GetNavi×monoマガジン編集長コラボ取材!ヒットスコープ第2回
あの渋野日向子プロも大注目!
アディダスゴルフの「TOUR360 22」がスゴイ理由……の巻


アディダスゴルフをフットウエア契約を締結したご存知、渋野日向子プロ。両手に華(?)なのが今回のヒットスコープの主役「TOUR360 22」だ。

……本稿は、ヒト、モノ、コトの情報誌『ゲットナビ』と、“モノは文化だ”と言い続けて創刊40年『モノ・マガジン』がタッグを組んで、ひとつのモノをふたつの視点でレポートする奇跡のコラボレーション企画、その名も「ヒットスコープ」。第2回は人気ゴルフシューズ「アディダス TOUR360 22」にヒットスコープ!

ゲットナビ川内編集長(左)と、モノマガ前田で「バタ~」(寅さんファンならわかるハズ!?)

本企画の楽しみ方

『ゲットナビ』川内編集長のレポートをまずお読みいただいた上で、みなさんには本誌編集長前田のおしゃべりにお付き合いいただくと、「 アディダス TOUR360 22 」についての理解が深まることウケアイです。

川内編集長のレポートはコチラ

というわけで、モノ・マガジン編集長前田のテキストのはじまり~。

ゴルフブームなのか?

そう思わずにいられない、モノマガWEB編集長の前田です。こんにちわ。第1回となる本企画「スバル・アウトバック」は多くの方にお読みいただきましたが、第2回はなんとゴルフシューズです! だって旦那、ブームだっていうじゃないですか。なんでも新型ウイルス下でテレワークが導入されて時間管理も融通が利くようになり、また密でない屋外でのコミュニケーションスポーツとしても有用だ、なんてねえ。

そんなわけでお邪魔しました、今回はアディダス。かの渋野日向子プロも熱視線といういま大注目のゴルフシューズとご対面です。

あらかじめ言っておきますが、モノWEB前田はゴルフを経験したことがありません。この点で元ゴルフ雑誌編集者というケーレキをおもちのゲットナビ川内編集長とは、知識レベルにおいて差があることをお知らせせねばなりません。ただし、すごく興味はあります。なんてったって、ギアがかっこいいんだよゴルフって! 「チャー・シュー・メ~ン!」ってもはや昭和レトロ(笑)

「オレがアルバトロスをガンガン決めてた頃は~」と経験を語るゲットナビの川内編集長

さて「アディ・ダスラー氏がドイツで創業したメーカーがアディダスであるウンヌン」というのはモノこだわり派の基礎知識だと思いますが、そのアディダスのゴルフシューズが取り急ぎ「スゴイ!」と噂を聞き訪問しました。2021年度は国内のゴルフシューズ市場のナンバーワン金額シェアを獲得したというからすごいじゃありませんか。ちなみにアディ・ダスラー氏の兄貴ルドルフ・ダスラー氏が興したメーカーがプーマだというのも、モノ好き派の基礎知識と言えますね。

取材に対応して下さったのは、アディダスゴルフでシューズを担当する森悠馬さんとPRの田中ハル子さん。森さんは3歳よりオーストラリアで育ち、幼少のみぎりよりゴルフに親しんだゴルフっ子。今回ワタシは親しみを込めて「ゴルフマニア★森」と呼ばせていただきます。

アディダスゴルフでシューズを担当する森悠馬さん(右)とPRの田中ハル子さん

モノマガ前田「最新作にしてフラッグシップモデルでもある「TOUR360」の最新作「TOUR360 22」ですが、足裏のイソギンチャクみたいなのはナンですか?」

ゴルフマニア★森「……(絶句)。は、はい。スパイクモアアウトソールといいます。これがTOUR360 22の最大の特長でして、イソギンチャクのように見えるオレンジ色の部分を“タービン”と言います」

私のようにゴルフを知らない人は、ついゴルフシューズを「金属鋲付きの靴」と考えてしまいがちですが、金属鋲はもうほとんど使われていません。むろん背景には芝に対するダメージの大きさ(グリーンフレンドリーに行こうよ!)、そして歩行時の違和感の大きさがあります。

クラブをスイングしてボールにインパクトする瞬間の、いわゆる、足を踏ん張る時のシューズの働きはヒジョーに大きなものがあるワケです。しかもゴルフというのは18ホールで10㎞近く歩く(カート乗ってもいいけど)スポーツであって、考えてみれば当然ですが、スイングしている時間より、圧倒的に歩いている時間の方が長い……つまり、一般的なプレースタイルにおいてシューズは、「打ちやすさ」と「歩きやすさ」、どちらもおろそかにできないわけですね。

