ファッションモデル山下晃和の偏愛モノ図鑑 22

ストリートファッションの代名詞キング・オブ・ヘッドウェア

ファッション アウトドア

ファッションモデル山下晃和の偏愛モノ図鑑 22

NEW ERA 59FIFTY® ほか

 ベースボールキャップと言えばNEW ERA®というほど有名だ。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)では唯一の公式選手用キャップオフィシャルサプライヤーとして全30チームの選手が使用。メジャリーガーとまったく同じものオーセンティックという。ここ最近はスポーツだけでなく、ファッション、アウトドアなど幅広いジャンルを展開し、企業コラボも増えている。今回はこの人気ヘッドウエアブランドNEW ERA®の偏愛っぷりを語りたい。


ファッションモデル山下晃和の偏愛モノ図鑑 22
こちらは昨年作られた100周年記念モデル。ヘッドウェアブランド100年という歴史は他に類を見ない


私は、NEW ERA®(ニューエラ)のヘッドウェアを愛している。なぜこれほどまでに惚れ込んだのか?

 NEW ERA®は1920年に産まれたアメリカのニューヨーク北西部バッファローが起源のヘッドウェアブランド。昨年めでたくブランド生誕100周年記念を迎えた。人生100年時代ならぬ、いよいよCAP100年時代の到来だ。

 ところが、創業当時は、スポーツとは関係のない紳士用のカジュアルなキャップを作っていたのだそう。それまで頭とおでこが触れる汗止めの部分に革を使用していたが、NEW ERA®はコットン素材を採用。今もなお健在で、他のブランドもマネをして、コットンを使っている。いつの時代も革新的な物づくりを続けてきた。

 そんなクオリティの高い帽子を広めるためにスポーツ業界へと進出。1970年代に入ると、メジャーリーグ・ベースボールの公式選手用キャップとなり、さらに発展していく。細かいサイジング、美しいカラーリング、耐久性が群を抜いているため、スポーツビジネスにも最適だったのである。

今から4年前の2017年には、メジャーリーグ・ベースボールの公式選手用キャップの左サイド部分にフラッグロゴが付くようになった。SNSやインターネットで検索して、選手たちの帽子に着目してほしい。

 ちなみに、2017年以前の物にはフラッグロゴが入っていないので、これまたマニアの間では人気となっている。


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NEW ERA®の製品は、横から見るとこの立体的なロゴマークなのが分かる


とにかく素材がいい


 一番の特徴は帽体の生地の品質の高さだ。以前はすべてウール製だったが、ここ最近はポリエステル製が増えてきた。とはいえ、ウールのような毛羽立ちのあるシッカリとした生地感を出している。むしろ、ポリエステルはウールと違って縮みが少なく、退色しにくい。

 そしてカタチがいい。代表的なモデルに59FIFTY®(フィフティーナインフィフティー)というタイプがあるが、これは6枚のパネルにフラットなツバを付けたアイコンともなる型だ。

ツバがフラットなタイプが苦手な人は、折り曲げて自分の好きな形状に整えて被ったり、あのイチロー選手が好んだと言われているLOW PROFILE(フロントパネルが低いタイプ)モデルを選んだり、元々カーブしたバイザーの9TWENTY™だったり、現在は約9種類のシルエットの中から好みのものを選べばいい。

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前面の分厚い刺繍ロゴマークにも関わらず、おでこ裏の後ろには反映されていないステルス仕様なのがいい
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トップボタンの裏側にフラッグロゴの刻印がある


一生寄り添えるキャップ


 この型をキープしているのは、内側の縫い目に添わせた59FIFTY®の文字が入っているテープだ。これが縫い目を隠していると同時にフレームのように帽体を立ち上げている。

このくらい強度を誇るテープは他のブランドにはなかなかない。

 さらに、トップボタン(またの名を天ボタン)は、6つのパネルをしっかり留めるためのもので、その裏側の金属パーツにはちゃんとNEW ERA®のフラッグロゴが付いている。(※付いていないものもある。)

 また、ここ最近は、キャンプブームもあってNEW ERA®のOUTDOORラインがキャンパーやファッショニスタの間では人気だが、このトップボタンが落雷を防ぐために、プラスチックパーツに変更されている。

ほかに雨の日でも被れる全面GORE-TEX®素材のものなどもある。

 そして、型が崩れたときは、NEW ERA®の路面店に持ち込めば無料で型直しをしてくれるサービスはNEW ERA®ならでは。(NEW ERA®製品のみ)しかも、何度でも、だ。

 私がよく行く宮下パーク店にも専用の型直しスチーム機があり、店員さんが丁寧にお直しをしてくれる。ブラシでホコリを落とし、縮みがある場合は、少し帽体を伸ばしながら調整して、新品同様のカタチに。あっという間だ。

