まさに黒船!?
16代目クラウン誕生


 新型クラウン、全部で4種類あるそうです。スポーツ走行を楽しむ機会が多いユーザーに向けての「スポーツ」。

先代のように6ライトウィンドウ採用のクーペ風シルエットを持つ「セダン」。

クラウンらしい上質な走りと使い勝手の良さが魅力のワゴン版ともいうべき「エステート」。

導入時期は「相談して決める」とのことでしたが、楽しみです。

 さて、クロスオーバーです。全モデル4WDが採用され、2.5リッターのハイブリッドのほかに新たに2.4リッターターボデュアルブーストハイブリッドシステムが初導入。これはシステム最大出力349PSとスポーティなベクトル。室内は

全席特等席を実現したといい、過度に飾り立てない上質で豊かな空間になっているようです。試乗を終えた豊田社長も「クラウンだねえ」と降りた時に頷いたといいます。トヨタのマスタードライバーも努め、レーシングドライバー、モリゾーの顔も持つ人間五感センサーの同氏が頷いたといいますから、ハンドリング、静粛性、乗り心地、乗降性、どれも先代から乗り換えても違和感はないと思われます。

 価格は435万円からというのも驚きです。トヨタの大人気1BOX、ノア・ヴォクシーの最上級グレードにいろいろオプションした価格と同じくらいの設定になります。もちろん、ベクトルの違うクルマなので比較自体が間違いでしょうけれど、トヨタの歴史が400万円台で買えると考えれば激安です。これからの動向が興味深い歴史的なモデルの転換です。

 では最後に歴代モデルを下記にちょこっとご説明。  2代目は1962年登場。モデル中期からは2.6リッターのV8エンジン搭載のクラウン•エイトが導入されたり、オートマチックの前身となるトヨグライドが導入されたりと当時の最新技術が盛り込まれています。

1967年フルモデルチェンジして3代目へ。それまでの官公庁やビジネスユース主体のモデルからオーナードライバー向けに開発されました。補強部材を使いフロア回りを囲った構造のペリメーターフレームを初めて採用。ちなみにクラウンのピックアップトラック最後のモデルでもあります。

1971年には4代目へとバトンが渡されます。正式名称で「トヨペット」が外れた最初のモデルです。挑戦したボディデザインが保守的なオーナーにはなかなか受け入れられなかったといいます。

3年という短いサイクルでフルモデルチェンジし、1974年にデビューしたのが5代目です。クラウンの象徴ともいえる「ロイヤルサルーン」のグレードが登場したのもこの代から。

6代目は1979年に登場。トヨタ初のターボエンジンを搭載したり、クラウン定番となった2トーンカラーを採用したりとまさに「挑戦」のモデル。2ドアクーペ最後の代でもあります。

個人ユーザー向け感を前面に押し出し有名な「いつかはクラウン」のキャッチコピーはこの7代目です。1983年デビュー。85年には日本初のスーパーチャージャー付きエンジンを導入。「アスリート」の名称を持つ特別仕様車もありました。

1987年、日本中が好景気に沸いた80年代後半に誕生したのが8代目。日本で初めてトラクションコントロールを実用化。4リッターV8エンジンはセルシオに先駆けて搭載。

クラウンを超えたクラウン、初代マジェスタがラインナップされたのが9代目。1991年デビュー。ハードトップ系モデルは全車3ナンバー化。

10代目は1995年登場。初代マジェスタで採用されたフルモノコックボディを全車に採用。クラウン初の4WDモデルもラインナップしています。

1999年、5代目から続くハードトップモデルが廃止され、4ドアセダンがメーンになった11代目。スポーツグレード、アスリートがカタログモデルに復活したり、世界初のマイルドハイブリッド採用車が登場したりと多様化したニーズに応えたモデルに。

ゼロクラウンの愛称で有名な2003年の12代目。後期型のアスリートに搭載された3.5リッターエンジンは315PSを誇った。某媒体でアスリートを使って筑波サーキットアタックをしたら当時のスポーツカーより速かったとか。

13代目は2008年デビュー。ハイブリッド車にはレクサスGS譲りのモノを採用、EV走行領域の拡大を図っています。このハイブリッドモデルには世界初のカラーTFT液晶画面に映し出すファイングラフィックメーターを採用。

2012年に発売されたのが14代目。ピンククラウンでも有名。隠れたスポーツカーとしての一面もあり、今も人気のモデル。ITS専用周波数を活用したITSコネクト(高度交通情報)は世界初採用。

15代目の登場は2018年。6ライトウィンドウ採用の4ドアクーペ風なスタイルに挑戦。今のところ最後のFRモデルになっています。

こうして見ていくとクラウンはまさに革新と挑戦のクルマだったのです。

クラウンクロスオーバー RS ”Advanced”


価格640万円
全長×全幅×全高4930×1840×1540(mm)
エンジン2393cc直列4気筒ターボ
エンジン最高出力272PS/6000rpm
エンジン最大トルク460Nm/2000-3000rpm
フロントモーター最高出力82.9PS
フロントモーター最大トルク292Nm
リアモーター最高出力80.2PS
リアモーター最大トルク169Nm
WLTCモード燃費15.7km/L

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  • 自動車ライター。専門誌を経て明日をも知れぬフリーランスに転身。華麗な転身のはずが気がつけば加齢な転身で絶えず背水の陣な日々を送る。国内A級ライセンスや1級小型船舶操縦士と遊び以外にほぼ使わない資格保持者。