
全国25都道府県で43店舗のリッチモンドホテルを展開するアールエヌティーホテルズ(本社:東京都世田谷区)は、「リッチモンドホテル浅草」を全面リニューアルし、12月1日(月)に新たな装いでオープンした。今回のリニューアルでは、和の美意識と北欧の心地よさが調和する空間をテーマに、時代のニーズに応えるホテルへと刷新。最初に訪れるロビーやフロントから、客室の細部に至るまで、江戸文化のおもてなしを表現。併設レストランも「和 なごみ Café&Dining」として生まれかわり、一日の始まりを豊かにする朝食を提供する。文化と眺望、そして食が織りなす心地よい滞在体験を実現した同ホテル。地方取材で泊まることはあっても23区内で泊まる機会は多くない、monoWeb編集部スタッフは、リッチモンドホテル浅草、説明内覧・試泊会1泊2日の取材を敢行し、その新しい魅力を思う存分に体感してきた。
アールエヌティーホテルズ
代表取締役社長 本山 浩平(もとやま こうへい)氏

今回のリニューアルは、インバウンド需要の回復を背景に、浅草が育んできた歴史や職人文化を現代の感性で再解釈した空間をイメージし、客室・ロビー・朝食レストランを含む館内全体を刷新しました。デザインコンセプトは「Minimal Luxury」。静寂と調和を重んじる「和」と、心地よさを追求する「北欧」がバランスよく融合し、静かで洗練された上質な空間を演出しています。
キーポイントは付加価値型。
ホテルの価値を構成する主要3要素。
①ハード
設備のアップデートや居住スペースの拡充は、確かに快適さを保証します。しかし、それは競合他社も容易に追随できる領域。最新設備は一時的な差別化に過ぎず、やがてコモディティ化の波に飲み込まれる危うさを抱えています。
②ソフト
ここで光るのがロイヤルグループならではの食の強み。特に朝食への徹底したこだわりは、単なる「サービス」ではなく「体験」へと導きます。さらにグループCRMを活用した顧客理解は、滞在そのものをパーソナライズし、記憶に残る時間を演出します。
③ヒューマン
そして最も本質的なのが人の力。顧客満足を追求し、その接点に集中できる環境を整えることこそ、ホテルの形づくりです。スタッフの一挙手一投足が、ブランドの信頼を積み上げていきます。
総じて、②と③にこそロイヤルグループの真価があります。人と食を核に据えたホテル体験は、単なる宿泊を超え、「また訪れたい」と思わせる持続的な価値を生み出していきます。
リッチモンドホテル浅草
総支配人 新保一貴(しんぼ かずたか)氏

リッチモンドホテル浅草の開業は2012年3月。外壁は故山本寛斎さんがデザインの歌舞伎の隈取模様を取り入れています。ホテルの近隣の商店街「奥山おまいりまち商店街」があり、歌舞伎をテーマにした装飾で知られているまさに日本文化の街。当館は2025年12月1日(月)全館リニューアルオープン。デザインコンセプトは「Minimal Luxury(ミニマルラグジュアリー) 静寂と調和」。壁紙からカーペット、客室、ロビー、レストラン含むリニューアルをしました。特に各階ダブルルーム2室を連結して、新たにコンフォートツインとして生まれ変わっています。


リッチモンドホテル浅草
半年かけての大リニューアルでどうかわったのか? 総支配人新保さんの案内で、浅草の歴史、日本文化を体験できる最上階(11階)に上がってみた!
1階ロビー








浅草の灯り⽂化を象徴する提灯格⼦や、⼀⽂字ぼかし(いちもんじぼかし)を⽤いたアートワークを配し、素材には 浅草寺にも使⽤される小松石や黒波風仕上げを採⽤。“静寂と陰影の美” を随所に携えた空間になっている。アメニティはフロント横に設置され、使う分だけピックアップするようになっている。
11階客室





