キテレツ発想が素晴らしすぎるエドウインの「超堅ジーンズ」と「受験ジーンズ」を取材したぞ!


俺たちのエドウインから矢継ぎ早に製品が登場した! と聞いて「メーカーなんだからそりゃそうや」と岡田監督のように返すならチト違う。創り出すその発想のトガり具合が最高なのだ。大注目の最近作2本、これを読んだら君も履きたくな~る!

文/モノ・マガジン編集部

なぜ22オンスなのか?

EDWINブランド誕生から62年。いわば日本人にジーンズを作り続けてきた老舗といっていいゾーンに突入したEDWINだが、どうにもその発想力、はたまた妄想力はとめどがない! そこで気になった編集部は、最近話題作「超堅ジーンズ」と「受験ジーンズ」を取材した!

MONO「超堅いジーンズを、なぜ作ったんですか?」

EDWIN「エドウイントーキョーハラジュクの7周年記念モデルとして企画しました。穿きやすさや快適さばかりが求められる中、コンセプトショップの周年モデルとしては、敢えてジーンズ本来のタフさを味わっていただきたく『超堅い!』ジーンズを発売することとなりました。生地の重さについては、インパクトのある重さと厚さ、縫製工場での作業効率、穿き込めるかどうか、色々と鑑みて22オンスのセルビッジデニムに着地した次第です」

MONO「PR用の画像もズドンと立ち上がってますけど、やっぱり相当堅いですよね? どんなかたに履いてもらいたいですか?」


EDWIN「一般的なジーンズよりも確実に穿きづらいです(笑)。ただ、堅い分、荒々しく迫力のある色落ちになりますので、ジーンズを育てながら穿きたいという人に是非挑戦してもらいたいです」

MONO「ジーンズ用デニム生地というと13.5オンスが一般的ですので、1.6倍の厚みということになりますね。ところで従来もこんな堅いジーンズを売ったことがあるのですか?」

EDWIN「1961年に発売されたEDWINプロトタイプモデル『359BF』は16オンス、原宿店の2周年で発売した『ばりかたデニム』は23オンスでしたが、『超堅ジーンズ』は糸の打ち込み本数が多いので、この商品が体感的には一番ヘヴィーで厚く感じると思います」

MONO「変態ですねえ~(笑) 7周年記念ラベルもキュートですが、これについては?」


EDWIN「イノシシラベルですね。今回ラベル素材に採用したイノシシ革は、分厚く荒々しいので今回のジーンズとの相性も良いです。デザインは、ジーンズの強さを表すお馴染みの構図を日本のジーンズブランド『EDWIN』らしく表現しました。」

MONO「シルエットはド定番のストレート、東北にある自社縫製工場で裁断から縫製まで一貫して生産しているというMADE IN JAPANです。原宿店限定ということで、気になる~という方は急いだほうが吉ですゾ!」

超堅ジーンズ購入者にはもれなく限定ノベルティ「特製トートバッグ」をプレゼント! 革ラベルのデザインがプリントされている。

続いて「受験ジーンズ」

こちらはEDWINの企画担当の鄭さんに伺いました。

MONO「ジョーク……ではないですよね?」

鄭さん「大真面目ですよ! この切り口って何年か前から温めていたもので、今年ようやく製品として日の目を見たということになります」

MONO「かなりエッジな製品ですよね」

鄭さん「ターゲットとしては絞り切ってますよね。だって受験生だもん(笑) でもね、受験生って学生だけじゃなくて、資格の試験とか、社内の昇進試験とかありますからね、言を担ぐという意味では通年商品。そういうまぁ半分ダジャレみたいなところと、ジーンズについてのお悩みを解決したいという思いから生まれた製品なんですね、これ」

受験ジーンズだけの「五角(合格)ラベル」。

MONO「受験と聞くと学生を連想しますが、受験=勝負事って日常にありますね。お悩み解決とは?」

鄭さん「色が落ちない=試験に落ちない、というのはひっかけですけど、色落ちや色写りしないことってジーンズのお悩みあるあるなんです。あとストレッチ素材だからのびのび=学力が伸びる=伸びるから履きやすいとか、ウエストにすべりどめテープ処理=試験にすべらない!=かがんでもシャツが出ない」

色落ちしにくい生地=試験に落ちない!
ウエストにすべりどめテープ=だから、試験にすべらない!
ストレッチ生地=学力も伸び~る!

MONO「それ、すごいトリプルミーニングですね! というとシルエットはやっぱり……」

鄭さん「もちろんストレートです! ストレート合格ですからね(笑)」

MONO「社内の稟議通すの大変そうだと察します」

鄭さん「ほんと、それ一番苦労した(笑) でもこういうのってEDWINだからできるし、提案していかなきゃいけないと思うんですよ。すごーく簡単に言うと、ジーンズが話題にのぼるっていうこと。ヴィンテージに忠実に作る、オリジンを探求するのも大事だけど、デイリーウエアとして単純に『欲しい!』『すごいな!』とネタになることって、やっぱり狙いたい」

特別ループを設けたコインポケットならぬ、お守りポケット

EDWINのマジメな奇天烈発想に脱帽!

というわけで、EDWINの話題作2本について取材した。根っからのジーンズ好きが挑むべき「超堅ジーンズ」と、広い意味で受験を控えている皆さんに足を通してほしい「受験ジーンズ」。

君が履きたいのはどっち?

EDWIN/超堅ジーンズ


価格3万3000円
サイズ展開30、32、34、36インチ
取扱店EDWIN TOKYO HARAJUKU

EDWIN/超堅ジーンズ 特設サイト

EDWIN/受験ジーンズ


価格1万1000円
サイズ展開XS、S、M、L、XL
取扱店EDWIN TOKYO HARAJUKU

EDWIN/受験ジーンズ 特設サイト

  • モノ・マガジン&モノ・マガジンWEB編集長。 1970年生まれ。日本おもちゃ大賞審査員。バイク遍歴とかオーディオ遍歴とか書いてくと大変なことになるので割愛。昭和の団地好き。好きなバンドはイエローマジックオーケストラとグラスバレー。好きな映画は『1999年の夏休み』。WEB同様、モノ・マガジン編集部が日々更新しているFacebook記事も、シェア、いいね!をお願いします。@monomagazine1982 でみつけてね!

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