monoという名のタイムマシン 昭和61年9月のモノ・マガジン(51号)

2026年11月3日現在、最新号は992号。昭和から令和へと続く『モノ・マガジン』です。あと8号だせば、なんと1000号。目指せ1000号!!! ってなワケで、昭和57年に発行した創刊号から1号ずつ順繰りに見直していこうというこの企画。1000号が出るまでに1000号まで紹介できるワケないですね。ともだち1000人いたらできるかもしれないけど、ひとりじゃ寝ないでやっても無理です。なんで、1000号出たあとも続けると思います。

※画像はクリックすると拡大表示されます。

ハイ、これが51号の表紙です。写真は「特集=ニューAVマニュアル 世紀末の音と映像を体感する」「特集=ミント・カタログ Pure Natural Cooling」「厳選!缶ドリンク86 編集部テイスト・リポート付き!」「LINE*UP」の4つの記事からいろんなモノを拾ってきてます。ちなみに赤い缶の「APPLE FRUIT JUICE DRINK」は編集部的にはイマイチだったようです。

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表紙を開いてひとつ目の広告は、スズキの「ALTO TWINCAM 12 RS」。ここにある「レッドゾーンは8000回転を超えた。」というコピーのほかに「アルトツインカム、アンドターボ、誕生。」「ツインカムが、街を熱くする。」「4バルブDOHC、ついに軽自動車の領域へ。」「刺激がなければ、クルマじゃない。」なんてのもありました。攻めてます。

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表紙を開いてふたつ目の広告は、前号同様「THE ISUZU TREND」。今号では初代ピアッツァが登場。イタリアの巨匠ジョルジェット・ジウジアーロが手がけた当時としては未来的なエクステリアとコックピット、ドイツのイルムシャー社による足回りのチューニングなど、スペシャリティークーペの名作として人気を博したクルマです。こちらのキャッチコピーは「シニア感覚。いすゞピアッツァ」「走るたびに、触れる未来。」「クルマもここまでシニアになれる。」「エアロダイナミクスは美しさで語りたい。」という感じ。いすゞさんに比べると、ちょっとおとなしめです。

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目次です。右ページの広告は前号同様、DENONのコンパクトディスクプレーヤー「DCD-1300」。CD目のネコさま三度登場。

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で、最初の記事は「LINE*UP」。15ページで46アイテムを紹介してます。今回のラインナップは、

●ラインナップ・スペシャル
●NEC HiFiビデオデッキ・VC-N81HF ハイファイ、HQ、高速サーチ、ノイズレス・スロー、スチル、エディの機能満載のビデオ
●Sinnミリタリーウォッチ 西ドイツ空軍制式採用のクロノグラフ
●Funskate イタリア・ビジマンの通勤御用達ビークルはファッショナブル・スケーター
●R20・Dバッテリー 使いたい時に、いつでもフルパワーのニュータイプ乾電池。
●完全防水ヨットバッグ “HOOD” 激しい水しぶきの中をくぐりぬける、ヨットマンのビッグ・バッグ
●ALPINE LUXMAN “LV109” オーディオアンプの新時代を象徴するモデル
●ハットリ君Tシャツ モノマガのアイドル、ハットリ君がTシャツに。プラス・ユア・オリジナルもOK
●シャグたばご “スタッツ” 今、ハンドロールたばこが1番ファッショナブルだって知ってた?
●SPORTS FMウォークマン よりアクティブにサウンドライフを楽しめるフィットネスラジオ

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カラー2ページの「レーダー探知機はドライバーの名ナビゲーター」。カナダのBEL社(Beltronics)製ロードランナー「スーパーベル880H」の紹介です。当時お世話になってた方もいるんじゃないでしょうか。「レーダー探知器は、決してスピード取り締まりから逃がれるための道具ではない。危険な場所、事故が起こりやすい場所を事前に教えてくれるナビゲーターなのだ。」という内容です。

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こちらもカラー4ページの「SUPER SHOPPING」。「極限の機能美を追求したヨットの中のヨット」と題して、フランスの高級セーリングヨットマニュファクチュール「HENRI WAUQUIEZ(アンリ・ワキエ)」を紹介してます。もうホントのホントにまったく縁のない世界です。ヨット、見たことあるけど、乗ったことも触ったこともありません。なんてつまらない人生なんでしょうか。

