GetNavi×momoマガジン編集長コラボ取材!ヒットスコープ第1回
「スバルの新型アウトバック」をチェック!


……本稿は、ヒト、モノ、コトの情報誌『ゲットナビ』と、“モノは文化だ”と言い続けて創刊40年『モノ・マガジン』の両編集長がタッグを組んで、ひとつのモノをふたつの視点でレポートする奇跡のコラボレーション企画、その名も「ヒットスコープ」。第1回はスバルの新型アウトバックをスコープ!

本企画のパイロットは『ゲットナビ』川内編集長(左)と、モノマガ編集長の前田(右)だ。

本企画の楽しみ方

『ゲットナビ』川内編集長のレポートをまずお読みいただいた上で、みなさんには本誌編集長前田のおしゃべりにお付き合いいただくと、アウトバックについての理解が深まることウケアイです。

川内編集長のアウトバッグ熱烈レポートはこちら!

というわけで、モノ・マガジン編集長前田のテキストのはじまり、はじまり~。

「スバルと言えばSVX!」と、スバルにとってはいまさら有難くもないことを言う前田が今回対面したのが新型アウトバックである。トコロはスバルの取材用フィールド「SUBARU里山スタジオ」。その名の通り、山中でありながら里と遠からずのエリアだが、坂の角度がかなりエグい。いつぞやの取材時に2WDの箱バンがスタックし、スタッフ数人で「せ~の!」で脱出したとか。

これが里山スタジオのアプローチの林道。ちょっとすごい、、、ですよね。

アウトバック開発リーダーの村田さん

新型アウトバックの初期段階からずっと企画・開発に関わってきた小野寺さん

カーアクセサリー担当の横居さん

 取材ご対応はアウトバックのスバル三人衆。リーダーの村田さん、アウトバックに携わって20年という小野寺さん、そしてアクセサリーの若武者こと横居さんだ。グランピングみたいで素敵なシーンで説明を受ける編集長ズ。ホットコーヒーが胸にしみる~!

 「レガシィは1989年に生まれたスバルを代表するブランドですが、アウトバックは1995年のレガシィグランドワゴンが初代となり、そののちレガシィランカスター(1998)などを経て現在のレガシィアウトバックにつながっています。アウトバックは本物志向のユーザーに選ばれるクロスオーバーSUVの先駆けという自負があります。新型ではスバル独自のアイサイトXも搭載して安全・安心方面もバッチリです!」とは新型アウトバックの開発リーダー村田さん。ランカスター6、覚えてます! 車高が高くてエンジンは水平対向6気筒でした、とワタシ。「アウトバックはスバルのフラッグシップ。第6世代となる新型はイチから開発した自慢作です!」(同・村田さん)。

そうでしょうそうでしょう。従ってエンジンは3リッターの6気筒ですよね? とワタシがポロリすると、アウトバックの開発現場を取りまとめてきた小野寺さんが「エンジンは水平対向4気筒1.8リッターターボです!」。「え?」というのは再びワタシ。だってフラッグシップでしょ? フラッグシップって排気量もどーんとデカくて……?「チッチッチ、前田さん。今どき環境問題とドライビングプレジャーを両立させることに開発の難しさ、面白み、そして作り手の使命があると思っています! またアウトバックは日本国内より北米で10倍以上も売れている(1万7000台前後・月)モデルとなります。アウトドアの本場アメリカで展開するにはやはり環境性能に磨きをかけることが必要です。逆に言えばよりタフに使われるアメリカでもガンガン走って、ガンガン積んで楽しめるのがアウトバックなんです!」(小野寺さん)。そこにアクセサリー担当の若武者・横居さんが言葉を加えます。「実はワタシも1.8リッターターボって聞いた時は『セン・ハッピャク・シーシーですか?』と思いましたが、乗ってみると欲しい時にチカラがもりもり出るのが判って、もう排気量の大小じゃないんだなと実感。身内の者ですらこうですからね(笑)。走行性能と環境性能は両立すると知らされました」。なるほどダウンサイジングターボの開発進化は(細かい理屈は判らなくても)乗ればわかるレベルに達しているのですね。ワタシもかなり浦島太郎気分のままハンドルを握りましたけど、正直ベースで言って大満足! さっきまでの「6気筒?」から手のひら返しするようだけど、4気筒になってそのぶんクルマが軽くなって、車内・荷室が大きくなるならメリット大きいよね、という気持ちです、ハイ。

