【モノ・マガジンTV】
靴の工場見学
第7回:waji(ワジ)の古民家工房を訪ねる 後編


「モノマガジンTV」連動 レザーソムリエ西牧の工場見学ツアー!!

こんにちは。今日は「YouTube・モノマガジンTV 靴の工場見学#06 waji(ワジ)の古民家工房を訪ねる 後編」です。WEB版では文字起こしの解説や裏話など、読んでも楽しい「レザーソムリエ西牧のじっくり動画解説と裏話を今回もお送りいたします。

 前編でもお伝えしたように、工房自体が古民家なので、雰囲気は言うまでもなしです。画像のような革小物をひとつ一つパーツから作っていきます。まさに手作業!!

 ミシンもしっかりと整備されていて、さすがな感じです。動画ではカットされていますが、このミシンは30年前のものだろうと思いますので、道具も大事にしている証ですね。

 Wajiさんオリジナルのウォッシャブルレザーです。なんと洗える革を革問屋の山市商店と開発。何度も試行錯誤を繰り返して出来上がった力作です。とにかく柔らかい!! 牛革とは思えない柔らかさでした。

 そしてウォッシャブルレザー使用している商品がこちらの「袴エプロン」。なるほど……、エプロンは汚れますからね。洗いたくなりますよね。ちなみに袴というだけあって胴先の部分に切れ込みが入っており、作業しやすくなっています。これはwajiさんのオリジナルです。

山市商店の畑井さんに革のレクチャーをしていただきました。詳しくは動画を観ていただきたいのですが、色や風合いをクライアントの思うように作り出す努力にはお見それいたしました。

 このエプロンのダークブラウンを出すのに何度も試作を繰り返したとこのとです。技術もさることながら、中々根気のある作業ですね。シンメトリーとアシンメトリーの組み合わせで、なんとも言えない仕上がりのエプロンになりました。

 そしてwajiさんの工房のお話ですが、古民家を工房にしているわけですが、なんと工房自体が有形文化財なんです!! 代表の菅野さんは「働く環境を良くして、若い作り手が増えてくれれば」という思いでここに拠点を置いたそうです。僕もこんないい職場で働きたい!! なんて思ってしまいました。

 そしてそして、じゃあどこでwajiさんの商品が買えるのよ!! ということで聞いてみました。全国の専門店や百貨店で販売しているとのことです。詳しくはホームページ等で確認してください。

 直接みたい!! という方には東京の清澄白河にて直営店があるそうなんです。その名も「ジャンルなき展覧会」。ここは自社製品だけでなく、他社製品のwajiさんがこれいい!! と思ったセレクト商品も販売していますので、是非とも立ち寄ってみてください。
今回はwajiさんの魅力について動画と記事にてご紹介させていただきました。ぜひ、動画もみてくださいね!!
このWEBマガジンでは、工場見学ツアーなど動画配信したものをレザーソムリエ西牧が記事にしてお送りしています。裏話など動画では配信できない情報も提供していきたいと思います。ではまた読んでくださいね!!

waji official site
https://waji.co.jp/

西牧正晴(masaharu nishimaki)

1977年生まれのバリバリの氷河期世代。19歳から靴屋のバイトを初めて、そのまま靴、革にどっぷりハマる。靴メーカーやベルトメーカー、靴の組合など、とにかく革がある場所で革の知識だけでなく、売り方やマーケティングを学ぶ。レザークラフトの作家としても活動中。

現在はフリーランスで革、靴、バッグのライター・フォトグラファー、皮革アドバイザーなどをして、日々革について精進中。

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