
創業文化2年(1805年)創業、元祖くず餅で知られる船橋屋さん。東京の下町情緒が色濃く残る江東区亀戸3丁目、亀戸天神のすぐそばに建ってます。こちらのくず餅屋さん、『宮本武蔵』『新・平家物語』で知られる文豪・吉川英治さんとご縁があって、お店の看板文字をご揮毫(きごう)いただいてるそうです。その縁を紡ぐようにして作られたのが、今回紹介する「文豪の蜜パン」。命日の9月7日〈英治忌〉に発売をスタートしました。亀戸天神前本店に伺って、試食させていただいたんでレポートします。



ちなみに船橋屋さんのくず餅(久寿餅とも)の原料は葛粉ではなく、小麦澱粉を450日乳酸菌発酵させて作ってるんだそうです。和菓子では珍しい発酵食品。くず餅はきな粉と黒蜜をかけていただきます。香ばしいきな粉と秘伝の黒蜜、くず餅の独特の歯応えとほのかな酸味のマッチングは200年以上の長きにわたって多くの人々に愛され続けました。
そして「文豪の蜜パン」では、くず餅の発酵過程で発見された「くず餅乳酸菌®︎」をセットされた黒蜜に配合してます。

吉川英治さんは甘いモノが好きで、結局たどり着いたのが、船橋屋さんのくず餅だったそうです。そうした縁から、亀戸天神前本店内には、英治さんのご揮毫による船橋屋さんの看板が飾られてます。

英治さんは執筆に疲れると船橋屋の黒蜜を塗った食パンで一服されてたというのが、「文豪の蜜パン」の発端になっています。

開発途中では丸型のラスクでもいいのでは、という向きもあったんだとか。しかし、英治さんのご長女の曙美さんに、黒蜜は山型パンではなく、四角い食ペンにつけて食べていたという話を聞いて、方向修正したそうです。




撮影用に黒蜜をたっぷりかけてますけど、実際にいただくときは、まずお皿を用意して、少しずつかけていただきましょう。黒蜜はサラッサラなので、欲張ると流れて垂れてしまいます。で、いただいたんですが、宮古島の黒糖を使用した濃厚な黒蜜と、バターが香るサクサクのラスクの相性が実によく、なんとも素朴な味わいです。吉川英治さんはあまりお酒が強くなかったそうすが、片手に蜜パン、もう片方の手に焼酎のグラスというのも悪くなさそうです。
パッケージも洒落ていて、ちょっとした手土産に喜ばれるんじゃないでしょうか。

文豪の蜜パン
発売日:2026年9月7日〈英治忌〉
価格:670円(税込)
内容:ラスク2枚、くず餅乳酸菌入り黒蜜2袋、栞
販売:船橋屋全店舗、通販、催事
「文豪の蜜パン」が発売に至るまでのストーリーは動画でもご覧いただけます。




















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