アウトバックといえばこんなシーンでしょうか!?  編集長ふたりで何を語る?(実は川内編集長が以前所属していたゴルフ雑誌のネタから「最近ゴルフ盛り上がってるねえ~」という話になっておりました・笑)

 ところで皆さんはスーリー(THULE)というスウェーデンのブランドをご存知だろうか。「もちろん!」というアナタはモノマガ人。「知らない。だけど知りたい!」というアナタもやっぱりモノマガ人だ。

 スーリーはルーフキャリアや自転車キャリアなど、カーアクセサリー分野のトップブランドとして知られている。要するに(舶来。高価ゆえに)憧れのブランドだ。

 そのスーリーの商品の中でいま人気を誇るのがルーフトップテントだ。ルーフトップテントとは車の屋根に装着して使うテントのこと。ルーフ上設置なので地面直置きより底冷えがしない、虫害が少ない、防犯面でも安心とメリットも多い。このルーフトップテントを装着したアウトバックがまた、無暗矢鱈にカッコイイのだ!

モノマガ前田は、この姿に、ハッキリ言ってシビれてます。契約書にハンコ押した夢見ました!

 先のアクセサリー担当の横居さんに聞けば、アウトバックのアクセサリー装着率はスバル他車種に比べ格段に多い。つまりアクセサリーを装着することによって「自分らしいアウトバック」に仕上げる気持ちをもつオーナーが多いということだ。「主要アクセサリーの“全部載せ”をする方もいると聞いております」と横居さん。こうなると総額500万円超えとなりますが、こだわりの対価としては、ナットク!

「うーん、寝てみたい」。ちなみにゴルフバッグなら5ツ入る。ゲットナビ川内編集長(右)とモノマガ前田が寝転んで広さを体感!

ルーフトップテントやルーフラックを装着する際に便利な「後席ステップガード」

濡れたり汚れたまま乗ってもOKの「オールウェザーシート」あたりが装着率の高いアクセサリーだとか。

 またアウトバックにはふたつのグレードが用意されておりまして、ひとつは「上質価値を最大化したプレミアムモデル」のLimited EX(税込価格429万円)。他方は「アクティブ価値を最大化したアウトドアギアモデル」のX-BREAK EX(税込価格414万7000円/今回の取材モデル)。特集で「ギアボックス」を展開するモノマガ編集長としては、こりゃ後者のX-BREAK EXを激オシするわけで、しかもこっちの方がオテゴロといいことづくめ(笑) Limited EXとの差額分は、スーリーなどアクセサリーの原資にね!

(いろいろイジる、編集長前田)

オプションの縦スリットのフロントグリルに換装するとイメージ一新! かなりワイルド方面。スバルのロゴマークもデカい。「スバル車で最大サイズです!」とウンチク横居さん。

 アウトバックがスバルのフラッグシップだという話は最初に聞きました。しかしエンジンの排気量でいうと1.8リッターで、この数字は先代アウトバックや現行フォレスターの2.5リッターに比べむしろコンパクトになっている。小野寺さんは「特に日本の道路事情では、たとえば高速の合流とか、追い越しなどでは適切なパフォーマンスを実現できており、欲しい時に力が出せてドライバーは爽快に走れます。先代の2.5リッターより加速タイムは速く、ストレスフリーな加速を実現しているのです!」とタイコバン押します。

 アウトバックってたぶん、車名のみならず、それを選ぶ人それぞれのスタイル(生き方、趣味、主義)なのだ。なるほど、アウトバックを選ぶ人たちの姿が見えてきたぞ!

本日はありがとうございました!

