オートサロンは今年も盛り上がった!
目移りしちゃってまいっちんぐ

今年で41回目のカスタムカーショー

アメリカのSEMAと並ぶ世界最大級のカスタムカーの祭典、オートサロンが今年も開幕。オートサロンといえば、その昔はやたらと車高を下げコブシどころか顔まで入りそうな、どデカイマフラー装着車やそのまま空を飛ぶんですかい? 的なエアロパーツのクルマのイメージもあるかと思うけれど、今はまったく異なる。まさに隔世の感。今やこの会場でニューモデルの発表も行われるなどメーカーも積極的に参加するイベントなのだ。

そしてメーカー謹製のクルマが多く展示されるということは、もはや毎年開催されるモーターショーのようなモノになっている。それは初日から大変な盛り上がりで、世界中からプレスの面々も大挙して押しかけて来るほど。そんな大盛況のイベントで筆者の独断と偏見でここは大注目だったモノをご紹介。

ずらーりと並ぶメーカー謹製の楽しみなクルマ

最初の衝撃はトヨタブースにジムニーがある! ことだった。しかもその展示位置はひな壇という不動産情報誌的な表現ならば南向き角地、日当たり良好! てな具合のいわば一等地。ジツはこれは豊田章男会長の愛車という。この辺りの遊び心がオートサロンならではだ。プレスカンファレンスでは画面に映し出されるタイトルも変わり「モリゾウからのご挨拶」になっていた。

内容も「オートサロンはクルマ好きがクルマを囲んで笑顔に包まれるお祭り」と始まり、「私はトヨタ自動車社長も自工会会長も退いたただのクルマ好きのオジサン」と締めくくっていた。クルマではセンチュリーSUVのGRMN仕様や戦闘力をより高めたGRヤリスなど多くのファンが見入っていた。

日産ではEVのフラッグシップモデル、アリアのNISMOモデルが発表された。これはフォーミュラEやGT-Rなどの技術が積極的に採用される気合の入ったモデル。しかも単なるコンセプトカーではなく今春発売予定というからテンションアゲアゲといわずなんと言おう。

ホンダも期待大なモデルが多数登場していたが、注目はシビックに追加されるRSグレードの展示。気持ちよく走れるホンダのRSモデルがシビックに復活するにあたり、純ガソリンエンジン、6MTの採用といわれる。今秋には発売予定というからコレも楽しみな1台。

マツダは歴代最強の2リッターエンジンを搭載したロードスターなどもあるが、筆者が注目したのは四肢に障害があっても自分の意思に忠実に反応するセルフエンパワーメントドライビングビークルのロードスターだ。MX-30などには設定されているモデルだがロードスターの人馬一体感の走りを楽しめるという。

三菱はトライトンが注目を浴びていたが、三菱乗りの皆様にはやはり実際に発売される「シャモニー」の特別仕様車ではなかろうか。冬の特別仕様車が久々に復活! これはデリカD:5と大ヒット中のデリカミニにも設定される。

スズキは新型スイフトも捨てがたいけれど、スーパーキャリィをベースにしたコンセプトカー、マウンテントレイルが目立っていた。ただオフロードカーにしたのではなくそのための必要な装備をクローズアップした結果というこのマシン。ドアさえ持たないスパルタン仕様なのだ!

そしてオートサロン初出展のいすゞの純正用品を扱ういすゞA&S。新型エルフをエアロパーツでカスタマイズしたモノやキャンピングカー仕様の同車など商用車のイメージから離れたモデルに人だかりができていた。

ガイシャメーカーも賑わう新型車

一方、輸入車勢も今回多くのメーカーが出展。例えばBMW。純正チューニングパーツを纏ったモデルが展示され、正規ディーラーではなかなか見ることのできないパーツの展示なども行われた。

メルセデス・ベンツは新型Eクラスのジャパンプレミアが行われた。セダンとワゴンが展示、新型は助手席側のダッシュボードにもディスプレイを設置できるオプションも用意されたり、4輪操舵システムの採用など快適性走行安定性が向上している。

ルノーブランドからは最後のメガーヌR.S.の特別モデル「ウルティム」、アルピーヌからはA110に加わったRチュリニが展示。興味深いのは両者のエンジンは1798ccの排気量といい300PSの最高出力といいほぼ同じモノ。

英国のスポーツカーブランド、ケータハムはEVスポーツカー、プロジェクトVを日本初披露。このお披露目されたEV、ライトウェイトスポーツカーが信条の同ブランドらしくバッテリーなど重量物の多いEVながら車重が1190kgと驚異的な軽さを実現している。

輸入EVではロータスがブランド初のSUVでありEVのエレトレや中国のBYDでは今春導入予定のセダン、シールも並ぶ。そして韓国のヒュンデはモータースポーツにクローズアップしたIONIQ 5 NをベースにしたコンセプトカーNXP1を展示し多くのギャラリーに囲まれていた。

クルマだけでないのが盛り上がる秘密?

そして忘れてはならいのが、オネーサン、いや会場で行われる各種イベント。屋外会場ではデモランが行われた。派手なスキール音ながらも静かなEVのドリフト走行、フォーミュラEなどが登場、来場者にハンドリングパフォーマンスを披露した。

デモラン以外ではDJ KOOさんや倖田來未さん、石井竜也さんなどのビッグネームが「魅せる」ライブで盛り上がったのだ。

オートサロン

  • 自動車ライター。専門誌を経て明日をも知れぬフリーランスに転身。華麗な転身のはずが気がつけば加齢な転身で絶えず背水の陣な日々を送る。国内A級ライセンスや1級小型船舶操縦士と遊び以外にほぼ使わない資格保持者。

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