ソール・クッション部のパーツ構成

2005年から続く「TOUR360」シリーズの歴代モデル

そして「スパイクモアアウトソール」が画期的なのは歩行時は足裏にバネがついているように動くことで従来のシューズより歩きやすく、スイング時はさらに広がって中のトゲトゲをむき出しの状態になることでしっかり芝にグリップして振り切れるってこと。この歩行とスイング各々に求められる性能をタービンが履いている人の動きなどを察知し、かつ自動的に性能を瞬時に切り替えてくれる。その秘密は、踏ん張るとタービン部分が広がって芝をしっかり捉えるという“王様のアイデア”的トンチ構造にあります。

しかもこのスパイクモアアウトソールは、なんと一体成型(ダイレクトインジェクション製法)だというから驚きです! つまり後付けでスパイクなどを装着しているのではなくこの状態でひとつのパーツとして完成されているのです。であるからして、スパイク部品を取り付けるための台座部品も要らないし、その部分だけ柔軟性がなくなるなんてこともない。しかもタービン部分そのもののサイズを変更できるため、レディス用ならそれにふさわしいタービンサイズにすることができる。まるでドラえもんのスモールライトです。アディダスの成型技術オソルベシ!

ゴルフマニア★森は言います。「現在クリート(鋲付き)とスパイクレスは半々くらいの使用率ですが、第三の選択肢として投入するのがスパイクモアアウトソール。これはアディダスゴルフの自信作なのです!」

このスパイクモア、発表以降アマチュアのみならず、プロでもスイッチする人が続出して嬉しい悲鳴だとか。

「あたらしい日常下でゴルフ人気が高まっているのは事実ですが、密をさけられるのみならず、たとえば朝からラウンドすれば15時頃には終わり、充実した1日を過ごせる事実があります。また個のスポーツで性格が出やすい(笑)し、昼食をはさむので人と仲良くなりやすいという面もあると思います」とゴルフマニア★森。

TOUR360 22には、BOAシステム搭載モデルと、レースモデルがあり、前者は合成皮革製で足を包んでがっちりホールドする良さがあり、本革製の後者はヒモの絞め方で履き心地を調整できるメリットがある。どちらを選ぶかは好みだが、日本を含むアジア地域ではBOAモデルが売れる傾向にある。

オネダンは店頭実勢価格でBOAモデルが2万7500円、レースモデルが2万4200円前後(共に税込)

アディダスは総合スポーツメーカーとして誰もが知る存在だ。それゆえ、さまざまなスポーツカテゴリーの技術を横断的にトライし導入できるのはゴルフシューズ開発にあっても大きな強みになっているというだ。

ちなみにアディダスゴルフシューズは、他のカテゴリー製品がドイツ本社で開発されるのとは例外的に、アメリカ西海岸に開発拠点があるという。そして日本は、アメリカに次ぐ市場規模だというのもちょっと驚きだ。

では最後にゴルフマニア★森の読者メッセージをもって本稿のシメとさせていただこう。

「ゴルフはハードルが高いと思われがちですが、実はそうでもありません。打ちっぱなしや、Tシャツなどカジュアルな服装でゴルフを楽しめるコースも増えてきました。新しい人と出会い中を深めるのにもとても良いスポーツで年齢・性別・スキルに関係なくみんなで一緒に楽しめるスポーツです。それに加えてただスポーツをするだけでなく、ゴルフクラブ・シューズ・ウェア・コース・食事など様々な要素を楽しめる点も他のスポーツにはないポイントかと思います」

「ヒットスコープ」。次回もおたのしみに!

川内編集長のレポートはコチラ

TOUR360 22の詳細、お問い合わせはアディダス 
https://shop.adidas.jp/

写真/鈴木謙介、モノ・マガジン編集部  文/モノ・マガジン編集長 前田賢紀

  • モノ・マガジン&モノ・マガジンWEB編集長。 1970年生まれ。日本おもちゃ大賞審査員。バイク遍歴とかオーディオ遍歴とか書いてくと大変なことになるので割愛。昭和の団地好き。好きなバンドはイエローマジックオーケストラとグラスバレー。好きな映画は『1999年の夏休み』。WEB同様、モノ・マガジン編集部が日々更新しているFacebook記事も、シェア、いいね!をお願いします。@monomagazine1982 でみつけてね!

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