道具としての魅力がいっぱい!
魅せられた「ヴィンテージライターの世界」


「アクアリウム」(ダンヒル)1940年代

 かねてから、ジッポーなどライターの魅力に注目してきたモノ・マガジンだが、現在、開催中の「ヴィンテージライターの世界 炎と魅せるメタルワーク」展は、ライターの深く長い歴史やストーリーを体感できる興味深い展覧会だ。

 使い捨てライターが主流のいま、ライターにこだわる人も少なくなってきたが、人間は火を使うことによって文明を発展させてきた。ライターの歴史も、人間の歴史と無関係ではない。ライターの祖先はいわゆる火打ち石で、そこから鋼鉄製の火打ち金で火打ち石を叩いて火花を起こし、植物繊維などに燃え移らせる「火打ち式」のライターが生まれた。

綿製のロープには硝石が混ぜられていて、金属製のホイールでフリントを擦って起こした火花を、燃え移らせる仕組み。アウトドア用としても使われていた。

 その後、20世紀になるとオイルライターが登場し、第二次世界大戦後にはガスライターが発明されるわけだが、その間もライターはさまざまなデザインで人々を楽しませてきた。動物をモチーフにしたライター、「どうやって火を点けるの?」と考えてしまうようなからくりのあるライター、女性たちがハンドバッグに入れて優雅に持ち歩くブランドモノのライターなど…。ライターは時代背景とともにさまざまなカタチに発展してきたのだ。

 12月25日まで「たばこと塩の博物館」で開催中のこの展覧会では、そんなライターの歴史や約200点の価値あるヴィンテージライターを見ることができる。古の人々のユーモラスな遊び心やデザインセンスに触れて、タイムスリップするのも面白い。

樹の切り株はオイルタンク。上に飛び出ているロッドを引き出して、フリント(切り株の右端の溝)を擦ることで火を点けるオイルマッチ。雉の造形は着火とは無関係で、そんなところに当時の人の心の余裕と遊び心を感じる。
「インペリアル・イースターエッグ」を模して創られたテーブルライター。アールデコ調の優美なデザインだ。
おもちゃのスロットマシーンに見えるがこれも立派なライター。なんと日本製だ。右のレバーを倒すと、スロットが回るとともに、右上の穴から火が出る。

ヴィンテージライターの世界 炎と魅せるメタルワーク

会期:2022年12月25日(日)まで

会場:たばこと塩の博物館 2階特別展示室

場所:東京都墨田区横川1-16-3

電話:03-3622-8801

URL:https://www.tabashio.jp

開館時間:10:00~17:00(月曜日休館) ※入館締切は16:30

入場料:大人・大学生 100円/65歳以上(要証明書) 50円/小・中・高校生 50円