【連載】あつまれ! 模型ホビー野郎どもよ
第15回:夢のコラボで”アバンテJr.”がミニカーに!


モノマガ編集部が選ぶ今一番レアでディープなホビーのトピックをご紹介する「あつまれ! 模型ホビー野郎ども」の第15回は、ダイキャスト製ミニカー“トミカ”のうち映画・アニメ・コミック・ドラマをテーマにした大人向けシリーズ『トミカプレミアムunlimited』のNEWプロダクトをクローズアップ! タミヤが誇るミニ四駆シリーズの大人気モデルであるアバンテJr.がダイキャスト製ミニカーになった……となれば、これはもう黙っちゃいられない!?

写真/タカラトミー、熊谷義久(人物&RCカー)

タカラトミーとタミヤのコラボはどうやって実現した?

∞(むげん)の可能性を秘めた“大人がアツくなれる”シリーズとして2021年11月に誕生した『トミカプレミアムunlimited』。

かつてトミカで遊んでいた大人だけでなく、トミカプレミアムunlimitedのテーマにもなっている映画・アニメ・コミック・ドラマなどのファンにも喜んでもらえるような商品ラインナップで人気を博しているが、そんなトミカプレミアムunlimitedにアバンテJr.が仲間入りするなんて……

トミカファン、タミヤファン、ミニ四駆ファン、さらにはアバンテJr.の兄貴分である稀代の傑作RCカーであるアバンテを知る人にとってはうれしすぎるコラボレーションだが、そもそも、なぜこのようなコラボレーションが実現したのかといえば、“クルマホビー”と“長く愛されるロングセラーブランド”という共通点をもつタミヤの商品とトミカを掛け合わせることで、“それぞれのブランドのファンや昔遊んでいた大人たちにお互いのブランドに興味をもってほしい”という共通の想いがあったからなのだとか。

このようなメーカーの垣根を超えたコラボレーションはファンにとってウェルカム以外の何ものでもないし、「今後もどんどんコラボしてくれ~!」と叫びたいのが本音だが、じつは! 同シリーズではコラボ第2弾として、コミック・アニメ『爆走兄弟レッツ&ゴー‼』に登場する主人公マシン2種のトミカ化もすでに決定しており(来春発売予定)、こちらも期待せずにはいられない。
※詳細は公式HPにて情報公開予定。

こちらは、コラボ第2弾で登場する2モデルのシルエット。これを見ただけで「あ~、アレね」と思ったアナタ、答え合わせは来春まで首を長~くして待つべし!

トミカプレミアムunlimitedのミニ四駆 アバンテJr.もこだわり満載!

来年1月中旬に発売される『トミカプレミアムunlimited ミニ四駆 アバンテJr.』のモデル(ベース車両)となっているミニ四駆のアバンテJr.は歴代ミニ四駆のなかでももっとも販売台数が多く、今なお続くミニ四駆ブームを象徴する伝説のマシンともいわれている存在。小学館の『別冊コロコロコミック』で1989年から掲載された『燃えろ! アバンテ兄弟』に登場したことも大きな追い風となって、絶大な人気を獲得したモデルでもあった。

【コチラがミニ四駆のアバンテJr.】

そんなアバンテJr.を忠実に再現した今回の商品では鮮やかなブルーのボディが見た目に映えるアバンテJr.と、特別設定色のアバンテJr. ブラックスペシャルの2種類がラインナップ。

ダイキャスト製ボディにシール貼りが不要なフル塗装でロゴを配置するなど、マシンデザインを可能なかぎり再現していることは写真を見れば一目瞭然。ミニカーでありながらミニ四駆で重要な役割を果たすガイドローラーも装備されている。しかも、そのガイドローラーは回転アクションまでしっかりと再現されており、芸の細かさもお見事! といったところ。それだけに、当時夢中になってミニ四駆で遊んでいたファンから現在進行形でミニ四駆を楽しんでいる現役世代までのあらゆるミニ四駆ファンが満足できる内容といえるのではないだろうか。

【コチラがトミカプレミアムunlimitedのミニ四駆 アバンテJr.】

商品パッケージも当時のミニ四駆のそれをオマージュしたデザインにプラスして“かぶせ箱”を採用。トミカの現行ラインナップにはない、めずらしい“かぶせ箱”のパッケージにもタカラトミーのこだわりを感じずにはいられない。

アバンテシリーズの頂点に君臨するRCカーもスゴいんです!

ミニ四駆のアバンテJr.には兄貴分となるRCカーが存在する……と先述したが、そのRCカーもまた稀代の名車といわれる1台であることをご存じだろうか? ここでは、アバンテシリーズの家系図において頂点に君臨するRCカーのアバンテについても簡単に紹介させていただきたい。

ミニ四駆のアバンテJr.が発売される9ヵ月前の1988年3月、1/10スケールのシャフトドライブ4WD電動レーシングバギーとして登場したアバンテ。

タミヤRCモデルの生みの親であり、また模型ホビー好きのモノマガ人ならば十中八九観ていたであろうTV番組『タミヤRCカーグランプリ』では”滝博士”の愛称で親しまれた滝 文人氏が手がけたアバンテはタミヤのもてる技術をフルに投入し、ビッグレースへの参戦も視野に入れて開発されたタミヤRC史上の金字塔ともいえる1台。

高品質な素材を惜しげもなくふんだんに使用しただけでなく、唯一無二ともいえる独創的なメカニズムはあまりにも斬新だったことから、デビュー当時は”アバンテショック”なる言葉も生まれるほどの大きな衝撃を与えた。

そんなアバンテがミニ四駆となり、さらにはメーカーの垣根を超えてトミカプレミアムunlimitedからダイキャスト製ミニカーとして登場するとなれば、これまた人気を博すことは想像に難くない。だったら”善は急げ”じゃないけれど、欲しいと思ったら早めに購入するのが吉かもね。

写真はアバンテの開発者である滝 文人氏と1/10スケールRCカーのアバンテ(2011)ブラックスペシャル。1988年に登場したアバンテの基本構成はそのままに改良を加えた復刻版を、ミニ四駆のアバンテJr. ブラックスペシャルのカラーリングで仕上げたモデルだ。

①トミカプレミアムunlimited ミニ四駆 アバンテJr.
②トミカプレミアムunlimited ミニ四駆 アバンテJr. ブラックスペシャル

発売日:
希望小売価格:
商品サイズ:
対象年齢:
2024年1月中旬
各1430円(税込)
W43mm×H24mm×D64mm
6歳以上
取り扱い場所:全国の玩具専門店、百貨店・量販店の玩具売り場、トミカ専門店「トミカショップ」、インターネットショップ、タカラトミー公式ショッピングサイト「タカラトミーモール」など

            

問い合わせ:タカラトミー お客様相談室 ☎0570-041031(ナビダイヤル)
公式ホームページ

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