エレベーターホールでは、ロビーで用いた小松石を階数表示にも採用し、素材の連続性を演出。背景には、ロビー絵画にも描かれている摺(すり)の技法のひとつ「一文字ぼかし(いちもんじぼかし)」※ を取り入れ、にじみやかすれを活かして一文字だけを淡く滲ませることで、浅草の “今と昔” が重なるデザインを表現している。床には石畳を想起させるカーペットを敷き、浅草の路地の記憶を動線の中に溶け込ませている。さらに、エレベーターのドアが開くと盆栽が目に入り、和の文化を最初に体感できる仕掛けとなっている。部屋のドアを開ける瞬間には、期待感を高める演出が施されているぞ。
※浮世絵木版画の技法の一つを、版面の上部に水平な帯状に、色を濃いところから薄いところへ自然に滲ませるように表現する手法
プレシャスコンフォートツイン(7階-11階)
コンフォートツイン(2階-6階)









プレシャスコンフォートツイン。まず驚いたのはこの広さ。ダブルルームを連結したツインルームは、想像以上にゆとりがあり、落ち着いて過ごせる空間だ。デザインは “ジャパンディ” をベースにした、北欧のミニマルさと日本の静けさが見事に融合。玄関からカーペットへと続く床の切り替えがあり、靴を脱いで寛げるスタイルはまるで自宅のような安心感。ペンダントライトの下にはデンマークの名門 eilersen 社のソファが置かれていて、座り心地は抜群。格子や障子をイメージしたベッドボードには柔らかな光が映し出され、夜はとてもリラックスできる。テレビ下には急須や茶器が用意され、浅草の工芸品に触れながらお茶を楽しむ時間は特別な体験。さらに、7階以上の客室からは浅草寺や五重塔、東京スカイツリー®が一望でき、まさに “借景” を堪能できる贅沢なひととき。静けさと上質さ、そして浅草ならではの眺望。ここで過ごす時間は、まさに至福そのものだ。
プレシャスコンフォートツイン
面積36㎡ 定員3名
部屋数5部屋
29,500 円〜(1名様1室ご利⽤時1室あたり)
29,500 円〜(2名様1室ご利⽤時1室あたり)
※全て消費税・サービス料込みの価格となります
※3名でのご利⽤の場合は、エキストラベッド代として3,000円を頂戴いたします
※プレシャスルームは7階以上の東京スカイツリー®側客室となります
プレシャスツイン(7階-11階)
コンフォートツイン(3階-6階) 2階はユニバーサルツイン




客室に足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのは縁側を思わせるワイドベンチ。その下にはスーツケースをすっきり収められる収納スペースが確保されており、荷物が多い旅行者でも室内を広々と使える工夫が光る。ベンチ横に置かれたサイドテーブルには、花形の釘隠しが天板に映り込み、和の意匠をさりげなく演出。細部にまで宿の美意識が感じられるポイントだ。広さは「広すぎず狭すぎず」という絶妙なバランス。エキストラベッドを追加すればファミリーでの滞在にも対応でき、一人で独占すれば贅沢そのもの。まさに「プレシャスツイン」という名にふさわしい客室!
プレシャスツイン
面積29㎡ 定員3名
部屋数5部屋
20500円〜(1名様1室ご利⽤時1室あたり)
20500円〜(2名様1室ご利⽤時1室あたり)
※全て消費税・サービス料込みの価格となります
※3名でのご利⽤の場合は、エキストラベッド代として3,000円を頂戴いたします
※プレシャスルームは7階以上の東京スカイツリー®側客室となります
プレシャスモデレート(7階-11階東京スカイツリー®側客室)


モデレート(2階-6階)


