレです。小さいのに精巧に作られていたり、小さいからこその魅力が詰まっていて、心掴まれます。今回その魅惑のカプセルに入っているのは、なんと「アルテック」の北欧家具! さっそくご紹介します。

創設者の一人であるアルヴァ・アアルト氏

「アルテック」は、フィンランドのインテリアブランド。創設者の一人であるアルヴァ・アアルト氏がデザインした家具で知られていて、日本にも多くのファンを持っています。2019年には東京・表参道に旗艦店「Artek Tokyo Store」をオープンさせています。北欧好きならずとも知っている人も多いですよね。

「スツール60」

20世紀を代表する建築家の一人でもあるアルヴァ・アアルト氏。タイムレスなデザインの家具や照明器具、インテリアアクセサリーを提案している「アルテック」の家具は、気軽に手にできるものでもないため、憧れていてもまだ手に入れられていない人もいるはず。そんな憧れの北欧家具が、なんとあのカプセルに入っているなんて、夢のようです。

今回の手のひらサイズの家具は、小さくなってもそれぞれの家具の魅力がそのまま伝わるよう、バランスを取りながら忠実にミニチュア化したそう。そうなんです。特筆すべきはこのクオリティです。写真で見ると、ちょっと本物じゃないかと思ってしまうぐらいの再現度。それもそのはず、このクオリティとデザインは「アルテック」と「アルヴァ・アアルト財団」が監修し、正式に認証された公式製品なんです。

1933年にデザインされた、円形の座面と3本の脚という最小要素で構成される「スツール60」は、これまでに数百万脚以上販売されている世界的名作。アルテックの椅子は「One Chair is Enough」という言葉が示すように、食事、勉強、ホームオフィスやミーティングなどあらゆる用途に使用でき、特定の環境や用途に制限されることのない普遍的な存在。同じシリーズの椅子はコンパクトにスタッキングができ、住まいから公共の空間まで、どんな環境でも限られたスペースでも美しく組み合わせることができるのが特徴です。

そんな想いを汲んでか、今回のガチャには「スツール60」はナチュラル、グリーン、イエローの3種類にレアアイテムの「スツール60 2nd Cycle」も含めて4種類あり、憧れのスタッキングができるんです。椅子としてだけでなく、サイドテーブルやディスプレイ台としても使える汎用性があるデザインは、ミニチュアになっても美しい! 

「スツール60 2nd Cycle」
使い込まれた感じも再現されています。

ちなみに、「スツール60 2nd Cycle」の“2nd Cycle”は簡単にいうと中古品のこと。2006年、フリーマーケットや古い工場、学校などから使い古されているスツールを探し出し、買い取る試みを始めました。使い込まれ、年月を重ねた「スツール60」は、古くなって色あせるのではなく、新しい魅力が加わると捉え、長い年月を経たからこその新たな価値もった「スツール60」となって、2回目の命が与えられるのです。そんな素敵なストーリーのある「スツール60 2nd Cycle」は、まさにレアアイテムですね。

「41 アームチェア パイミオ」
「Artek」のロゴシールを貼って完成。
結核患者のための療養所に置かれた「41 アームチェア パイミオ」

アイテムはほかにも。近代家具デザインの名作のひとつに数えられる「41 アームチェア パイミオ」。こちらは1932年、アルヴァ・アアルト氏が、フィンランドのパイミオ市にある結核患者のための療養所の建築を手掛けた際にデザインしたもの。軽量で掃除や手入れが簡単なバーチ材を使用していて、カンチレバーのフレームに固定された座席は、まるで宙に浮いているかのようで、驚くほどの弾力性。ひじ掛けを兼ねたフレームは、分厚い一つのフレームを半分に分割して両端に設置する方法で作られているため、経年後も座面を両端で支えるフレームのバランスが崩れないそう。この名作もきっちりミニチュアに。

「66チェア」
シンプルで普遍的なデザインで長く愛される理由。

「66チェア」は1935年にアルヴァ・アアルト氏がデザインしたもの。キッチンやカフェで見かける伝統的な木製椅子の原点ともいえる、シンプルでわかりやすい構造の普遍的なダイニングチェア。頑丈なフィンランドのバーチ材を用いた広めの背もたれは、腰かけると程よくしなることで快適にくつろぐことができ、大きく穴の空いたデザインのおかげで持ち運びにも便利。生活に溶け込む一脚です。実際の「66チェア」はナチュラルラッカー仕上げのほか、様々な色と仕上げのバリエーションがありますが、今回のミニチュアは黒の座面になっています。

「901 ティートロリー」
サイドボートやテーブルのように使うこともできます。

そして、憧れの家具としても人気が高いのが「901 ティートロリー」。いつか、自分のキッチンやリビングに置いてみたいと思い描いている人も多いアイテム。アルヴァ・アアルト氏と妻のアイノ・アアルト氏が旅をする中で出会った、イギリスの紅茶文化と彼らが書籍などから感銘を受けた日本の優れた木工技術や建築から着想を得てデザインされたと言われています。フレームはバーチ材の合板を柔らかく曲げ、さらに無垢の木のような滑らかな見た目に仕上げる「ラメラ曲げ木」の技法により作られた2つのループから構成されています。しっかりとした上下2つの棚に、車輪と持ち手を備えることで簡単に移動させられます。この憧れのアイテムもミニチュアなら、我が手の中に……。

それぞれのアイテムの魅力、少しでも伝わりましたか。今回の「アルテック 北欧家具 ミニチュアコレクション <アルヴァ・アアルト>シリーズ」は1回400円。何が出るかはわかりませんが、それもまた“ガチャ”ならではの楽しみ。「Artek Tokyo Store」やアルテック取扱店、全国の雑貨店・量販店などに設置されているカプセル自販機で手に入れることができます。「Artek Tokyo Store」なら、実物を見ることもできますね。実際の家具を知っている人も、憧れている人も、北欧インテリア好きも、そろえたくなるシリーズ。小さいころはできなかった“ガチャ”の大人買い、トライしてみてもいいかもしれませんね。

問い合わせ先:タカラトミーアーツお客様相談室
☎︎ 0570-041173

  • 好奇心旺で、食べることが大好き。新商品や限定品にめっぽう弱く、ジャンルを問わず常に情報を集めてはトライ。地方の食材や調味料も発掘も楽しんでいます。また、北欧、特にフィンランドが大好きで、現地の蚤の市などではヴィンテージハントにハマっています。サウナも好きで週1~2回のサ活中で、フィンランドでは念願のサウナから湖へのダイブを体験。日々、美味しいものを求めながら、北欧雑貨とムーミンに囲まれて暮らしています。

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