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「ミリタリー・デザイン学」はカラー6ページ。その11回目は「CAN GASOLINE/CAN WATER JERRY CAN」。「ジェリカン」です。1930年代にドイツ軍が開発した頑丈な燃料缶(水缶)ですね。「『ジェリカン』、ドイツ兵を意味する兵隊スラング “ジェリー” の名を付けられたこのガソリン缶は、ジープの後部や、戦車の砲塔にくくり付けられ、過酷きわまりない戦場において兵士達の活躍を影で支えてきた。この特徴ある5角形のスチール缶は、ちょいとガス・スタンドで給油しようにも、すべてがガレキの下に埋ずもれてしまっている戦場において、ガソリンをガバガバ飲み込む怪物達の頼みの綱となる。また時には、容赦なく照りつける太陽の下で戦う兵士達に水分を補給してくれる。こうしてあたりまえのように、兵士達に安心と余裕を供給してきたジェリカン。そのデザインには、比類のない複合的な目的を達成するための機能美が潜んでいるを知っていますか。」という内容。例によって各見開きのキャッチを以下に引用。

「戦火をくぐる軍用ジープにはガソリン、兵士には水が欠かせない。その傍には常に、ジェリカンがある。」

「イギリス軍がみつけたドイツ軍用カン。機能性にかけては、たとえ敵であってもドイツにはかなわない。いつしかそれは米兵たちの戦場の必需品ともなった。」

「過酷な条件下での実用に耐えるもの、それには製造から手入れ、修理まで厳密な軍用規格があいる。軍用の厳しさはあまいを許さない。」

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モノクロ5ページの「Super Column」。「今月はエグティブ向けのショップ『アルフレックス・エグゼクティブ』。歌舞伎町物語『ブレイクタウン物語』のビデオ評。最新海外情報2テーマ。松下さんのキャンペーングッズ。レンタル用品を利用して手ぶらで海外旅行へ、など。」というラインナップ。他にも「抜群に面白いゲームブック2冊。最小限キャンプグッズガイド。野球から学ぶビジネス成功術。マッチコレクター。西城秀樹の最新アルバム」なんて記事がありました。

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今回は「OVERSEAS NEW PRODUCTS NEWS」と「WAKU WAKU WORLD」をまとめて紹介。

「OVERSEAS NEW PRODUCTS NEWS」では「壁中の柱、水道管の位置をつきとめる日曜大工の名参謀」という記事ををピックアップ。

「犬小屋や本棚を作っているだけではあきたらず、家屋の改造にも挑戦する本格派の日曜大工に是非紹介したいのがこの “スタッド・ファインダー”、壁の中の柱、水道管、電線を探り当てる密度センサーである。(改行)装置を壁の上に置き、インディケーターがつくまで目盛りを調整、次にライトが消えるまで再調整を行なう、この状態で壁に沿って装置をずらすと密度の異る材質にあった場合、ライトが点灯し、異物質の存在を知らせてくれるのだ。電線や水道管にドリルで穴をあけないようにおっかなびっくり作業を進める必要もなくなるということだ。」

現在も同様の下地センサー(壁裏探知機)がいろいろあるワケですが、気になるのは記事の中に「装置を壁の上に置き」とあるんですね。壁の上には置けないような気がするんですが••••••。

「WAKU WAKU WORLD」では「楽聖たちは “音無しの構え” で自らの音楽に磨きをかけたという事実をご存知ですか?」という記事が目につきました。

「西ドイツのゴスラーに音のしない楽器ばかりを集めているという、ちょっと風変りな音楽愛好家がいる。(改行)写真のピアノの前でポーズしているのが当のコレクターのウォルター・エルドマン氏。一応ピアノの鍵盤の上をエルドマン氏の指が、たしかなタッチで移動しているのだが妙なる調べは全然聞こえてこない。文字どおりの “音無しの構え” というやつで、ただキーがかたこと鳴っているだけ。(改行)同様に、そばに立てかけてあるコントラバスも、弦がそろっていて弾けるが本来の音は出ない。つまりピアノもコントラバスも指の練習用の楽器というわけ。防音室では金が掛かるので楽器のほうの音を消したしだい。」

キャプションは「エルドマン氏ご自慢の音なしピアノはロンドンの有名なピアノ職人ジョフリー・バージルが86年前に作ったもの。コントラバスのほうはオーストリアで1850年の作といわれる。といったぐあいに、これら物いわぬ楽器にはアンチークとしての価値も秘められている。」

今のサイレント楽器はヘッドホン対応だったりするんですが、ホントに音が出ないようにしちゃったんですね、エルドマンさんは。壊しちゃったってことなんでしょうか。わざわざアンティークとして価値がありそうなモノを使わずに、もっと安そうなやつを練習用にするワケにはいかなかったんでしょうか。貧乏が染み付いちゃってて、いうことがせこくてスミマセン。

