お酒博士・橋口孝司の酒千夜 10
イベントレポート 3年ぶりに開催!「アードベッグ・デー」


★今回おすすめのお酒
「ウイスキー・スマッシュ(アードベッグ ウィー・ビースティー 5年)」

アードベッグ・デーで提供されていたカクテル「スマッシュ」。クラッシュアイスと柑橘の爽やかな香りで、自宅でも手軽に作れる飲みやすいカクテルです。の回では、私がそのバーで愉しんだウイスキーを紹介します。

※詳しいレシピこちら

■イベントレポート

感染症対策で中止やオンラインになっていた様々なお酒のイベントが少しずつ開催されるようになってきました。この連載では、私が参加したウイスキーやお酒のイベントの様子もお伝えしたいと思います。

今回は、2022年6月3日〜5日の3日間開催された「アードベッグ・デー」です。「アードベッグ」は、スコットランド・アイラ島のアードベッグ蒸溜所で造られているシングルモルトスコッチウイスキーです。

■アードベッグ・デーとは

まず「アードベッグ・デー」とはどんなイベントなのか、をご紹介します。

アイラ島では毎年5月最終週から6月第1週にかけて、ウイスキーの祭典「アイラ・フェスティバル(Islay Festivel / Feis Ile)」が開催されます。

期間中、日替わりで各蒸溜所の「オープン・デー」が開催され、熱心なモルトファンが現地でしか購入できない限定商品を求めて蒸留所を訪れます。

「オープン・デー」の最終日を飾るのがアードベッグ。

この日を「アードベッグ・デー」と定め、アイラ島に集結するアードベッグファンのみならず、世界中のアードベッグファンと一緒にお祝いしています。

※アードベッグデーサイトより引用

2012年から世界各国で毎年開催されているこのイベントは、日本での開催は2020年と2021年は中止となり、今年3年ぶりの開催となりました。6月3日(金)〜5日(日)の3日間、東京・原宿で開催されました。

私も今まで何度も「アードベッグ・デー」には参加しています。

毎回開催場所やテーマが変わって、趣向を凝らした企画が色々あって、とても楽しみにしています。最近2年間は限定品のみの発売でイベント開催がなかったのでさみしく思っていました。

※過去のアードベッグ・デーの様子

2018年のアードベッグ・デー
2019年のアードベッグ・デー

毎回アードベッグ・デーのテーマは、発売される限定品のコンセプトと連動しています。

今年の限定品「アードコア」は【今までになくスモーキーでとんがったアードベッグで、味蕾を破裂させるような“パンク”なインパクトが特徴】ということで、今回のアードベッグデーのテーマは「PUNK(パンク)」!!「PUNK」の世界をイメージした雰囲気の中でアーティストによるライブ演奏など3年ぶりの開催に相応しいスペシャルコンテンツが用意されるとの事でした。

ちなみに参加するには、事前にネットからチケット購入が必要です。今回のチケット価格は1人3,400円(税込)。もちろん事前に完売になっていました。

■今年の限定品のコンセプトは「PUNK」!

今年、アードベッグ・デーに合わせて発売された限定品「アードコア」。

事前の情報によると、『極限まで強く焙煎したブラックモルトを使うことにより、今までになくスモーキーでとんがったアードベッグが誕生しました。』との事。

以前、同じMHD モエ ヘネシー ディアジオのウイスキーで「グレンモーレンジィ シグネット」というチョコレートモルトを使ったウイスキーが発売されています。モルトを強く焙煎している、という点は似ているので、今回アードベッグでは、どんなウイスキーになっているのか興味津々でした。

実際に飲んでみた個人的な感想は、軽やかでやさしい甘さがあり、とんがっているというよりは、ソフトで品のあるアードベッグだと感じました。


アードベッグ アードコアARDBEG ARDCORE
発売日2022年5月 数量限定発売
希望小売価格15,000円(税抜き)/ 16,500円(税込)
容量700㎖
アルコール度数46度 ノンチルフィルター

※これまでのアードベッグ・デー限定品は、記事の最後で紹介しています。


■イベントの様子

入口では専用のQRコードを見せて入場。受付で、チケットとリストバンドを受け取ります。

会場奥のステージに、アンバサダーのボブさん(ロバート・ストックウェル氏)がパンクロッカーの装いで登場して、いよいよイベントが始まります!

