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葡萄酒はいかが
第4回:フュメ・ブラウンを味わう


語り手は、歴史家にしてワインコラムニストの高山宗東(たかやまむねはる)さん。造り手、土地、歴史などその背景を読み解くことにより、そのワインがどのようにして生まれ、どうしてそういう味になったのかを、まるでワインの喉越しを楽しむような感覚で、実に分かりやすく理解することができます。今回はロバート・モンダヴィさんの人柄がうかがえるフュメ・ブラウンをテイスティングします。内容は「フュメ・ブラウンはソーヴィニヨン・ブランと同じブドウでモンダヴィさんがつけた品名」「ソーヴィニヨン・ブランはカリフォルナの気候にすごく適したブドウ品種」「食事と寄り添う感じの辛口ワイン」「フレンチオークで17〜18ヵ月醸す独特のスタイル」「果物の旨味というか、したたかさを感じさせる香り」「1968年のデビュー以来変わらず、ト・カロンという土地とモンダヴィの情熱が表現されたワイン」「糖分と酸味のバランスの良さはト・カロンのミクロクリマ(微小な気候的特徴)によって生み出される」「白ワインといえば魚介系と合わせるが、子羊、子牛、豚、鶏などの若めの肉にも合わせることができる」「和食にカボス、ゆず、すだちなどの和柑橘を絞るという慣習があるが、これを絞らず、フュメ・ブラウンを口中で合わせるというテクニック」です。

高山宗東(Muneharu Takayama)

歴史家、ワインコラムニスト。東京大学先端科学技術研究センター協力研究員、大阪市ワインミュージアム顧問などを務める。専門は有職故実、葡萄酒伝来史。 単行本、雑誌、TV番組等の歴史考証の他、歴史・文学関連のコラム、醸造家へのインタビュー等を含むワインコラム等を執筆。ワイン関連の講演活動をつとめる。

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