通常のデスクではなくワイドベンチとサイドテーブルが配置されて、ベンチ下は収納として活用できるため、床面がすっきり。荷物を片付けると視界に余白が広がり、客室全体が広々とした印象になる。スタンダードな快適性はしっかり確保され、座って作業するにも、窓際でくつろぐにも不便さは0。むしろ「余白があること」自体が心地よさにつながる感じだ。そして何よりの魅力は眺望。プレシャスモデレートは他の部屋と同じ絶景を楽しめる仕様で、窓からの景色が宿泊という質を一段と高めてくれる。モデレートとの差額はわずか2,000円。正直、この開放感と景色を考えれば、迷う余地はなく。ここはプレシャスモデレート一択!
プレシャスモデレート
面積18㎡ 定員2名
部屋数15部屋
12500円〜(1名様1室ご利⽤時1室あたり)
15500円〜(2名様1室ご利⽤時1室あたり)
モデレート
面積18㎡ 定員2名
部屋数83部屋
10500円〜(1名様1室ご利⽤時1室あたり)
13500円〜(2名様1室ご利⽤時1室あたり)
※全て消費税・サービス料込みの価格となります
※プレシャスルームは7階以上の東京スカイツリー®側客室となります
リッチモンドホテル浅草「試泊」モデレート







試泊したモデレート。部屋に入ってまず目に入るのは、シンプルで清潔感のあるベッド。シモンズ製のマットレスは、体をしっかり支えつつも沈み込みすぎず、寝返りもスムーズ。枕の高さも絶妙で、久々に途中で目覚めることなく朝までぐっすり。枕の両端にある電源コンセント4つ。これは嬉しい!そして宿泊時いつも一番気になるバスルームは清潔&機能的! ユニットバスながら、使い勝手は申し分なし。シャワーの水圧も安定していて、温度調整もスムーズ。アメニティはボディソープ、シャンプー、コンディショナーが色分けされたポンプ式。視認性も高く使いやすい。洗面台まわりも整理されていて、鏡も曇りなし。高機能トイレも完備されており、細部まで配慮が行き届いている。バスタオル、フェイスタオルともに厚みがあり、肌触りがとても良く使うたびにちょっとした癒しを感じてしまった。「派手さはないが、快適さはしっかりある」そんな試泊体験だった。シモンズベッドでの安眠、清潔感あるバスルーム、そしてふかふかのタオル、この3点が、滞在の満足度を大きく引き上げてくれた。



おもてなし。あらゆる筐体に合う充電アダプターと、プラグが用意されていた。これは本当に助かるアイテム。しかもインバウンド向けに見たこともない形のプラグも入っていた。本山 浩平社長の話、「③ヒューマン」を思いだした一瞬だった。
バラエティー豊かな朝食メニュー
















浅草、リッチモンドホテルの朝を彩るのは、ホテル併設1階『和 なごみ Café&Dining』のビュッフェ。フレッシュなサラダから出来立てのホットミールまで、約40種類の料理が並び、旅や仕事の始まりを演出! グループシナジーを活かしたロイヤルホストのブレックファーストを彷彿させるクオリティは、国内外のゲストを大満足させるに十分だ。








日替わりのデリやホットミール、漬けマグロととろろ、浅草の味として親しまれている⽜すじ煮、わらび餅などの和スイーツも用意。サラダ、フルーツ、温かいパン等、バラエティーなメニューが食欲をかきたてる!



ライブキッチンでは、目の前でスタッフがラーメンやベーコンエッグ、抹茶パンケーキを調理してくれる。オーダーしてから仕上げるので、どれも出来立ての熱々を楽しめるのが魅力だ。午前6時30分、早朝に味わったラーメンは喜多方風の平縮れ麺。焼豚の脂がじんわりと広がり、朝から贅沢な一杯。ライブ感と旨みが重なるおいしい「朝ラー」だった。
この美味しい朝食は、ホテル宿泊の場合別途料⾦:⼤⼈2500円、⼩学⽣1250円、未就学児無料(すべて税込)で利用ができ、朝⾷付きプランで宿泊の場合は、追加料⾦なしで利⽤できる。 宿泊していない⼀般の方は⼤⼈2700円、⼩学⽣1350円、未就学児無料(すべて税込)で利用ができる。
※朝⾷営業:6:30〜10:00(L.O/最終⼊店9:30)


リッチモンドホテル浅草は「浅草らしさ」と「快適性」を備える、また行く気にさせる安心・安全・楽しい・美味しい都市型ホテルだ!
「リッチモンドホテル浅草」
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