これが、他の企業がコラボして作る理由である。購入後も永遠に型直ししてくれるのだ。

 つまり、一生涯寄り添えるヘッドウェア。


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私が高校生のときに初めて購入したのがこちらのキャップ


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昔のロゴマークと100%WOOLの文字。Made in U.S.Aだ


人生初のNEW ERA®


 私が高校生の時に、初めて手に入れたキャップは今は無きモントリオール・エクスポズの物。現在はトロント・ブルージェイズの1チームになってしまったが、この頃は、もう一つのカナダのチームだった。ケベック州のモントリオールという都市を拠点にして、万国博覧会の「EXPO」から由来したエクスポズ。

 2005年から現在のワシントンに場所を移し、ワシントン・ナショナルズとなる。2019年にはワイルドカードからワールドチャンピオンとなって話題を呼んだ。ちなみに、このモントリオール・エクスポズはかつて読売ジャイアンツにいたウォーレン・クロマティ氏が所属していた。

 しかしながら、その当時は、そんな知識はいっさいなく、渋谷のファイヤーストリートにあったワールドスポーツプラザというMLBの専門ショップで、親から持ったお小遣いを手に、なんとなくカワイイからという一目惚れで買ったのである。

 16歳の時なので今から25年前に買ったのだが、未だにストックしていて、壊れる気配すらないほどの耐久性には驚きを隠せない。


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最も好きなキャップはこのタンパベイ・レイズの20周年記念キャップだ


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コレクションの中でもお気に入りのもの


 そんなこんなで、私のコレクションは200個近くなってしまった。その中でもお気に入りのものをご紹介、否、ジマンしたい。
 2016年にフロリダへ自転車旅で行った時以来、ファンになったタンパベイ・レイズ。
 それらのキャップを集めに集めているのだが、これは2018年に再びフロリダに行った時に購入したもの。球団創設20周年記念で様々なデザインの物が売られていて、98年に創設したときのカラーリングをイメージした「98」の刺繍が施されている。
 もう一つのお気に入りは、光線マークのみのスプリングトレーニングモデル。シーズンに入る前の練習の時に選手が被るキャップだ。 また、高校生の時に買ったエクスポズのキャップはアメリカ製だったが、現在は様々な国で作られていて、その生産国によって特徴があるのも面白い。
 アメリカ製に比べてツバが硬めのしっかりとした造りなのが中国製。それと同じようなベトナム製。縫い方やサイズ感が微妙なバングラデシュ製。
 特にこのバングラデシュ製は笑える。個体差が激しいのでWEBで買うと少々キケンだ。
実際に試着しないとサイズが分からないだけでなく、ステッチ(縫い目)がまっすぐになっていないので、好きな縫製のものを見分けなくてはならないからだ。
 逆を言うと、これらが人の手作業で一つ一つ作られていることが分かる。


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こちらは某フリマサイトで購入したアメリカ製の物。どうしても欲しくてコレクションの仲間入り。


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こちらは日本未発売の24個キャップが収納できるキャップキャリア。スペインのサイトから個人輸入。


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開けるとこのように24個のキャップが。後ろにはトロリーバッグの取っ手に付けられるスリーブもある。世界を転々とするミュージシャンやアーティストのために作られたという噂がある。


 このように100年もの間、たくさんの人に愛され続けてきたのである。私もその一人だ。
これからキャップが欲しいと思っている人は、コロナウィルス禍ではあるが、検温、消毒、そして、体調を整えて、ぜひNEW ERA®の店舗に足を運んでほしい。


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横浜DeNAベイスターズのゲームでは毎年NEW ERA® DAYという日があり、オリジナルステッカーがもらえる。これは2021年5月26日の試合。


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これはフロリダのセントピーターズバーグにあるトロピカーナフィールドという野球場のファンショップの一角。(2018年撮影)

NEW ERA® 59FIFTY®︎ 他

ホームページ:https://www.neweracap.jp/

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山下晃和(akikazu yamashita)
  • 本業はファッションモデル(タイクーンエージェンシー)。自転車、バイク、クルマで旅をしながら旅の素晴らしさや旅に最適なアイテムを紹介するトラベルライターとしても活動。地方自治体サイクルマップやWEBで連載ページを持つ。 趣味は、旅行、キャンプ、草野球、オフロードバイク、自転車全般(ロードバイク、MTB、ランドナー、小径車)、トライアスロン、トレイルランニング、登山、パックラフト、サーフィン、スニーカー収集、NEWERAキャップ収集、ウエイトトレーニング、読書、インドカレーの食べ歩き、MLB観戦など。  スポーツトレーナーの資格はNASM-PES、小型船舶一級免許、小型特殊船舶免許、大型自動二輪免許、JCTA認定自転車ツアーガイドなどを持つ資格マニアという一面も。かつて、海外30か国以上を自転車で旅したこともある放浪癖あり。好きなファブリックはキューベン、好きな金属はスカンジウム、好きな筋肉は三角筋。20代の頃は某アウトドアショップでバイトをしていた経験も。
  • http://akikazoo.net