貴兄のココロをすくいとるシャープの黒いオ・モ・テ・ナ・シ箱 シャープ「AQUOSココロビジョンプレーヤー」の“開発のこころ”をモノマガ的視点で聞いてきた!

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写真/佐々木龍 文/堀田成敏 インタビュー/モノマガ物欲倶楽部

シャープ/AQUOSココロビジョンプレーヤー<AN-NP40>
価格:オープン(税込み実勢2万円前後)
お問い合わせ:シャープお客様相談室
Tel:0120-001‐251 URL:www.sharp.co.jp/aquos/

目の付け所がシャープなシャープが、いま最も注力しているのが「ココロプロジェクト」。これはシャープのAI技術を活用し、家電や携帯ガジェットなどと対話しながら「モノとヒトのココロ」の対話を目指す新たなモノづくりだ。このココロプロジェクト第2弾製品となるのが液晶テレビAQUOSを100倍楽しむコンパニオン的ガジェット「AQUOSココロビジョンプレーヤー」。小さいお重みたいな素っ気ない黒い箱だけど、これってどんな具合に楽しめるの? というわけでモノにこだわるモノ・マガジンの編集者前田、ライター堀田、カメラマン佐々木がノコノコやってきましたシャープ東京支社なのであります。

この日「AQUOSココロビジョンプレーヤー」を熱く語り合った5名の戦士たち。 左からライター堀田、編集前田、シャープ堀井さん、シャープ上杉さん、カメラ佐々木。

モノマガ:
AQUOSココロビジョンプレーヤー って、パソコンですか? それともスマホ?
シャープ上杉俊介さん(以下、上杉さん):
スマホに近いですね。16GBのROMをシステムとユーザー領域で共有して使っています。16GBと聞くと少なく感じるかも知れませんが、AQUOSココロビジョンプレーヤーはストリーミング配信で楽しむものなので、アプリを保存する領域と思っていただいてけっこうです。

シャープ・コンシューマーエレクトロニクスカンパニー
デジタル情報家電事業本部 グローバル開発センター グローバル商品企画部
次世代TV推進担当チームリーダーの上杉俊介さん

モノマガ:
製品構想が生まれたのはいつ頃でしょう?
シャープ堀井美穂さん(以下、堀井さん):
コンセプト自体は2年ほど前ですが、ほぼこのカタチ、スペックに決めたのは2015年中頃ですね。

シャープコンシューマーエレクトロニクスカンパニー
クラウドサービス推進センター
イノベーション企画部主事の堀井美穂さん

モノマガ:
それまでには侃々諤々、艱難辛苦、時には開発チーム崩壊の危機などもあったことかと……

上杉さん:
それはない(笑) AQUOSココロビジョンプレーヤー は液晶テレビ「AQUOS」のコンパニオンツールとして考えたいたのでテレビ背後に引っ掛ける、なんて設置案もあったくらいいろいろな可能性を検討しましたね。リモコンもアイディアの集合で、採用された白黒ツートンの意味は、デザインチームの言葉を借りれば、白い部分がネット視聴を象徴するandroid領域、黒い部分は昔ながらのテレビやテレビ文化の操作領域、そんなハイブリッド・コンセプトだそうです。

モノマガ:
AQUOSココロビジョンプレーヤー の名前の由来は?
堀井さん:
テレビジョンが遠く(テレ)のものを映し出す装置(ビジョン)だったのに対して、家族のココロを映し出す装置に変わっていったらいいよね、だったら『ココロのビジョン』だねって、わりとストレートに決まりました。開発チームとしては、これからのテレビのありかたを再定義することを共通認識に、スマホとの差異を意識しました。スマホは個人のツール、テレビは家族で共有する家電で、本来、家族と共にあるものだと思うのです。テレビの前に集まる家族の姿がいまよりもっとハッピーなものになるよう、みんなが喜ぶような提案をすべきだろうとね。最近は家族がテレビの前に集まっていても、実はみんなそれぞれのスマホを操作している、なんて光景は珍しくないけど、やっぱりそれでは寂しい(シャープ社内でも、特にお父さん世代からそういう愚痴(?)がもれてくるとか!?)。みんなでテレビを観て「ワハハ、面白いっ!」と楽しめるのって幸せな光景だなと思うし、テレビはそういう家族のパートナーになりたいと思っています。私自身も、個人的にそういう関係性を築いていたいです。

