【連載】あつまれ! 模型ホビー野郎どもよ
第8回:走らせるのがもったいない京商のRCカー


モノマガ編集部が選ぶ今一番レアでディープなホビーのトピックをご紹介する「あつまれ! 模型ホビー野郎ども」の第8回は、RCカーのレベルを超越したハイクオリティボディをまとった京商の1/10スケールRCカーを紹介。ポリカーボネート製ボディとは思えない美しさ・再現性・完成度ときたら……もはやタメ息しか出ない!?

この仕上がり、京商史上最高かも!

 上の写真を見て、実車と思ってしまった人へ。それは決して間違いではない。

 多くの人が勘違いしてしまうほど、お世辞抜きで「カッコいい!」と叫びたくなる1台は、京商の『フェーザーMk2 FZ02 レディセット 1971 ダットサン 240Z チューンド・バージョン ホワイト』(税込価格4万1800円)。

 昨年10月に東京ビッグサイトで開催された第60回全日本模型ホビーショーで参考出品され、あまりにもリアルな出来栄えからRCカーフリークの間で大きな注目を集めていたが、その発売が1月末に決定! 京商のWEBサイトでもついに写真が公開された。

 日産が北米市場向けに開発して1970年に発売し、その後、国内ユーザーからの強い要望に応えるかたちで1971年11月に日本でも発売が開始されたダットサン240Z(日本名はフェアレディ240Z)。

 日本では240Z、240Z-L、240ZGの3グレードが設定されたが、なかでも注目を浴びたのはエアロダイナ・ノーズ(通称“Gノーズ”)が印象的だった240ZG。FRP製ノーズピース、ヘッドライトカバー、ボルト留めオーバーフェンダーは240Zシリーズのどのモデルとも異なり、今もなお熱狂的なファンから人気を集めている。

 今回、京商がRCモデル化した240ZGは1971年仕様をベースにしたチューンドバージョン。旧車にマッチするビンテージライクなタイヤには、こちらもリアルに再現したRSワタナベの8スポークホイールが組み合わせられていて、ちょいワルな雰囲気も満点。さらに、メッキ仕上げのダミーブレーキディスクや塗装仕上げのブレーキキャリパーも装備していて、芸が細かいのなんのって!

 いっぽう、走りを支えるシャフト駆動のフルタイム4WDシャシーも防水仕様のステアリングサーボや減衰変更&車高調整が可能なオイルダンパーを採用したフルベアリング仕様となかなかの本格派。シンプルで機能的かつ低重心、しかも軽量な耐衝撃ナイロンを採用することで重量も軽減されているので走りも軽快そのもの! パーツ点数が少ないので、分解・組み立てなどのメンテナンスがしやすいことも大きな特長といえるだろう。

 ボディ、ライトバケット、バンパー、ミラーまで忠実に再現され、クルマとしての造形はもちろん、細部まで徹底的につくり込んだ“走るディスプレイモデル”とも呼ぶべき『ULTRA SCALE BODY』を名乗るフェーザーMk2 FZ02 レディセット 1971 ダットサン 240Z チューンド・バージョン ホワイト。

 あまりの完成度の高さに走らせるのがもったいない気もするけど……RCカーは走らせてナンボの模型ホビー。修復不可能なキズが付いてしまったときはスペアボディを買えば元に戻せるのだから、ガンガン走らせて楽しんじゃおう!

ボディは塗装済み、シャシーは組み立て済み、送信機も付属するレディセットで販売。送信機用単4乾電池と走行用バッテリーを別途購入すればすぐに走行を楽しめる手軽さも魅力。

京商から発売されている別売のLEDライトユニットを装着すれば、写真のような電飾も可能。より実感豊かなボディへと変貌させることができる。

(問い合わせ)
京商 ☎046-229-4115 https://rc.kyosho.com/ja/
製品紹介ページ https://rc.kyosho.com/ja/fazer-240z

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