粋な「再現食祭」でアムロ・レイ”あのパン”の秘密がわかった!
ガンダムカフェ潜入レポ後編


東京・アキバにあるガンダムファンの聖地「GUNDAM Café TOKYO BRAND CORE」で開催されている「めざせ全制覇! 再現食祭」。潜入レポ後編ではリアル1stガンダム世代であるグラサン男的に心にモノ凄く響いた厳選5メニューの試食結果とその考察をご紹介する。

ブライト・ノアのバーガーが圧巻!ここまでやるか「再現食」が凄い!ガンダムカフェ潜入レポ・前編はコチラ

1品めは「あのパン〜砂漠のレストランにて〜」(価格550円)。一見、こんがり焼けた普通のロールパン1個とグラス一杯の水で550円とは何事かと思った方も少なくないだろうと推察されるが、まずはその理由を解説するのでよく読んでみてほしい。

「あのパン〜」は『機動戦士ガンダム』第19話「ランバ・ラル特攻」で、アムロ・レイが砂漠の店で頼んだパンとうまい水を再現したメニューだが、パンのサイズはもちろんのこと、硬さや切れ込みにもこだわって完全再現したこだわりメニュー。なので、グラスに入った水の存在もかなり重要なのだ。パンはオーブンで230°・約1分50秒で焼き上げ、その表面は砂漠の焦燥地帯ならでは乾からび感と焦げ目の乾いた感をリアルに表現している。

実際に試食してみると砂漠感たっぷりなハードな外観とは裏腹に中はほどよいふんわり加減で、バクバクと食が進むアムロも愛した美味い”あのパン”に仕上がっている。より世界に浸りたいのなら、作中のアムロのように頭を左右に振ってパンを噛み切り、ランバ・ラル隊も飲んでいた”うまい水”とともに堪能してみてくれ。

2品めは「アムロのビタミン補給」(価格440円)。『機動戦士ガンダム』の各シーンでアムロ・レイが補給していたドリンクを専用グラスで提供したオレンジピーチレモネードだが、シンプルにうまい。オレンジの酸味とピーチの甘みが絶妙にブレンドされている。絶妙なピーチ感という点では3品めの「俺のおごりだミルク」(価格440円)も激オシしたいところ。『機動戦士ガンダム00』第3話「変わる世界」でロックオン、アレルヤ、ティエリアがすでに集合している空港に1人遅れて登場した刹那の前に運ばれたミルクを再現したものだ。ロックオンの「俺のおごりだ」というシーンを切り取ってピーチミルクとして提供しているが、ミルクとピーチの好相性この上なし。優しくほどよい甘みとほのかな酸味をはなつミルク新発見の思いだ。

4品めは「三倍辛い赤い彗星カレー」(価格1210円)。こちらは作中再現ではなく、シャア専用ザクのヘッド部分の形状を再現した”通常の三倍辛い”赤いカレーだ。

せっかくなので地球連邦軍だけではなくジオン公国軍からもセレクトしてみたわけだが、お皿のセンターにこんもりと盛り付けられたシャア専用ザクの美しいフォルムにテンションアップ。首まわりをグルッと囲んでいるチューブ部分を表現したウインナーにはそのチューブのリアリティを表現するために、ワザワザ手作業で切れ込みを入れるという徹底ぶりだ。

調理のポイントはあえてご飯を硬めに炊くことでシャア専用ザクヘッドの型崩れを防いでいること。”三倍”というだけあって確かに辛いが、しっかりと旨味も感じられる逸品。あまりにザクヘッドの完成度が高すぎて、食べながらその形を崩してしまうのがなんとも口惜しい気分にもなる。

ラスト、5品めは前編でご紹介の「ブライト・ノア〜なりきり究極再現バーガー〜」(価格1760円)に並ぶ同店の人気メニューである「思い出のホットドッグ」(価格1210円)。『機動戦士ガンダムUC』でバナージがオードリーと一緒に食べていたホットドッグを再現したものだが、さらにepisode5「黒いユニコーン」内でビスト財団に囚われていたオードリーが食べていたローストビーフを添えて提供。まさにふたりを繋ぐ”思い出のホットドッグ”というわけだ。ローストビーフもソーセージも美味で、あっという間に食が進む。これは人気メニューなわけだ。

いわゆるキャラクターモノのフードメニューには正直、見た目重視で味はそこそこ、なんていうパターンも少なくないのだが、ガンダムカフェの再現食は見た目(しかもディテールまで!)も味もトコトン本気。少々高めのお値段にもその背景やこだわりを知れば充分に納得できるクオリティだ。

実際に調理を担当している同店厨房スタッフの更科健輔さんは「メニューのほとんどがこのお店の厨房で手作業でつくっています。実際の映像では一瞬しか映っていないメニューばかりですが、再現食祭としてひとつ一つ丁寧に細かい部分までしっかりと表現できるようこだわって調理しています。そのこだわりにファンの方々からの反応がいただけるのがうれしいですね」。

今回は食べきれずに(実は1個1個のフードがそれぞれボリューム感たっぷりなのだ)紹介できなかったが、ガンダム、シャア専用ザク、量産型ザク、グフ、アッガイをそれぞれモチーフにした「MSパフェ」シリーズ(価格各693円)も人気のデザートメニューだが、その繊細かつ美しいディテールは一度拝む価値アリだ。店内は空きがあれば入店できるが、ゆとりを持って確実に食を愉しむなら予約がマスト。同店の営業は1月30日まで。この機会につくり手の粋がつまったガンダム「再現食」をたっぷりと堪能したい。


GUNDUM Café TOKYO BRAND CORE

東京都千代田区神田花岡町1-1
営.11:30-22:00
※エリアによりオーブン時間が異なる。詳し
くはGUNDUM Café公式HPにて。1月30日
まで営業。
※飲食エリアは公式HPから要予約。予約が
終了している場合も有り。食材の手配状況に
より、当日提供不可のメニューが発生する場合
がある。
https://g-Café.jp/tokyo/


© 創通・サンライズ

  • 80’sをこよなく愛するグラサン男。モノづくりやライフスタイルに強いこだわりを持つ人々の熱血応援サポーター。みなさんの熱いハートと想いを写真と文でほどよくゆるくお届けします!

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