
家の屋根で静かににらみを利かせる鬼瓦。その役目は魔除けや厄除け、そして招福だ。そんな守神が、いま机の上に降りてきた。愛知県・三州は国内シェア約7割を誇る日本最大の瓦の生産地。その地で100年以上続く窯元が手がける、小さな鬼瓦のペーパーウェイトだ。
屋根の上の鬼を、机の上へ
「鬼瓦を身近に取り入れやすくしよう」。そんなひとことから、このペーパーウェイトは生まれた。
愛知県西三河地方、いわゆる “三州” は、約300年の歴史を持つ日本有数の瓦産地。現在でも、陶器瓦の国内シェアは極めて高い。その中で鬼瓦を専門に手掛けてきたのが、創業100余年の窯元「株式会社鬼福」だ。


しかし、近年、住宅様式の変化により、鬼瓦の需要は減少している。だからこそ生まれたのが、「屋根でなく机の上に置く」という発想だった。
熟練の職人技を、そのまま手のひらサイズに
このペーパーウェイトが、単なるミニチュアかと思う読者もいるかもしれないが、「屋根に乗る鬼瓦と同じ素材、同じ製法で作られています」というメーカー担当者の言葉の通り、ずっしりと重みが感じられる。

手のひらサイズでも、いぶし銀色や伝統的な鬼瓦をベースにしたデザインも健在。
しかも「日用品になるので、強度も考慮した造形にしました」と話す。大きく口を開いて造形は繊細すぎず、しっかりとした重みと耐久性を確保している。

鬼瓦を机の上にひとつ。守り神が、仕事も運も少しだけ後押ししてくれる。

