モノマガ:
「子供は鎹(かすがい)」ならぬ「テレビは家族の鎹」ですね。なんだか落語みたいですけど(笑)
堀井さん:
そう! そうなんですよ。テレビを家族のパートナーとしてぜひ愛していただきたい。家族だったら挨拶するよね、だったらそこから起動時に「こんにちは」って言おうよ、なんて、AQUOSココロビジョンプレーヤー の仕様って割とシンプルな発想で決まったものが多いんです。忙しい朝は時間を知りたいよね、なら時刻を音声でお知らせできたら便利だよね、というようにね。

モノマガ:
人感センサーが備わっていますが、どのくらいの範囲で反応するんでしょう?
堀井さん:
およそ左右計120°、距離2.5m以内の範囲で感応します。部屋に入ってソファに座る、そのくらいの感覚でしょうか。比較的鋭敏に反応しますが、部屋の中を通過しただけのようなときは、その後1分間操作がなければ自動OFFします。
モノマガ:
もしかして対話できちゃいます?
上杉さん:
将来的には実現したいと思いますが、まずはテレビから語りかける仕様にしています。
モノマガ:
「冷蔵庫になにかある?」なんて会話できたら楽しいでしょうしね。
堀井さん:
それいい! しかも冷蔵庫に入っている具材でできる料理を探してくれて、調理法を動画で見せてくれたらすごいかも! いち主婦としても夢は広がります(笑)
モノマガ:
「包丁切れ味悪いな」ってつぶやいたら、研ぎ方動画ページとか、砥石のウェブショップ表示してくれるとか(笑) 考え始めたらキリがない(笑)
堀井さん:
ちなみに、私が所属する部門にはロボホンの開発に携わるチームもあるのですが、話しかけているの見ると羨ましいんですよ。「私も AQUOSココロビジョンプレーヤー と対話したい!」と本気で思いましたよ。だからこそ将来的にはいろいろ挑戦したいんです!

モノマガ:
AQUOSココロビジョンプレーヤー って未知の可能性が詰まったドリームボックスって感じかな。
上杉さん:
そう言っていただける嬉しいですね。私たちも“テレビでAndroid™を活用してコンテンツを楽しむとは、これイカに!?”というところから検討を始めて、とりわけ、日本でネットワークに接続されているおよそ100万台のAQUOSテレビユーザーに、新しい視聴体験を提供できるかと激論に次ぐ激論。時にコンシューマーエレクトロニクスカンパニー社長の長谷川も加わっての熱血教室! 長谷川の思いが詰まったAIoT(Artificial Intelligence of Things=モノの人工知能化)コンセプトをやり遂げるんだ! というチームの情熱から生まれた結晶がAQUOSココロビジョンプレーヤー なんです。

★AQUOSココロビジョンプレーヤー ってナニができるの?★

イラスト/渡部孝太 
(画像クリックで大きな画像を見ることができます。)

モノマガ:
ではこの辺で AQUOSココロビジョンプレーヤー でできることを伺いたいと思います。単純に言うと、予めプライバシーポリシーに同意いただいたユーザーは視聴履歴からオススメの番組を教えてくれるそうですが、パパのお気に入りをママにお知らせしちゃう、なんてこともあるんですか? YouTube動画の履歴なんかも含めてですが……。

「サッカー」で検索してみた
視聴履歴から推測されたオススメコンテンツ表示画面

上杉さん:
YouTubeの場合、スマホと同じGoogleIDを入れちゃうと履歴が全部連結する事になるので、少し気をつけてください。
どうしても大人向けコンテンツだけは、、、と言う場合は、YouTubeのパレンタルロック機能を使うと、ある程度制御できると思います。そのあたりの設定は各アプリ個々の設定の範疇に依存しますね。
堀井さん:
声で番組を教えてくれるCOCORO VISION にはシャープなりの配慮がありまして、紹介するVODサービスは全て、お子様が見ては困るものはPG指定以上に厳しい基準を設けて家族で安心して見られるコンテンツに限ってオススメするようにしています。

※ちなみにAQUOSココロビジョンプレーヤーには、シャープ独自のAI連動の動画配信サービス「COCORO VIDEO」がインストールされていて、サービスに加入すれば、ビデオマーケット社が提供する13万本以上のVODコンテンツを楽しむことができる。
詳細についてはコチラ https://aquos.jp/cocorovideo/

