笑福亭鶴瓶さんの“あの眼鏡”はどこのブランド? 『モード・オプティーク』裏話

写真/モード・オプティーク50号より抜粋

落語家の笑福亭鶴瓶さんといえば、“眼鏡が顔の一部”といっても過言ではないほど、眼鏡が似合う親しみやすいキャラで知られている。では“あの眼鏡”はどこのブランドで、どんな商品なのか? 今回はメガネライターが、『モード・オプティーク』50号特別企画でお伝えできなかった、笑福亭鶴瓶さんの眼鏡について裏話をお伝えしよう。

モード・オプティークVol.50

笑福亭鶴瓶さんは25年以上同じ眼鏡を愛用している!?

鶴瓶さんがいつも掛けている眼鏡は細身のオーバルシェイプ(楕円型)のシンプルなメタルフレームだ。柔らかなラインが目元を柔らかく見せるため、鶴瓶さんの優しい人柄に非常にマッチしてる。

「落語をするときに眼鏡がズレるのがイヤ」という鶴瓶さんは、常に良い状態で眼鏡を掛けられるよう、同じフレームに度を入れて複数本をストックしている。そして、調子が悪くなったときは、芸能人の眼鏡スタイリングを専門に行うグラスフィッターの森一生さんにフィッティングをお願いしているのだ。

写真/モード・オプティークより抜粋(笑福亭鶴瓶さんと森一生さん)

森さんいわく、「鶴瓶さんは25年以上前から同じ眼鏡を愛用している」そう。

今から26年前、森さんが京都の眼鏡店で働いていたときに、「鶴瓶さんとまったく同じ眼鏡が欲しい」というお客が現れたとか。鶴瓶さんが東京・原宿の「オプティシァン ロイド」で眼鏡を買っていることを突き止めた森さんは、その店を通じて同じ眼鏡を取り寄せて、無事にお客さんに販売することができたという。その際に入手した眼鏡がMarius MOREL(マリウス モレル)の「6035」というモデル。

Marius MORELは1880年に創業したフランスの老舗アイウェアメーカー。フランスの眼鏡産地であるジュラ地方で製造されるフレームは、高品質で落ち着いたデザインが高く評価されている。ちなみに、モレル家の四代目となるアメリー・モレル氏は、ヨーロッパ最大級の国際眼鏡見本市「SILMO Paris(シルモ・パリ)」の会長を務める業界のキーパーソンだ。

アメリー・モレル氏
アメリー・モレル氏(写真中央)

フランス製が廃盤になり日本製で復刻

現在は残念ながら、Marius MORELの「6035」は廃盤となっており、手に入れることはできない。だが、「自分が気に入った眼鏡をずっと掛けたい」という鶴瓶さんの声もあり、日本のAMIPARIS(アミパリ)社がUNION ATLANTIC(ユニオン・アトランティック)というブランドで2013年に復刻させたのだ。

Marius MORELの「6035」

実はAMIPARISは、Marius MORELの日本総代理店としてモレルジャパンからスタートした会社で、フランスの物作りの真髄を熟知している。そこに世界最高峰品質と称される鯖江の技術を駆使することで、鶴瓶さんの眼鏡を見事に復刻させたのだ。

こちらが、いま鶴瓶さんが愛用しているUNION ATLANTICの「UA3600」。

UNION ATLANTICの「UA3600」

素材には軽量かつ堅牢なチタンを使用しており、スッキリと細いオーバルシェイプがすんなりと顔に馴染む。テンプルは柔軟性の高いβチタン製で、外に向かってクランクしているため、顔幅に合わせて調整ができる。軽くて掛けやすく、上品で柔らかな印象に見えるため、特にシニア世代にオススメの1本だ。

外に向かってクランクしているため、顔幅に合わせて調整ができる。

さて、話をまとめると、笑福亭鶴瓶さんが掛けている眼鏡は、25年前はフランスのMarius MOREL「6035」。現在は日本のUNION ATLANTIC「UA3600」である。「UA3600」は現行モデルで今も購入できるので、興味がある方はぜひチェックしてほしい。

■製品情報
UNION ATLANTIC
「UA3600」
価格22,000円(税込)

AMIPARIS 公式URL
http://amiparis.jp/hp/

藤井たかの(takano fujii)
  • メガネライター。年間1000本以上のアイウェアに触れ、雑誌や広告、WEBなどで企画・編集・執筆を行う。自身のYouTubeチャンネル「メガネ流行通信」では、世界の眼鏡トレンドやデザイナーインタビューなどを配信中。『世界はほしいモノにあふれてる』『ゆく時代くる時代~平成最後の日スペシャル』など、テレビ番組の眼鏡特集の構成やアドバイザーも担当する。
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