気になるバイク、乗らせていただきます。 [YAMAHA XMAX]後編


YAMAHA XMAX
後編

世の中ニューノーマル時代となり、移動手段として再注目されているバイク。ただ、実際に選び始めるとカテゴリー、デザイン、サイズ、排気量、燃費等も様々で、その種類の多さに迷ってしまうこともある。そこで、僭越ながら、こちらで様々なオススメモデルをご紹介していきたいと思う。その第5回目は[YAMAHA XMAX]をご紹介!

男らしく精悍なマスクも継承
走りも十分に

 バイク選びをする際、個人的に顔も重要な要素と考えている。好みは千差万別あるも、そのバイクに対して愛着が湧き、乗ることだけでなく所有感も高めてくれることから。このXMAXは、兄貴分のTMAXと同様に、その顔立ちは男らしく精悍な印象。少し大きめで鋭い眼光の二眼タイプのLEDヘッドランプは、ロービームで二灯、ハイビームで中央に追加されたランプによって三灯となり個性もアピールしている。まぁ、顔の話はこれくらいにして、実際に跨り、走ってみることにした。

 大柄に見えるボディに跨ってみると、シート高795mmと数値的にはそれほど高くはないが、ビックスクーター特有の幅広なシート形状から自然と脚が広がるカタチとなり、足つき(身長172cm・体重65kg・股下82cm)は、シート前方でも両踵が少し浮く感じとなる。日本人の平均以上の体格の男性であれば、それほど不安はないとは思えるが、女性や小柄な男性の場合だと、多少の足つき性の不安は残るかもしれない。アップライトなポジションは扱いやすく、また視界も良好。シートは程良い弾力があって座り心地もよく、乗降の頻繁な街乗りから長時間座り続けるロングライドまで幅広く試してみたが、特に苦もなく、また疲労感も少ないように感じた。

 気になる走りに関しては、まずパワフルな発進とスムーズな加速を味わうことができ、高速ライドの流れにもしっかりと対応。さらに250ccクラスのスクーターでは初採用となる一般的なバイクと同様のモーターサイクルタイプのフロントフォークが高い操縦安定性を生み出し、コーナリングも楽しめる。ビッグスクーターというと、その見た目や走りのイメージとしてどうしてもモッサリ感が強いが、このモデルはそれらを払拭してくれる。スクーターの快適さとバイクの軽快さを程よく備えたハイブリッドなマシンとなっていた。

 ライダーにさらなる快適さを与える機能や装備も充実、ハンドルとウインドシールドは位置の変更が可能で、ライダーの体型や走行シーンに応じて調整することができる。またハンドル下には、フロントトランクが左右に設置され、左側には給電に便利な12VのDCジャックも用意、そしてシート下のゆとりのあるトランクはヘルメット2個をスマートに収納でき、その容量は45Lでソロで一泊二日程度の荷物であればすっきりと収まる。さらにキャリア&トップケースを装着すれば鬼に金棒で、ロングツーリングやキャンプも存分に楽しめる。これ一台で街乗りからツーリングまで賄えるが、スポーツバイクとの2台持ちなら、さらにバイクライフを楽しく広げてくれそうな気がした。

YAMAHA XMAX ABS


価格:65万4500円(税込)
サイズ[全長/全幅/全高](mm):2185/775/1415
シート高(mm)795
排気量・エンジン:249cc水冷4ストロークSOHC単気筒
車重(kg):179
タンク容量:13
燃費[WMTCモード値](km):33.8(クラス2、サブクラス2-2)〈1名乗車時〉
カラー:マットグレー、グレー、マットブルー、マットダークグレー *撮影車は前型のため、現行モデルにマッドレッドは無し

問:ヤマハ発動機 カスタマーコミュニケーションセンター TEL.0120-090-819
ホームページ: https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/xmax/

  • クルマ、バイク、自転車専門誌の編集を経てフリーランスに。以降、乗物を中心として、雑誌、Web、カタログ、広告等で編集・執筆活動中。車両だけでなく、それらに関連するギアやファッションの紹介や遊び方&使い方等の提案も行う。

関連記事一覧