さあ次はどこへ取材に行きましょうか、川内編集長!?

川内編集長のアウトバッグ熱烈レポートはこちら!

★アウトバックのお問い合わせは、スバルお客様センター/電話0120-052215まで。

写真/西川節子 文/モノ・マガジン編集長 前田賢紀


新型アウトバックを深掘りするためのヒント
~開発リーダー村田さんのオヒトガラに迫るQ&A!~

Q1:スバルでの経歴は?

①1992年4月~:技術本部 シャシー設計部に所属 (初代インプレッサデビューの年)。主にレガシィ~インプレッサの動力艤装系設計を担当、インプレッサのプロジェクトメンバー  

②2008年4月~:技術本部 先行開発プロジェクトに従事。主にSGP(スバルグローバルプラットフォーム)の開発を行う。

③2012年5月~:技術本部 シャシー設計部 フォレスタープロジェクトメンバー

④2015年11月~:商品企画本部へ異動。北米多人数SUV ASCENT、OUTBACK開発プロジェクトに従事

Q2:ご自身の車歴は? 心に残る一台は?

→学生時代~入社3年目まで、何台かの中古車を乗り継ぎ、入社3年目にして、人生初めて新車インプレッサSTIを購入。その後、家族のクルマとして3代目インプレッサ、レヴォーグ、ステラを購入しています。・・・が、やはり、その中でも心に残る一台は、このインプレッサSTI Ver.2です。青春時代、苦楽を共にし、サーキット走行から、ドライブやスキー、妻とのデートに家族旅行に、人生の半分を共にしてきた相棒になります。(現在27歳で現役!)

Q3:ご趣味は?

→オートバイツーリング、ジョギング

Q4:最後の晩餐に食べたい食事

佐野ラーメンとカレー→娘と佐野ラーメンを食べに出掛けて、美味しいね~って言いながら一緒に食べることが、ここ最近の幸せのひとつです。

Q5:無人島に持って行きたい本

『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』(村上春樹)→リアルな現実と夢の妄想に浸りながら……有意義な時間が過ごせるような気がします。

Q6:好きなミュージシャン、アルバム

浜田省吾『J-BOY』→学生時代、寮の両隣の友人の部屋から聞こえてくる浜省の音楽で自分もファンのひとりに。

Q7:好きな映画

『ビバリーヒルズコップ』→沢山あって選びにくいですが、敢えてひとつあげるとすると『ビバリーヒルズコップ』。最近では、グレーテストショーマンや子供と見るリメンバミーも好きです。アルマゲドンとか、いつ見ても泣けますねー。ですが、やはりエディーマーフィー好きなので上記で。

Q8:アウトバックに乗って行きたい場所

北海道旅行→北海道の山部にあるキャンプ場です。富良野の南側に位置しており、ロケーションも良く、時間を忘れてのんびりと過ごすことが出来ます。もう一度行けるとすると子供達と3回目になりますが、アウトバックに乗って行ってみたいですね~。

Q9:読者へのメッセージをお願いします

→由緒あるゲットナビさん、モノ・マガジンさんに取り上げて頂き光栄です。この新型レガシィアウトバックは、スバルのSUVフラッグシップの名に恥じない性能と商品力を磨き、唯一無二の存在をさらに飛躍させました。アウトバックを選んで頂く事で活動範囲が広がり、生活が豊かになったと実感して頂ける様、上質に妥協なく作り込んで参りました。ぜひ、見て、触って、乗って私たちの想いとレガシィアウトバックの進化を感じて頂けたら幸いです。

  • モノ・マガジン&モノ・マガジンWEB編集長。 1970年生まれ。日本おもちゃ大賞審査員。バイク遍歴とかオーディオ遍歴とか書いてくと大変なことになるので割愛。昭和の団地好き。好きなバンドはイエローマジックオーケストラとグラスバレー。好きな映画は『1999年の夏休み』。WEB同様、モノ・マガジン編集部が日々更新しているFacebook記事も、シェア、いいね!をお願いします。@monomagazine1982 でみつけてね!

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