森 且行選手のヘルメットに輝く、
仲間との絆を表す“6色の星”SHOEI『X-Fourteen MORI』トークショー


過去に前例のないオートレース選手のレプリカヘルメットがSHOEIから発売されることになった。そのオートレース選手とは――いまや押しも押されもせぬトップレーサーのひとりとして名を連ねる森 且行選手。そのレプリカモデル『X-Fourteen MORI』の発売が12月10日にSHOEIから発表されたが、同日、SHOEI Gallery TOKYOでは森選手のトークショーも開催。ここではトークショーにおける森選手のコメントを交えながら注目の新商品、さらには森選手の現況と今後の活動について語っていきたい。

オートレース選手初の快挙!

競馬、競艇、競輪と同じく、公的機関が開催する公営競技として知られるオートレースは1周500m、幅30mのオーバルコースを規定の周回数走行して勝敗を決する、日本独自のモータースポーツとして70年以上の歴史をもつ。そんなオートレース界に飛び込んだ森選手は、1997年7月に25期生としてデビュー。全国に5つあるオートレース場で約400人が活動するオートレース選手は出場したレースの成績に応じてS級・A級・B級の3つのランクに振り分けられるが、森選手は成績上位の48選手のみで構成されるS級として活躍。2020年11月のSG第52回 日本選手権オートレース(SGは競馬で例えるならGⅠ)では悲願だったSG制覇を達成、生涯獲得賞金も6億円を超えるなど、もはや元アイドルなどという枕詞も不要な“トップ・オブ・トップ”に登りつめた。その実力の高さはもちろん、オートレース界で絶大な人気を誇る森選手だけにレプリカヘルメットの発売は自然な流れのようにも思えるが、今回の出来事に対して「めちゃくちゃうれしいです」と興奮気味に話した森選手は破顔一笑、こう切り出した。

「オートバイに乗っている人が僕のヘルメットを被っていたら、それを想像しただけでめちゃくちゃスゴいことだと思っています。オートレース選手でレプリカヘルメットが販売されるのは、ひょっとして僕が初めてですか? 本当にうれしいです! とはいえ、今回の製品化にあたっては、ずいぶんとわがままを言わせていただきましたので……本当にスイマセンでした(笑)。でも、このデザインには僕なりの“こだわり”がありましたので、それを実現していただいて感謝しかありません」

ブラック、ホワイト、グレー、シルバーを基調としたモノトーンのクールなグラフィックが特長的なX-Fourteen MORI。付属のステッカーで再現できる養成所時代のゼッケン番号“23”と“KATSU”のロゴも印象的なディテールだが、それ以上に目を惹くのが左右側面に描かれた4つの星のマーク。その中に装飾されるラインストーンを模した6色の煌びやかなステッカーこそ、森選手のこだわりなのだ。

「白以外の5色は僕が芸能界にいた時の仲間たちの色。この色は、バラエティ番組に初めて出演したときに仲間たちが着ていた服の色ですが、どうしてもヘルメットに入れたくて。これを見ているだけですごくヤル気になりますし、すごく落ち着きますし、安心感もありますし、それに“がんばろう”とも思えるんですよね」

来年の7月にオートレース選手として25周年という節目を迎える森選手。デビュー当時からSHOEIを愛用していると語るが、そのアドバンテージをどのように感じているのだろうか?

「僕がまだ養成所にいた頃にノリック(故・阿部典史さん)が遊びに来てくれて、対談させていただいたんです。そのときに“ノリックモデル”をいただいたのがSHOEIさんと出会うきっかけになりました。ノリックのお父さん(元オートレーサーの阿部光雄さん)と知り合いだったこともあって、“デビューするときはSHOEIでいこう”ということになったんです。それ以来、ずっとSHOEIさんにお世話になっています。良いところはたくさんありますが、とにかくフィット感が良いですし、視界も広くてすごく被りやすいです。あと、僕たちオートレーサーって音をすごく気にするんですよね、エンジンの音を。そういった音も耳にしっかり入ってきますので、その点でもすごく気に入っています」

また、25年に及ぶ選手生活のなかでヘルメットの進化も身をもって感じているとも語る。

「音の聞こえ方やフィット感もそうですが、走行中の首にかかる負担もヘルメットの進化に比例してすごく軽くなっていっています。空力特性の進化も著しいんですよね。もちろん、安全性も。転ぶたびにヘルメットに守られてます。僕、転倒して何度も気絶していますが、脳には全然影響がなくて本当に助けられています。転ぶたびに、ちゃんとSHOEIさんにヘルメットを用意していただいて……(笑)」

普段聞くことができないような裏話を元気いっぱいに語ってくれた森選手。しかし、今年1月のレースで落車して骨盤骨折と腰椎骨折を負う大ケガで全治1年の診断を受けたことはニュースでも大きく取り上げられたので、読者の皆さんもよく知るところだろう。気になるのは現在の状況だが……順調に回復へと向かっているようだ。

「先生たちも僕の回復力の早さに驚かれています。まだ右足にちょっと麻痺が残っていますのでサポーターを履いて歩いてはいますが、もう杖はいらなくなっています。自分的には“このままレースに出られるんじゃないか”と思えるほどですが、現在も背骨にプレートがいっぱい入っていて、猫背になれない……というか、靴下を履くのにすごい時間がかかっちゃうんですよね。だから“いまのままではレースは無理だよ”と先生から言われています。でも、来年の1月終わりくらいにはプレートも抜けるのではないかと思いますので、そこから上半身を鍛えつつ練習参加を何度か繰り返して、7月の復帰を目指しています。僕のレースデビューは7月6日ですし来年で25周年を迎えますので、そこに向けてこのヘルメットを被ってレースに出たいと思っています!」

今回のトークショーには森選手が補助指導員を務める次世代のスター候補、上和田 拓海選手(右)も登壇。森選手のレプリカヘルメットが発売されることについて問われた上和田選手は「本当にスゴいです! 自分はロードレース出身ですが、ロードレースの選手でもレプリカヘルメットが発売される人はごくわずか。いつもお世話になっている森さんのレプリカが発売されると聞いて、僕までうれしくなりました」と語った。

X-Fourteen MORI(受注限定販売モデル)

価格:8万4700円
受注期間:12月後半~4月末
受注受け付け:全国のSHOEI正規販売店
デリバリー:2022年春から順次出荷
規格:JIS規格、SNELL規格、MFJ公認
サイズ:XS(53~54cm)、S(55~56cm)、M(57~58cm)、L(59~60cm)、XL(61~62cm)、XXL(63~64cm)
カラー:TC-5(BLACK/WHITE)
構造:AIM+(Advanced Integrated Matrix Plus Multi-Fiber)
付属品:専用布袋、ブレスガード、チンカーテン、シリコンオイル、CWR-F PINLOCK(R) EVO lens、ロアエアスポイラー、シールド用ステッカー、オリジナルステッカーセット

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