【みんなの建モノ】人間同士のナマの交流が大事なのだ! FIVE TREES【後編】



「もともとはフツウにショールームスペースをつくろうと思っていたのですが、ただフラワープランターを置くだけではおもしろみがないので、社員や取引先にお酒が好きな人がたくさんいることもあり、どうせならクラフトビールつくっちゃおうか、ブルワリーやってみようか、というノリの部分が大きですよね」となんとも豪快な杉本社長。

同社はプランターを中心とした緑化資材やエクステリア資材の製造・販売、住宅設備健在やLED照明の販売を行う会社で、創業は1952年の超老舗。なかでもプランターに関してはその概念がまだ日本になかった’68年に日本初となる「東神プランター」を開発。以降、公共施設や商業施設などで数多く採用され、セメント製プランターでは現在も国内70%のシェアを誇るというその道ではかなり凄い会社だったのだ。

杉本社長は大学を卒業後、大手電機メーカーの営業職を経て、2000年に家業である同社に入社。長年培ってきたモノづくり技術に、自身のネットワークなどを融合駆使して、カスタムエクステリアシリーズや女性向けエクステリアブランド「un」をスタートさせるなど、単なる”プランター屋”にはどどまらないユニークな展開をどんどん推進している。そんな杉本社長だからこそ、企業内ブルワリーという一見突飛なプロジェクトも至極スムーズに実現できたのかもしれない。

「モノからコトへと言われて久しいですが、僕自身は20代の頃からコトしか売っていませんからね。カタいこと言わずにまずは1杯お酒を飲んでから打ち合わせをするとか。そうすれば自然に仲良くなるし、そこからどんどん関係が発展していって、仕事上のいいパートナーになれる。いくら時代が変わってもそういうトコロは変わらないと思うんですよね」

「FIVE TRRES」を展開する1Fはそれまでオフィススペースだったが、店のオープンに伴い、オフィススペースは2Fのワンフロアに集約。「中小企業はセクショナリズムがない方いい。社員が1つになっていることがいい会社にするための絶対条件ですからね」。同社にとってマイクロブルワリのオープンはいろんな意味でのメリットがあったというわけだ。

同社に関わるすべての人を幸せにしたいという粋な想いからオープンさせた「FIVE TREES」だが、同社の社員や取引先、地域の人はもちろん、五本木という立地柄、多ジャンルのビール好きなクリエイターたちも訪れ、そこからコラボプロジェクトが生まれることも。そして店内にまたひとつ、新しいアイテムのディスプレイが増え、それらを肴にまた新しいアイデアが生まれるという好循環。これから新しいエンターテインメントが続々と誕生しそうな同店はまさに、いい感じのモノ、人が集う「みんなの建モノ」の好例といえるだろう。


■FIVE TREES
東京都目黒区中央町2-35-13
Tel.03-3715-6082 
営.13:00-17:00(17:00-23:00バー営業)
水・日定休
http://fivetrees.tokyo
※国、東京都の施策に準ずる形で展開。

トーシンコーポレーション
http://www.toshin-grc.co.jp

【みんなの建モノ】五本木の”プランター屋”がクラフトビールに挑戦! FIVE TREES【前編】

1 2
下川冬樹(fuyuki shimokawa)
  • 80’sをこよなく愛するグラサン男。モノづくりやライフスタイルに強いこだわりを持つ人々の熱血応援サポーター。みなさんの熱いハートと想いを写真と文でほどよくゆるくお届けします!