ムーブメントを起こせ!日本一トンがった鋳造メーカー・キャステムの
”日本の新・ものづくり” #4

”日本の新・ものづくり” #4

日本一トンがった鋳造メーカー・キャステムに垣間見る、素晴らしき日本の新・ものづくり第4回。東京・日本橋にあるコンセプトショップ「metamate(メタマテ)」の金属雑貨コンシェルジュ・長瀬友行さんが語るキャステムの真の野望とは?

前回の「キャステムの日本の新・ものづくり #3」はコチラ


製造業のファンを増やしたい!

mono:「メタマテ」がテナント入居している「誠品生活日本橋」は日本のものづくりの技術が集まっているフロアですね。
長瀬:そうなんですよ! 鋳造ではなく、切削が必要なら業者さんを紹介することもできます。「メタマテ」を拠点に、いろんなものを発信できれば、さらに世界が広がっていきますよね。4月からはお店を少しずつリニューアルして商品を入れ替える予定です。他でも売っているようなアイテムはECサイトに任せ、リアル店舗では製造業がよりこだわって作っているものを中心に。モノを作っているメーカーに僕が実際にお邪魔してインタビューしてそのこだわりをこの店でお客さまに紹介するとか。僕の肩書きもジェネラルマネージャーから”金属雑貨コンシェルジュ”に変わったばかりですが、とにかく製造業のファンを増やしたい。キャステムが新商品を出したから買う、というようなムーブメントを起こしたいんですよ。

mono:そのためには何が必要ですか?
長瀬:技術を伝えたいという熱い想いはみんな持っていますが、それをしっかりと数字に繋げていくのが大切ですね。「メタマテ」で日々、取り組んでいるわけですが、継続するには資金体力も要るので、実際にはみんな途中でやめていくんですけどね。それをキャステムは貪欲にやり続けなきゃいけないと考えています。

mono:コンセプトショップが日本橋の理由は?
長瀬:置いているモノ自体は年代を振り切ったアイテムばかりですが、例えば「ミニチュアツール」のピンズならお店は渋谷の方がいいのかもしれません。ただ、このお店はファッションではなく、あくまで技術価値をわかっていただいてご購入いただくのが目的。日本橋はインバウンドのお客さまも多いので、日本の技術を世界にPRすることにも適していると考えますし、ここからからものづくりの情報発信していくという点で意義が大きいと思います。店では触ってみないとその魅力がわからないモノばかりを置いていますので、それを踏まえた上でご購入いただきたいのです。で、売る側もどこが凄いかをちゃんと伝えたい。それを継続することで、技術がわかるお客さまが増えていくと、キャステムとしても無駄なモノは作らずに必要なモノのみを生み出せるように成長していけると思うのです。モノが良ければ売れる時代はとうに終わったとよく言われますが、じゃあ、どういうモノを作ればいいのか。売れるモノってお客さまに耳を傾けるしかないですよね。そしてその半歩先を読む。例えば、普通に考えると「ミニチュアツール」は完全に何に使うの?というモノですが、実はミニチュア愛好家には高い支持を得ています。どの時代でも嗜好品や趣味のアイテムは景気に左右されることなく売れる傾向にありますよね。あとはそういうニーズに対してわれわれがきちんとモノを届けられるように情報発信していけるかどうか。例えばモノに名前を入れられるスペースを作ってチームのエンブレムにするとか、ニーズに合わせたカスタマイズに対応できるのも製造業の強みですよね。何たって作っている会社がモノを売っているのですから。

”日本の新・ものづくり” #4
”日本の新・ものづくり” #4
”日本の新・ものづくり” #4
”日本の新・ものづくり” #4

日本のものづくりに対する考え方は世界トップレベル!

mono:日本人ならではのものづくり特性についてどう考えますか?
長瀬:「ミニチュアツール」はフィギュアが持てるくらいのサイズ感を意識していますが、実はもっと小さく作ることもできます。細かいモノもこだわって丁寧に作るのは日本人ならではの国民性があるような気がしますね。極論すると、どんなものであれ、技術的に海外では作れないかといったら作れると思うんですよ。ただ、それを作ろうと思う精神性も重要なんですよね。品質管理の面も含めて、どこまで品質を追求するかとか。品質管理に関しては日本が世界最高峰だと思いますし、それこそが日本のものづくりのこだわりだと思います。反対に考えれば心配性で、不良品を出したくないとも言えますが。要は100個作って10個失敗を出してもいいと考えるか、1個も不良品を出したくないと考えるか。日本だと後者だと思うんですよ。ただ、日本のものづくりは日本でしかできないという固定概念は早く無くした方がいいでしょうね。キャステムにはフィリピンとタイに工場がありますが、日本の技術を移管しているイメージ。精神性も含めて技術をしっかりと落とし込んでいけば、海外でも日本のものづくりは可能なわけです。もっと言うと、各分野で自動化が凄い勢いで進んできているので、さらにどんどん技術が進めば、将来的にはいわゆる職人技もオートメーションで実現できてしまうと思います。その時に大切なのは僕ら作り手がどれだけものづくりに魂を込められるか。そういうのはわりかし日本人は得意ですよね。  

#5 へ続く


”日本の新・ものづくり” #4


”日本の新・ものづくり” #1

「meta mate」
金属雑貨コンシェルジュ
長瀬友行さん
1980年岡山県生まれ。2011年キャステム入社。経理、新事業部アイアンファクトリー、広報を経て現職。「ネタ系商品もたくさんやっていますが、日本の技術力の魅力を伝えていきたいですね」。

meta mate誠品生活日本橋店
東京都中央区日本橋室町3-2-1 COREDO 室町テラス2F
TEL/03-6910-3530 営/10:00〜21:00※時短営業中(11:00〜19:00)定休日/元旦のみ https://www.metamate.jp

キャステム https://www.castem.co.jp

  • 80’sをこよなく愛するグラサン男。モノづくりやライフスタイルに強いこだわりを持つ人々の熱血応援サポーター。みなさんの熱いハートと想いを写真と文でほどよくゆるくお届けします!

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