ファッションモデル山下晃和の偏愛モノ図鑑 62
より良い視界を手に入れるサングラス


KAENON CLARKE マットトータス フェード

年齢を重ねるごとに太陽の光に敏感になった。モデルの仕事をしていると夏服と冬服は逆転し、撮影の時は季節を先取りしなくてはならない。なので、ここ最近は日焼けに気をつけている。それと同時に、目から入ってくる光をガードすると目の周りのシミそばかすを防ぐだけでなく、1日の疲れが全く違うことに気づいた。そんな時に大活躍なのがKAENONのサングラス。今回はこちらの偏愛っぷりについて語りたい。

どことなくレトロな形だが、アクティブな人にも似合うフレームデザイン

私は、KAENON(ケーノン)のClarkeを愛している。

なぜこれほどまでに惚れ込んだのか?

KAENONは、2001 年にローゼンバーグ兄弟が、アメリカのカリフォルニア州ニューポートビーチにて創設した高性能アイウェアブランド。南パシフィック語で「自由」を意味する。「Clearly Better(クリアにより良く)」をスローガンに、高品質なポラライズドレンズとフレームを作り続け、あらゆる冒険者の手助けになりたいという思いがある。同アメリカの西海岸でデザインされ、日本製のレンズを使い、イタリアにてハンドメイドで作られているフレームというアッセンブルだ。まるで、各国からのMLBプレーヤーが集まるオールスターゲームのよう。

こちらは以前のグリーンのCLARKを愛用している筆者。緑の色が気に入っている。キャンプのときも最高にいい!

ラインナップを見ると、どれもフレームの色味がとても美しく、どことなくレトロでありながら、オーセンティックで飽きの来ないデザインのものが多い。すなわち、形に関しては、奇をてらったものはない。その分、アクティブなアウトドアシーンでもビーチサイドなどのリラックスシーンでも、はたまたカジュアル、フォーマルどちらの洋服でも合わせやすいのがいい。

曇りの日でも木々の輪郭がくっきり見えるのが分かる。

私が出会ったのは、2018年のBIKE&CAMPのイベントで売っていて、フレームのグリーンがチョコミントみたいで一目惚れ。ちなみにフレーム名はアバロン。アバロンシェル

は世界各地で採れるアワビ貝の一種で「パウア貝」とも呼ばれている。黒系の下地にグリーン・ブルー・シルバー等の色が混じった独特な虹色の輝きがあるとか。KAENONのフレームはカリフォルニアの海や山を中心に、動植物や自然現象からインスパイアされたデザインを取り入れるのが特徴だ。

CLARKEがモデル名。小さくて見にくいかもしれないが、Made in Italyの文字もある。
グリーンのCLARKEはロゴマークだったが、こちらはKAENONの文字が付いていてカッコイイ。

ポラライズドサングラスは、偏光レンズを使ったサングラスのこと。路面やガラスからの反射光をカットする性能を持っていて、視界をクリアにしてくれるのだ。たとえば、自分の車の窓から相手の車を見ると、自分の車、相手の車と二つの窓の反射が起きて車内は真っ白に見えるが、その光の乱反射を抑え、相手の車の運転手の顔がくっきり見えるといった具合になる。よく見えるようになるので、一度掛けると、病みつきになるほど快適。ポラライズドレンズの中でもKAENONのモノはSR-91®という最高峰のレンズを使用。まぶしさをカットしたり、グレアを除去するだけでなく、標準のレンズよりもはるかに軽いため、1日中、身につけていても疲れることがない。

こちらの画像でも分かるとおり、レンズの向こうに打ちっぱなしの壁面がクッキリと見える。すごい!

SR-91®レンズは1つのレンズに9つの要素が入った解像度という意味で、マルチレイヤーになっている。中心部にはKAENON独自の偏光膜がインサートされていて、表面は疎水性コーティングで水、油、汚れから守り、傷がつきにくいスクラッチレジスタンス、ポリカーボネートよりガラスに匹敵するクリアなレンズ、裏面にもスクラッチレジスタンス、反射防止コーティング、そして疎水性コーティングとなっている。これによって、裸眼よりも、ビビットに、ディティールがシャープに、そして高コントラストに見えるのでトレイルや枝がクッキリしてくるのだ。

自転車に乗る時も高性能レンズが視界をクリアにしてくれて安心。

以前持っていたグリーンのCLARKEはスタンダードのグレーレンズ(G12)だが、新型のこちらはウルトラゴールドミラーレンズ(B12)となっていて、周囲光の 12% を透過 して、88% をブロックする。よって、明るい光条件に適している。ウルトラはKAENONが特許を持っているSR-91の進化版で、より深部まで光の隙間を判別し、視界をクリアにする技術が備わっているのだそう。

こちらも以前からかけているグリーン。街では、サングラスを外して首から下げられるようREGGIE HOLDERのGlass Holderを付けている。恵比寿のタマニワというお店で買える。
上が前のモデルのケース。下が新しいケース。より高級感がある。
ケースの中に付属するマイクロファイバー袋。これでレンズを拭ける。硬い素材のタオルなどでは拭かないように注意

CLARKEというモデルはKAENONの中でも定番モデルで、フレームがウェリントン型に近いので、いろいろな服に合わせやすく、スポーツシーンでもカジュアルシーンでもボーダーレスでかけられるのが気に入っている点。フレームも透き通っていて美しいカラーなので、宝石のように眺めていられる。じつに愛おしい!

アウトドア遊びが大好きで、都内の移動はほとんど自転車。ファッションも好きな僕には最適な一本なのだ。


KAENON CLARKE マットトータスフェード(Matte Tortoise Fade)

価格2万8600円
フレーム素材:軽量 フレキシブル TR-90フレーム
レンズ素材:Kaenon SR-91 ®日本製ポラライズドレンズ
重さ:30g
サイズ :ユニセックス 
(幅: 56mm、高さ: 41mm、テンプル: 139mm、フレーム幅: 131mm)
付属品:ハードケース、マイクロファイバークリーニング袋
デザインカルフォルニアデザイン
生産国:イタリア製

問い合わせ:BLUE IN GREEN 0776-36-1477
公式Instagram: https://www.instagram.com/kaenon_japan/

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  • 本業はファッションモデル(タイクーンエージェンシー)。自転車、バイク、クルマで旅をしながら旅の素晴らしさや旅に最適なアイテムを紹介するトラベルライターとしても活動。地方自治体サイクルマップやWEBで連載ページを持つ。 趣味は、旅行、キャンプ、草野球、オフロードバイク、自転車全般(ロードバイク、MTB、ランドナー、小径車)、トライアスロン、トレイルランニング、登山、パックラフト、サーフィン、スニーカー収集、NEWERAキャップ収集、ウエイトトレーニング、読書、インドカレーの食べ歩き、MLB観戦など。  スポーツトレーナーの資格はNASM-PES、小型船舶一級免許、小型特殊船舶免許、大型自動二輪免許、JCTA認定自転車ツアーガイドなどを持つ資格マニアという一面も。かつて、海外30か国以上を自転車で旅したこともある放浪癖あり。好きなファブリックはキューベン、好きな金属はスカンジウム、好きな筋肉は三角筋。20代の頃は某アウトドアショップでバイトをしていた経験も。
  • http://akikazoo.net

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