[#30]紙ではない紙のハナシ

文・宮崎晋之介/モノ・マガジン編集部

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まぁ、この寒い中、わざわざ外で本が読みたい、っていう人も少ないかと思いますが、春になったらということで。

昨年末、ソニーから「Reader」、シャープから「GARAPAGOS」と、専用端末が相次いで発売となって話題の「電子書籍」。このうちソニーの「Reader」が画面に採用しているのが電子ペーパー。テレビやPC、またはiPadといったもので見慣れている「液晶」と違って、モノクロだし動画もみられない「電子ペーパー」。いったいなにが“イイ”んだろうか。

まず、圧倒的に違うのは、ずっと画面を表示させていても電池を消耗しないということ。電子ペーパーが電力を消耗するのは、画面を“表示させている”時でなくて“切り替える”時。つまり、ページをめくったら(画面を切り替えたら)しばらくずっとページを表示させる、電子書籍などにはもってこいということ。だからこそソニーの「Reader」では一回の充電で約1万ページ(←○○時間、でないことに注目)もページをめくることができるのだ。

で、もうひとつは、これこそウェブページでは表現できないのだが、“見え方が紙に近い”ということ。実際「Reader」を初めて見てみると「この画面、印刷した紙が貼ってある見本?」と訊きたくなるくらい、液晶画面などとは見え方が違う。

明るい屋外などでは液晶画面がみづらい、という経験は多くの人がしたことあるのではないかと思うのだが、電子ペーパーではそんなことはない。紙と同じように明るければそれだけ見やすくなる。だから(春になったら)暖かい芝生の上での読書、なんてのに最適ということだ。

もちろん画面はモノクロだし、動画はみられないし…というところは液晶に勝てないけど、そこは適材適所ということで。

そんなことひとつとっても選び方は色々ある電子書籍=デンショ特集のモノ・マガジン2月2日号は好評発売中です、と最後は宣伝で。

img01img02こんなふうに液晶画面(上)だと非常に見えづらい直射日光下でも、電子ペーパーならこのとおりはっきりと(下)。

img03img04img05文字をとことん拡大してみると、紙(上)、液晶(中)、電子ペーパー(下)それぞれの表示方法は全然ちがう。