#386 全員がアーティストになる。

文/本田賢一朗(モノ・マガジン編集部)

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全員がアーティストになる。
Bontrager BatCage
Water Bottle Cage
価格1500円
■TREK URL:https://www.trekbikes.com/jp/ja_JP/ 商品情報はコチラ

今日のニュースでも餃子の王将がプラスチックのストロー、スプーンを廃止したり東京オリンピックの表彰台を使用済みプラスチックで作るなどが取り上げられていましたが、あまりに日常だっただけに、怖くなってきたプラスチック問題。

現在、毎年800万トンのプラスチックごみが海に流れ込んでいて、これはジャンボジェット機に置き換えると5万機相当なのだとか。このままだと30年後には海に生息する魚と同量にまで増えるという予測も。

プラスチック製のレジ袋にいたっては完全に自然分解されるまでに1000年以上かかるという研究結果もある。しかも、ペットボトル、ストローなど使い捨ての、あまりに身近なパッケージ用プラスチックが、世界のごみの排出量の47%を占めていて、しかも、このパッケージ用プラスチックごみの発生量がアメリカに次いで世界で2番目に多いのが日本だなんて。

このあまりに身近な日常の便利品に次いで、問題なのが漁業で使われる網やレジャー用の釣り糸というのもなかなか知ることのできなかったこと。特に廃棄される漁網は、海洋のプラスチックごみの約10%を占め、悪いことに他のプラスチック汚染より4倍もの悪影響を与えるということも知った。

ここを何とかしようと『トレック』がロングかつベストセラー製品でもあるボトルケージ<Bat Cage>を、投棄された漁網からリサイクルしたペレット素材に変更し製造していくと発表しました。トレックはこれまで環境団体「NexWave」と提携。その活動を通じて漁業網をリサイクルして、スケボーやあの積み木ゲーム「ジェンガ」を作っている「Bureo」と知り合ったそうです。このBat Cageはチリ沿岸で投機された漁網を収集し、リサイクルしたナイロン製。このBat Cageの1年間の生産量は、投棄された漁網の約4000平方メートルに相当するのだとか。

こういった企業努力はますます進んでいくでしょうが、あまりに身近で便利なだけに私たちの生活の仕方にかかっているわけですね。

こんな自転車の例でいえば、ボトルケージ一つの選び方。

色々なモノを日々選んで身につけたり、使っていますが、モノを選ぶ行為とはアートだとも言われます。またアートとは、世の中を違う角度から見ることでもある。
モノをどう選び、モノからどういう角度で世界を見るのか。

全員がアーティストになる時のようです。

廃棄される漁網は、海洋のプラスチックごみの約10%を占める

廃棄される漁網は他のプラスチック汚染より4倍もの悪影響を与えるという

トレックでは投棄された漁網からリサイクルしたペレット素材に変更し、ボトルケージを作成することを発表

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