モノマガ:
ドキッ! とする心配はないということですね。なるほど、なるほど。「アナタ! 【離婚】に関する番組・サイトばっかり観ているって、これドウイウ意味!」とかなりませんかね? なんだか心配ばっかりしているみたいですが(笑)
上杉さん:
そこは人工知能エンジンの腕の見せドコロ! むろん想定外のコンテンツがオススメされる可能性はゼロではありません。しかしCOCORO VISIONのアルゴリズムは、視聴時間帯によって大体の視聴傾向を算出します。例えば朝はお子さん、日中はママ、夜はパパが番組選びの大勢をなすということですね。したがって、例えば普段はパパしか観ない夜中にたまたまママがココロビジョンの前を通りがかったりすると、パパの視聴傾向からオススメがリストアップされることになりますね。
堀井さん:
アプリによっては、視聴制限をONにしたり、再生履歴を消去するなど設定ができるので、心配性のパパはこまめに履歴を消したらよいかと(笑) でも、どうして男性ってそんな心配ばっかりするんですか(怒)

モノマガ:
男は社会に出ると7人の敵がいますからねぇ~(遠い目をしてはぐらかす)。ちなみに、マイクってどれくらい拾うんだろ?

音声入力端末はリモコンが兼任している。下部にマイクがある。

上杉さん:
文章でもいけますよ。「五郎丸のペナルティキック」……一瞬、ケナルって読み込んだけど、ペナルに直したでしょ。これはGoogleのエンジンなんだけどすごく優秀なんです。クラウドでやっているから最新のタレントでも予測変換でかなりの精度で追随しますよ。
モノマガ:
気が早いようですが、次期AQUOSココロビジョンプレーヤー 構想もモヤモヤと浮かんでるんですよね!?
上杉さん:
もちろん! オススメの精度を向上させるのはもちろん、番組を見る画面としてだけではない、家庭内の情報センター的な役割も与えられるかな、なんて考えてます。その他のアイディアは秘密です(笑)
堀井さん:
以前「テレビに期待する役割」についてユーザー調査を実施したのですが、男性は黒モノガジェット的な面白さを求め、女性は白モノらしい実用性・利便性に関心を寄せることが判りました。今回の AQUOSココロビジョンプレーヤー は、純粋に映像コンテンツを楽しむためのマシンとしてスタートしたというところでしょうか。
モノマガ:
まずは船出しなくちゃね!

早くもAQUOSココロビジョンプレーヤーに恋するライター堀田

堀井さん:
クラウドサービスなので、クラウド上のさまざまな技術革新によって新たなサービスを構築することもできますしね。
上杉さん:
ひとまずAQUOSココロビジョンプレーヤーは分をわきまえて、テレビを見ている時には話しかけない、外から帰ってきた時には「お帰りなさい」と。まずはここから。
モノマガ:
「人に会ったら、あいさつ。これ人として基本」ということで(笑) AQUOSココロビジョンプレーヤーって、どんな人にオススメだと妄想してますか?
堀井さん:
お子さんがちょっと大きくなったくらいのご家族でしょうか。スマホなどを通じて、ネットのコンテンツに親しんでいる方々が、テレビ離れをするのではなく、スマホ感覚のカジュアルさでテレビでもネットでも楽しめるようなライフスタイルを送っているご家族、そんなイメージ。
上杉さん:
テレビでネット動画を見ようと思えば今だってスティックタイプのプレーヤーなどさまざまに販売されていますよね。ただ、それを使いこなせる人はけっこう限られているのが実態です。たとえばシニア世代などは視聴時間が長い割にネットコンテンツをテレビで観る環境に居ませんよね。それ、すごくもったいない! AQUOSは幅広い世代のお客様に楽しんでいただくモノ作りをしているので、ストレスなくネット動画の世界にすべり込んでいただきたい、そんな思いがあります。

我が子のようにAQUOSココロビジョンプレーヤーを語るご両名。まなざしが慈愛に満ちている。

★AQUOSココロビジョンプレーヤーはかなりのおしゃべり★

モノマガ:
どんどんしゃべりますね。
上杉さん:
言葉ってもすごく突破力があるんだと我々もやり始めて気付いたんです。話し言葉を媒体とすることで、愛着が生まれるんですよ。先だって、弊社のココロボ(AI搭載ロボット掃除機)をテストユーザーさんに一カ月使ってもらったんですね。そうしたらお別れを悲しむ方が大勢いたんです。

