【モノ・マガジンTV】
ご利益いただきます
第5回:朝茶はその日の難のがれ


東大で協力研究員をされている高山宗春(たかやまむねはる)さんがご利益とはいったいどういうものなのかについてを解説します。今回は「朝茶はその日の難のがれ」という話。内容は「子どもの頃、学校に行こうとするとおばあちゃんが熱いお茶を飲んでいけと言う」「いらないと言うと、縁起のものだからと言われ断れない」「平安時代に疫病が流行った時に空也上人が一般の人にお茶を振る舞った」「当時の人は栄養が足りない状態だから、お茶を飲むことで免疫力が上がったのでは?」「以来、お茶には魔を祓う力があるといわれている」「子どもの頃、朝熱いお茶を出されると、冷ましながらでないと飲めず、出鼻をくじかれたような感じになる」「年寄りから見ると、子どもがわっと飛び出して行くのは危なく見える」「お茶で落ち着かせて出かけさせたのでは?」です。

高山宗東(Muneharu Takayama)

歴史家、ワインコラムニスト。
東京大学先端科学技術研究センター協力研究員、大阪市ワインミュージアム顧問などを務める。
専門は有職故実、葡萄酒伝来史。 単行本、雑誌、TV番組等の歴史考証の他、歴史・文学関連のコラム、醸造家へのインタビュー等を含むワインコラム等を執筆。ワイン関連の講演活動をつとめる。

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