[#227]離れワザが、活況を生み出す?

写真・文/上岡篤(モノ・マガジン編集部)

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カシオ アウトドアレコーダー EX-FR100

 コンパクトデジタルカメラの新製品情報、聞かないな~。と思っていたら、そのはずである。

 最盛期の2007年と比較すると、2014年で約1/3程度の市場規模。すっかりスマホにその座を奪われた形だ。これでは、メーカーも新しい機種に開発費を投じることを躊躇するのは当然。もはや、コンパクトデジタルカメラは姿形がないものになってしまうのか?

 そこに一石を投じようというのが、あのQV-10を送り出したカシオである。QV-10というカメラは約35万画素という、いまから考えればおもちゃ程度のスペックだったが、本体背面液晶を見ながら撮影、さらにその場で撮った写真をすぐに確認できる点では画期的なデジタルカメラだった。

 QV-10の登場から20年後の今年、新たなデジタルカメラの使い方提案として発売されるのが、「アウトドアレコーダー」と名付けられた、EX-FR100(以下FR100)である。大きな特長は、レンズ部とモニターが搭載された本体部を分離させて使える点。バイクや自転車のフレーム部分にレンズを取り付けて迫力ある画が撮れる、レンズ部だけテントの外に置いておいて、野生生物の様子を撮るなど、主にアウトドアに適した使い方が提案されている。アウトドアレコーダーたる所以である。

 このレンズ部と本体部が分離するというスタイルは、昨年登場したFR10というモデルが最初。だが、FR100ではカシオが得意とする、1秒間に240コマ撮影できるハイスピード撮影が可能になっている。一瞬を切り取ることが出来るため、さまざまなアクションシーンでの撮影がより楽しく出来るようになったのが特長だ。

 先日、このFR100の発表会と体験会が、東京都昭島市にある「モリパーク アウトドアビレッジ」で開催された。

 レンズと本体が分離するFR100の自在性をぜひ体験してみてください! とのことでチャレンジしたのが、トップロープクライミング。もちろんクライミングなんて初の経験。
「登れるか……?」と押し寄せる不安を隠しつつ、ハーネスの腰部分にレンズを真下に向けて装着。モニター部は腕にバンドで巻き付けて、いざスタート!

 FR100が撮ってくれた動画をアップしているので、見てもらえれば幸い。レンズ部とモニター部が別々に取り付けられると、こんな動画が撮れるんだなぁ! と、登り切った自分よりもFR100で撮った動画に感心することしきりだ。

 ただのボックス型では、もはやコンパクトデジタルカメラが昔のように売れるとは思えない。このFR100のように斬新なギミックを備えることで、使う人に新たなデジタルカメラの利用法を生み出してもらう。文字通りの「離れワザ」が、ふたたび活況を生み出すか、注目の1台と言えるだろう。

トップロープクライミングのウォール。高さは約16m
これが今回体験したトップロープクライミングのウォール。高さは約16mとのこと。こんなときにカメラを持って動画撮れ! なんて言われても絶対に無理。FR100の自在さが生み出す撮影は、かなり新鮮だった。

恐怖で下が見られなかったが、撮った動画を見てみると結構な高さまで登ったんだなぁと後から実感。こりゃ、いろいろなシーンで使いたくなること請け合い!


レンズ部と本体が分離したFR100
レンズ部と本体が分離したFR100。FR10と比較して液晶モニターのサイズは3インチに拡大して視認性もアップした。焦点距離は35mmフィルム換算で16mm。FR10の21mmと比較して、より広範囲を撮れるようになった。

自撮り棒を使うことも可能
別売の専用防水ハウジングをレンズ
自撮り棒を使って仲間と風景の写真を入れて撮るのは朝飯前。別売の専用防水ハウジングをレンズに装着すれば、約20mまでの水深での撮影が可能になる。ただし、深くなると本体とのワイヤレス接続が不可能になるので注意したい。

ヘルメットに取付け
バッグにぶら下げたりも可能
ヘルメットに取りつけたり、バックパックにぶら下げるアタッチメントも豊富に用意される。アウトドアに出掛ける際には必携のカメラになること、間違いなし。

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カシオ アウトドアレコーダー EX-FR100
12月11日発売。 オープン価格(想定実勢価格6万円前後)
メーカーURL
http://casio.jp/dc/products/ex_fr100/

 
 
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