シャープAI搭載ロボット掃除機・ココロボ

堀井さん:
あるご家庭では、返却前日にお別れパーティーをしたと聞きました。
モノマガ:
家電が話すと世の中が変わりますね。
堀井さん:
これまでも検索のインターフェイスの音声というのは入り口としてありましたけど、そうではなく一つの個性、生命体として捉えて対話する時代がきているといえます。
上杉さん:
ただ賢いだけじゃなく、使い手に何らかの感情を抱かせる部分があるんじゃないでしょうか。
モノマガ:
それにしても、イイ声でしゃべりますねぇ
堀井さん:
聞き取りやすいのはもちろんですが、毎日聞いて違和感のない親しみある声にしようと開発しました。声の質、発音、ピッチ。もう少し高く、わずかに低くなど、細部まで追い込みました。ある種のキャラクター設定ですね。
上杉さん:
人工合成なのでいかようにもチューニングできるんですよ。だから“テレビとしてはどういう声(キャラクター)がふさわしいか”を突き詰めて考えました。
モノマガ:
ある種の人物像はあったのですか?
堀井さん:
AQUOSココロビジョンプレーヤーの個性という意味では、ディズニーランドのキャストの方々をイメージしました。プロフェッショナルなんだけどフレンドリーで、しかも世界観を誰よりも理解していて常にお客様の立場になってあらゆる情報を提供できる。そんな一貫したスタイルにおもてなしの心を感じてお手本にしました。
上杉さん:
例えばロボホン(AI搭載ロボット型携帯端末)は子供っぽい甘い喋り方なんですね。あえてそういう方向に振っているんですけど、テレビにはコンシェルジェのようなインテリが感じられた方がいいなと感じています。

話題沸騰のロボホン

――この勢いでいくと家電はますます家族の一員化しますね。
堀井さん:
AQUOSココロビジョンプレーヤーはAIoTの考え方の具現化ですね。たとえばシャープのネット対応空気清浄機ってよくしゃべる! 天気予報から運転モードを決めるのは序の口で、Yahoo!がやっているマイシングスというアプリにも対応していて、例えば、朝7時に天気と気温をしゃべるように設定して、追加でテキストに子供達の名前を入れているんですね。すると子供達はその天気や気温を聞いて、自主的に「今日は上着が必要だな」と判断するんです。ママに言われると「うるさいな~!」なんてこともありますが、家電が明るく知らせてくれるとすんなり受け入れられる。便利な情報を正確に、より自然に告知する、家電はそういう窓口にもなり得るんですね。
家電は単なる物体ですが、声を発することでちょっとした人格をもち、そうなると人の方が親しみを抱く……。家電のインターフェイスとして声は大きな可能性を秘めていると実感します。テレビは部屋の真ん中の全員が行き交う一等地に鎮座していますよね。ですからテレビが声を発すれば、情報ってより確かに伝わるんじゃないでしょうか。
上杉さん:
従来、家電は購入時が最も関心が高くて、使い始めたら透明な存在になっていました。つまりお店で選ぶまでが楽しみであとは単に使うだけ。それがAIoTでもっと面白く変わる。家に導入してから、家電がどんどん個性をもっていく。家族になっていく。AQUOSココロビジョンプレーヤーがテレビを積極的に楽しむ人の良き相棒になれば、開発チームとしては感無量です!
モノマガ:
国内にはネットに接続しているAQUOSが100万台あるんですよね。まずはその100万台のAQUOSに AQUOSココロビジョンプレーヤーを積極導入してもらいましょう! 本日はありがとうございました!

「ご家庭のAQUOSにぜひ!」とセールスマンに早変わりのご両名(本当は開発者だけど)

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日経トレンディネットSpecial
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http://special.nikkeibp.co.jp/atclh/TRN/16/cocorovision0610/

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http://getnavi.jp/future/sharp

DIGIMONO!
【特別対談】テレビに人工知能が入るってこういうこと。『AQUOSココロビジョンプレーヤー』が目指すもの
http://www.digimonostation.jp/0000061840/

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http://dime.jp/genre/257266/

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