ビール・酒類業界の年始恒例の事業方針会見で、それぞれなにが語られたのか? わけてもビール戦線をどう勝ち抜く腹積もりなのか? モノマガ世代にも愛好家の多い大手3社の会見から2024年期待の新人ビールを探ってみよう!
写真と文/モノ・マガジン編集部
[THIS CONTENTS]
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【アサヒ:生ジョッキ缶「食彩」日韓同時発売でロケットダッシュ!】
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【キリン:スプリングバレーのリニューアル、そして17年ぶりのビール新ブランドを決断!】
3
【サントリー:好調「プレモル」「サントリー生ビール」「PSB」で攻めるサントリー】
アサヒ:生ジョッキ缶「食彩」日韓同時発売でロケットダッシュ!
アサヒ、キリン、サントリーのうち会見の先陣を切ったのがアサヒだ。
アサヒの2024ビールの注目ポイントは、NBAプレーヤーの八村塁さんの起用や新容器「スマート缶」などによるスーパードライのプッシュに加え、独自技術から大好評を獲得している「生ジョッキ缶」のプレミアムライン「食彩」の日本全国・韓国での3月5日同時発売だ。
スーパードライは昨年2月のフルリニューアルでV字カーブの成果を残しており、ここに「スマート缶」(355ml)を投入することにより、エナジードリンクなどでスマート缶スタイルになじんでいる若年世代にもアプロ―チをする戦略をとる。さらに銀座では4月下旬より9月末までの期間限定で「スーパードライ」のコンセプトショップをオープン。体験価値を訴求する。
「食彩」はこれまでコンビニ限定品だったが、好評を受けて日韓同時発売にギアチェンジ。「スーパードライ生ジョッキ缶」で大行列をなした韓国ゆえ、ロケットダッシュは間違いないところだろう。
またアサヒビールが推進している、飲める人も飲めない人も自分の体質やシーンに合わせてお酒やノンアルコールを適切に楽しむスマートドリンキング「スマドリ」については、昨年関西地区でテスト販売し手ごたえを得たノンアルビール「アサヒ ゼロ」を4月9日より全国販売する。「味わいの好評を得て」とのことだが、アサヒにはすでに「ドライゼロ」や微アルの「ビアリー」シリーズがあることから、社内競合が懸念されるところだ。
ほかスライスレモンがそのまま入っている! という驚きの「未来のレモンサワー」も大ヒット&品切れ当確!!