
タリーズコーヒージャパン(本社:東京都新宿区)は、「タリーズ コーヒーマスターズノート」を5月13日(水)より発売している。この商品は、社内資格を持つコーヒーマスターが商品開発に参加し、今夏に最適なアイスコーヒーとして楽しめる味わいに仕上げた限定ブレンドだ。

タリーズコーヒージャパン
谷 梓(たに あずさ)さん
今年はアイスコーヒーで抽出した際に立体的で華やかな風味が際立つよう、エチオピアを軸に、ブラジル、ブルンジの3ヵ国のコーヒー豆を使用し、アフターミックス製法を用いて、それぞれの個性が引き立つプレンドに仕上げています。
アイスだからこそ楽しめる香り

アイスコーヒーの需要期が春から秋へと広がる中、タリーズは“急冷”にこだわった2026年限定ブレンドを開発した。軽やかさから複雑な余韻まで。この夏のテーマは「アイスコーヒーにも多様性を」。一杯の中に広がる香りと奥行きを、より自由に楽しむ提案だ。
コーヒースクール



コーヒーは抽出後、わずかな時間差でも風味が変わっていく。香りが抜け、酸味の輪郭がゆるみ、せっかくの豆の個性がぼやけてしまう。そこで欠かせないのが “急冷” だ。熱を一気に落とし、味の設計図をそのまま固定するための工程である。熱を逃がす前に一気に冷やすことで、香りのピークと味の芯をそのまま閉じ込めた “急冷アイスコーヒー” が完成する。



抽出に使うコーヒー粉は35g。これはホットコーヒーの約1.5倍にあたる量だ。今回は400ml抽出するが、サーバーにはその40%に相当する160gの氷をあらかじめ入れておく。抽出と同時に急冷し、味の輪郭を崩さず固定するための “氷比率” である。コーヒー豆は焙煎の過程で内部に炭酸ガスを抱え込む。このガスが抽出時に外へ出ようとする力と、豆に湯を含ませようとする力がぶつかり合うため、最初に “ガス抜き” を行う必要がある。

湯は中心に細く、細く落としていく。一点に水位をゆっくりと積み上げるように注ぐと、粉がふわりと持ち上がる “膨らみ” が見えてくる。直径にして500円玉ほどの円を描くイメージで、焦らず、静かに湯を落とす。


抽出が終わったら、サーバーを軽く三回ほど回して撹拌する。目的は、層になりがちな抽出液を均一化し、味の設計図を整えること。ここで大事なのは、力任せに振らず、サーバーを “優しく” 回すという一点だ。わずかな動きで全体のテイストがきれいに揃う。

タリーズの「コーヒーマスターズノート」。〈フルーティ〉×〈なめらか〉×〈チョコレートの甘い余韻〉。三層のキャラクターが立ち上がる、夏向けアイスコーヒーブレンドだ!
ポイント
粉が膨らむ瞬間や、氷が溶けていく微かな音まで “五感で味わう” のが醍醐味。
抽出の初動で見える膨らみは、豆に閉じ込められたガスが抜けるサイン。香りのピークが立ち上がる瞬間だ。
抽出液は前半が濃く、後半が薄くなる。
これはドリップ構造上避けられない性質で、液体は時間とともに抽出強度が落ちていく。
氷が溶ける前提で “少し濃いめ” に仕上げるのが正解。
サーバー内の氷が溶けて全体量が増えるため、最終的なバランスを見越して濃度を設計する。急冷アイスコーヒーならではの “味の調整術” だ。
新たに10名がコーヒーマスターとして認定された

全国約2万人のフェローのうち、コーヒーアドバイザーは約4,000名、コーヒーマスターは約50名(2026年4月時点)。今回、プレゼンや抽出技術、カッピングなどの審査を経て10名が新たにコーヒーマスターに認定され、2010年の資格創設以来最多の合格者となった。10名を代表して、荒木美穂さんと細貝詩織さんが代表で心境を話してくれた。

新コーヒーマスター荒木美保さん
「10年前にタリーズで飲んだ一杯が私の人生を変えました」と荒木さんは語った。美味しいコーヒーが生むつながりに魅せられ、「今度は私がその瞬間をつくる存在になりたい。感謝を胸に挑戦を続けます」と締めくくった。

新コーヒーマスター細貝詩織さん
「お客様ともっとコーヒーを楽しみたいと思ったこと、そして挑戦を続ける娘の姿に励まされました」と細貝さんは語った。気候変動と向き合いながら、「お客様と共に地球環境を考えていきたい」と決意を述べた。
タリーズ社内資格制度
豆選びのアドバイスはもちろん、コーヒーに関する十分な知識を備えた “コーヒーのプロフェッショナル”。コーヒーマスターは、コーヒーアドバイザーの上級資格にあたり、人材育成に加えて、コーヒーの生産環境や市場動向まで含めたコーヒー全般の知識に精通し、高い抽出技術とテイスティングによる味の判別能力を持つフェロー(従業員)を指す。試験は年に一度のみ実施され、合格率は極めて低い難関資格となっている。

今年の「コーヒーマスターズノート」は、単なる “夏向けアイスコーヒー” の域を超え、タリーズが掲げる“個性の立体感”をそのまま液体化した一杯に仕上がっていた。さらに新たなコーヒーマスターも誕生し、タリーズコーヒーの今後からも目が離せない。


































