名店の魂を継承する話題の新店舗
『鮨結う 紬』に行ってきた。


たまにはカウンターでとびきりウマい江戸前鮨とお酒に舌鼓を打ちたい――そんな贅沢なひとときに憧れているアナタは、話題の新店舗『鮨結う 紬(つむぎ)』にご注目あれ!

飲み放題付き1万6500円、こりゃ行くしかないでしょ!

“肩肘張らない楽しいひとときをお値打ち価格で提供いたします。”を謳い文句に、昨年12月に東京・六本木に新規開店した『鮨結う 紬』。

約1年先まで予約が埋まっている『鮨結う 翼 恵比寿』をはじめ、『鮨由う』や『鮨在』といった名店で修練を積んだ若手職人の田原和樹さんが大将を務めることもあって、開店前から話題を呼んでいた『鮨結う 紬』で試食会があると聞き、さっそく参加してきました。

2023年12月某日、六本木駅から徒歩数分という好立地でありながら隠れ家的な裏路地にお店を構える『鮨結う 紬』へ。お店に入ると大将の田原さんと板前の上田流華さんが威勢よく迎えてくれましたが、やっぱり気になるのはそのメニュー。しかし、『鮨結う 紬』のお品書きは“おまかせ”(税込1万6500円)の1本勝負なのだそう。

ノリが良くて元気もいい大将の田原さん(左)と板前の上田さん(右)。運が良ければ、大将の“おいCポーズ”が拝めるかも!?
店内の席数はカウンター9席(写真)と最大4名が利用できる個室1部屋の合計13席。肩肘張らずに過ごせるカジュアルな雰囲気も○。

よくよく聞いてみると1万6500円というお値段には生ビール・厳選日本酒・焼酎各種・ウイスキー・シャンパン・プレミアムティーなどの飲み放題も含まれているのだそうです。太っ腹すぎる! さらに、飲み物は持ち込みもOKらしく(持ち込み料も無料!)、これを聞いただけでも何だか得した気分になってしまうのは私だけでしょうか!?

さて、本題である上述の“おまかせ”は通常約2時間のコースとなりますが、この日の取材時間は1時間だったこともあり、試食会では特別仕様となる“おまかせショートコース”が用意されました。

まずはスイーツのような味わいに驚いた峯岡豆腐を皮切りに春菊と白舞茸のお浸し、三陸のわかめポン酢、太刀魚の茶碗蒸し、蒸し鮑という5品からスタート。いずれの料理もその美味しさに圧倒されつつ、三陸のわかめポン酢はおかわりOKとのことで2回もおかわり。新鮮・肉厚でかつコリコリとした食感に完全にハマってしまいました。

しかし、これらの料理はほんの序章にすぎませんでした。その後もカスゴ鯛(鯛のこども)、白海老と紫雲丹、玉子焼き、鮪赤身、中トロ、鰻小丼、福巻き(太巻き)という良い意味で怒涛の展開が続きましたが……

今回用意された“おまかせ”のメニューのなかで一番のハイライトは“プリン巻き”と“港区巻き”。あん肝、毛蟹、雲丹、キャビア(要追加料金)という高級食材を惜しげもなく使用したこちらの二品は、田原さんが修練を積んだお店であり開店初年度から4年連続でミシュランひとつ星を獲得した『鮨由う』で提供される人気メニューでもありますが、背徳感すら覚える濃厚なプリン体のオンパレードはウマくないわけがありません。

プリン体がたっぷり入ったあん肝をふんだんに使っていることから命名された“プリン巻き”は甘辛く煮込んだ鮟鱇の肝を裏ごしし、ペーストにした状態でシャリと混ぜ合わせた新感覚の一品。きゅうりを巻くのは、もろみ味噌のようなあん肝の濃厚な味わいを楽しんでほしいという発想から。付け合わせの奈良漬けとの相性が良く、一緒に食すのがお勧めです。

“港区巻き”はプリン巻きに北海道産の毛蟹と雲丹、さらにキャビアをトッピングしてブレンド海苔で包んで食べる至福の1貫。追加料金でのバージョンアップが可能で、写真のキャビアも追加料金が発生します。

わずか1時間の試食会向けショートコースでこの充実ぶり! もちろん、お腹も心も充分に満たされたわけですが、通常のコースではさらに握りが2~3貫追加されるとのことでした。そんなコスパの良さも手伝って開店早々にもかかわらず予約殺到の『鮨結う 紬』、「たまにはカウンターでとびきりウマい江戸前鮨とお酒に舌鼓を打ちたい」という人は一度足を運んでみてはいかがでしょうか?

(ショップ情報)
【店舗名】鮨結う 紬
【所在地】東京都港区六本木4-5-11 ランド六本木ビル B1
【営業時間】1部:17時30分/2部:20時00分
      土・日・祝はランチ営業も実施(12時~)
【電話番号】03-3404-1134
【定休日】火・水を中心に月8回程度

関連記事一覧