
高級ギフトチョコレートをはじめとした洋菓子・スイーツを製造・販売するメリーチョコレートは、1950年東京渋谷に贈答用洋菓子メーカーとして誕生。創業当時から原料や製法にこだわり、ココアバター100%の口溶けのよいチョコレートづくりに取り組み、日本のチョコレート文化の礎を築いてきた。そして、ここ船橋工場は、メリーチョコレートが誇る、唯一の焼き菓子製造拠点。ここでは、年間約3724万個ものミルフィーユをはじめ、クッキーや季節限定スイーツが生み出されている旗艦工場だ。

ロングセラー商品「ミルフィーユ10個⼊」が、2025年6月、食の専門家23,000⼈超の審査によって選出される「ジャパン・フード・セレクション」にて、最高位であるグランプリを受賞。それを記念して一般公開されていない工場見学をメディア向けに実施。さっそくmonoTVチームと船橋工場取材に入ったぞ。工場に入った瞬間からチョコレートの甘い香りが漂う実写版チョコレート工場だ!
ミルフィーユ


工場見学の前にまずはミルフィーユを試食。薄いパイ生地が層を成している一口サイズのチョコレート菓子だ。繊細に重ねられたパイ層のサクッとした歯触りのあいだに、甘さ控えめの苺クリームが挟まれる。周囲を包むチョコレートは、ミルクのコクを引き立てながら、全体を包み込んでいる一品だ。
年間約3724万個の繊細なミルフィーユ菓子を生産する船橋工場。一体どんな作り方をしているのか?早々に衛生服に着替え、エアシャワーや粘着ローラーによる異物除去、30秒の手洗いなど、入るまでの工程を済ませ工場のラインに入ってみた。
ミルフィーユは完成まで3日がかり
1日目:焼成工程



パイ生地は144層に折り重ねられ、230℃のオーブンで約28分じっくり焼き上げ。焼き加減はチョコレートの風味を引き立てるため、あえて香ばしさを抑えた絶妙な火入れをおこなっている。焼いた生地は一晩寝かせて香ばしさと食感を安定化させているぞ。
2日目:クリーム充填と冷却



一昼夜寝かせられたパイ生地にストロベリーやアーモンドなど、季節ごとに異なるフレーバーのクリームを充填。チョコレートの主役感を損なわないよう、風味のバランスを緻密に計算して製造される。手作業でパイ生地を重ね合わせ、さらに冷蔵庫で一晩寝かせる。これはパイとクリームをなじませるための工程だ。
3日目:カット・チョコレートがけ・包装




2昼夜じっくり寝かせた生地パイを、スライサーで1枚のシートから約162本にカット。専用エンローバーでチョコレートを “二度がけ”。二度がけることで、ムラなく贅沢なコーティングができる。もう一度ミルフィーユを冷やし、金属検出機による異物チェックの後、1分間に250個のスピードで包装される。

3日目以降順次最後の工程へ進み、ミルフィーユは梱包され出荷されていく。


「ミルフィーユ ストロベリー」は、見た目に留まらず、構造・素材・技術が織りなす味覚は、まさに “お菓子の芸術”。数ある市販スイーツの中でも、工芸菓子的な完成度が光る一品だ。驚きは、これだけの工程の中で、フルオートメーションではなく、主要なところは人の手が加わっているところだった。最後にアレンジミルフィーユも試食。ブラックペッパー×ストロベリー。甘さの中にスパイスのアクセント。白ワインとの相性も抜群だったぞ。
ミルフィーユ
10 個入 | 1296円 ジャパン・フード・セレクション 最高位グランプリ受賞 |
他 価格ラインナップ | |
20個入 | 2592円 |
15個入 | 1944円 |
5個入 | 648円 |
2個入 (チョコレート ストロベリー アーモンド) | 各302円 |
「メリーチョコレートミルフィーユ工場見学」
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