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そして今回のメインの特集となるのが「特集=ニューAVマニュアル 世紀末の音と映像を体感する」。カラー30ページ構成。当時の最新機器がじゃんじゃん出てきます。主たるテーマは「VHDビデオ・ディスクとレーザービジョン(レーザーディスク)は、どっちが得か?」。当時、このふたつが激しい市場競争を繰り広げてたようなんですが、貧乏が染み付いた身としては、そんなこと今の今までちっとも知りませんでした。というより、「VHDビデオ・ディスク」の存在すら、今この記事を見るまで知らなかったというお粗末さ。お恥ずかしい限りです。

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「特集=ミント・カタログ Pure Natural Cooling」はモノクロ11ページ。「さわやかな芳香と風味で、フレッシュな気分にしてくれる “ミント” は紀元前3733年に完成したギゼーの大ピラミッドの建設の労働者の食事にすでに用いられていたという。古代のヘブライ人によって、“香り” としての役割を発見され、集会場の床に敷きつめられ、快い香りを漂わせた。ヒポクラテスなどにより、健胃薬、気付け薬として医学書にも記載されることになり、中世紀になると、ミントの葉を粉末にして歯を白くする歯磨として使われるようになり、口の中の痛み止め、狂犬に咬まれた時の治療薬、蜂さされ時の痛み止めなどにまでも使用されるようになった・・・・・・。 次々と画期的な効能を発揮した “ミント”。重要な意味を有した不可欠な植物である。」という感じでスタートします。

ミントを食べると口の中がスースーしますが、口内の温度はこれっぽっちも下がってません。ミントが舌にある冷たさを感知する部分に刺激を与え、脳に勘違いさせてるんです。みんなミントに騙されてるんです!

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「お化けでごぢゃる。 KIMODAMESHI GOODS」はモノクロ6ページ。3見開き目のメインカットがこんにゅく、糸こんにゃく、そしてしらたきなんです。冷やして吊るして暗がりで脅かすのに使ってました。当時は学園祭のお化け屋敷なんかで、定番アイテムだったんですけど、やっぱり食べ物を粗末に扱っちゃいけませんよね。

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「MEN’S DESGINERS FILE」はモノクロ1ページ、カラー3ページの計4ページ。今回紹介しているのは、日本のメンズファッション界の重鎮デザイナー、菊池武夫さん。1970年に「BIGI」を、1975年に「MEN’S BIGI」を設立し、1978年にはメンズウェアとしては日本人で初めてパリに進出。そして、1984年には「TAKEO KIKUCHI」を設立。本文の冒頭は「今をときめくメンズ・デザイナーの中にあってパイオニア的存在といえるのが、菊池武夫である。ファッションに多少の興味があれば、この人の名前を知らない人はいない。」。現在もクリエイティブの第一線で活躍されてます。頭が下がります。

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「世界の傑作品」はカラー5ページ。今回のラインナップは「バラクータ」「マークレビンソン」「GPA」「ハーレーダビッドソン」「オリベッティイ」です。まあ、「ハーレーダビッドソン」といえば、いい歳こいてる身としては映画「イージー・ライダー」がすぐ頭に浮かんじゃうんです。どうしようもなく浮かんできます。不可抗力な感じなんですがバイクの免許、持ってないんで、ハーレーには触ったこともありません。

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カラー5ページの「厳選!缶ドリンク86 編集部テイスト・リポート付き!」。「好奇心旺盛なるモノマガジン編集部が、個人の主観だけをたよりに身をもってチャレンジした、86本のCAN-DRINK試飲リポート。」とある通り、6名の編集部員が86本の缶入り飲料を試飲し、A〜Eの5段階評価してます。まあ、おいしいとか、まずいとか人それぞれなんで、結果は参考までにってことなんでしょうけど、よくぞ86本試飲しました。エライと思います。

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表4の広告はセイコースポーツ・ジウジアーロコレクションの「スピードマスターSBBJ001」。最初の方に出てきたいすゞのピアッツァ同様、イタリアの巨匠ジョルジェット・ジウジアーロがデザインを手掛けてます。キャッチコピーの「あんたの私生活がうらやましい。」というのは、これ着けてる男はモータースポーツを思い切り楽しんでるって感じのことだと思います。

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では、次回の昭和61年10月(52号)をお楽しみに!

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