今回のチケットでは、ウイスキーやスナックも愉しむことができました。

今回の内容:ウイスキー2杯(アードベッグ 10年、アードベッグ ウィー・ビースティー 5年)、ウイスキーカクテル1杯、限定品「アードコア」の試飲1杯(ハーフショット)、スナック。

入口近くには、カクテルを提供しているカウンターがあり、アードベッグ ウィー・ビースティー 5年を使ったカクテルがいただけます。

会場の一番奥には、ドリンクとスナックを提供しているカウンターがあります。 ここでは面白い物をもらうことができました!小さな容器に入った、焙煎したモルトと、ピーテッドモルトです。香りを楽しむのかと思ったらスタッフの方から「おつまみとして食べてもいいですよ」と教えてもらったので、食べてみるとカリカリして香ばしくて美味しかったです。

アーティスト達がアートを作り上げている様子を目の前で見られたり、会場の中央の小屋では、アードベッグ・コミッティーの紹介と申し込みを受付けていました。「アードベッグ・コミッティー」は、アードベッグをこよなく愛するメンバーの集まりで、日本のメンバーはメンバー限定のウイスキーを買うことも出来ます。もちろん私も登録しています!

しばらくすると、アーティストによるライブもスタート。会場がますます盛り上がってきます。

ステージの反対側ではアードベッグオリジナルグッズを販売していて、ずっと行列が絶えない人気コーナーでした。Tシャツやロゴ入りグラス、バッジなどが販売されていました。アードベッグのマスコット犬「ショーティ」は、パンクな革ジャン姿でみなさんをお迎えしていましたよ。

ウイスキーを愉しんでいると、久しぶりに営業担当のHさんと再会!あまりにパンク過ぎて一瞬分からなかったです(笑)これから銀座辺りに繰り出すと言っていたので、銀座周辺でこんなパンクな彼に会われた方もいたのではないでしょうか!?

■アードベッグの魅力

最後になりましたが、アードベッグについて少しご紹介します。

アードベッグ蒸溜所は1815年にアイラ島でウイスキーの生産を開始ました。1981年に生産は一時停止しましたが、1989年に限定的に再開され1997年にグレンモーレンジィによって蒸溜所は買収されました。2004年には、フランスのLVMHに合併され現在に至ります。

「アードベッグ」という名前は、スコットランド・ゲール語で「小さな岬」という意味です。

アードベッグといえば、ピーティーでスモーキーなウイスキーとして有名です。ピーテッドモルトはフェノール値は、約50ppmといわれています。

●アードベッグ公式サイトはこちら

【参考情報】これまでのアードベッグ・デー 限定品
2012年:アードベッグ・デー
2013年:アードボッグ
2014年:アードベッグ オーリヴェルデ
2015年:アードベッグ パーペチューム
2016年:アードベッグ ダークコーヴ
2017年:アードベッグ ケルピー
2018年:アードベッグ グルーヴス
2019年:アードベッグ ドラム
2020年:アードベッグ ブラック
2021年:アードベッグ スコーチ
2022年:アードベッグ アードコア

2018年~2022年の限定品
  • 株式会社ホスピタリティバンク代表取締役 ホテルバーテンダーから料飲支配人、新規ホテル開業準備室長、運営などをてがけ26年間ホテルに勤務。2008年より株式会社ホスピタリティバンク代表取締役に就任。バー開業コンサルティングなどを手がけ酒類関連団体の顧問、理事を歴任し国内外で講演、セミナーを行っている。ウイスキーバープロデュース・運営(2017-2019)を行う。 シャンパーニュ騎士団「シュバリエ」、ベルギービールプロフェッサー、日本伝統濁酒学博士などの称号を持つ。 2015年からは「橋口孝司 燻製料理とお酒の教室」にてセミナーの開催や、ウイスキーを愉しむイベント「ザ・シークレットバー」も銀座と西麻布にて定期的に開催している。 「ディスティラリーパッケージ1992」を皮切りに、「ウイスキーの教科書」「カクテル&スピリッツの教科書」「本格焼酎名酒事典」「ビジネスエリートが身につける教養 ウイスキーの愉しみ方」などを執筆、「世界のウイスキー図鑑」「世界のベストウイスキー」「ハリウッドカクテル日本語版」などを監修。ウイスキー、カクテル、スピリッツを中心に酒類に関する執筆・監修は26冊以上。 Webでは、「たべぷろ」にて執筆(https://tabepro.jp/author/hashiguchi) 「江崎グリコ お酒の話」を監修(https://jp.glico.com/osake/index.html)
  • https://www.hospitality-bank.com/