【みんなの建モノ】冬の新たな光の絶景
「森のオーロラ」が“都会のオアシス”に出現!
ホテル椿山荘東京 70 周年へ・前編

2021.11.20

空間はもちろん、そこに置いてあるモノ、集う人すべてがいい感じの建物を紹介する『みんなの建モノ』。連載3回目は、11月11日にスタートした冬の新たな絶景「森のオーロラ」を中心とする、”都会のオアシス” ホテル椿山荘東京の70周年に向けた取り組みと想いを全3話でご紹介します。

春は桜と新緑、初夏の蛍、夏の深緑、秋の紅葉、冬の雪景色。そして、初春の椿。独自の7つの季節がうつろいゆく森のような庭園の中に佇むホテル椿山荘東京。2022年に節目となる70周年を迎えるそこは、東京にいることを忘れさせる圧倒的な自然空間から“都会のオアシス”と呼ばれている。

遡ること約140年前、ホテル椿山荘東京は、南北朝のころから椿が自生する景勝地であり、「つばきやま」と呼ばれたこの地を愛するひとりの男、”明治の元勲”・山縣有朋からはじまる。明治11年にこの地を購入すると、広大な庭園と邸宅を造り「椿山荘」と名づけた。

「山縣有朋から受け継ぐこの庭園だけは絶対に守らなければならないのです」とスタッフの誰もが口にするように、ホテルスタッフや、毎日細かく庭の手入れを行う精鋭の庭師など、すべてのスタッフの胸に強く刻まれるこの想いが、庭園の一木一石を受け継いでいる。

そんなホテル椿山荘東京が、70周年に向け2020年から3カ年計画で、庭園を活用してさまざまな景色を提供しようと試みるのが「庭園プロジェクト」だ。昨年から行われているその第1弾 「東京雲海」は、広大な庭園の最大4分の3を覆う霧の演出で、飛行機や高い山の上から見下ろした際に雲が海のようにほぼ一面に広がる様子からそう呼ばれる”雲海”が出現。夜には、千の光のライトアップと共に幻想的な空間が演出される。

2021年11月11日からは第2弾として、冬の新たな光の絶景スポット「森のオーロラ」が登場。自然界で超然的な現象であるオーロラを表現するべく、オーロラベルトの真下に位置し、オーロラの聖地として有名なカナダのイエローナイフからインスピレーションを受け、6方向から6層に重なる光の組み合わせを駆使して、頭上に広がる空一面にオーロラが出現する。

庭園の真ん中にある幽翠池から空を見上げると、ホテル椿山荘東京の樹々や、東京大空襲による火災も生き抜いた“三重塔”などの建築物に囲まれた庭園にオーロラが煌びやかに光り輝く。さらに、あたり一面を覆う「東京雲海」の共演でなんとも不思議な“非日常的空間”に没入してしまう。隣にいたアイスランドで本物のオーロラと遭遇したことがあるという記者も、”都会の森”に突如出現したオーロラに言葉も出ずただただ圧倒されていたが、それだけ完成度が高い証拠だろう。

オーロラの高遭遇率を誇るカナダのイエローナイフでは、3日間で93〜95%の確率でオーロラに出逢えるといわれているが「東京雲海」のミストと光を用いて、ホテル椿山荘東京に毎日出現する「森のオーロラ」は”世界一の遭遇率”と断言できる。

「森のオーロラ」の公開を記念した各種プランも体験必須だ。3段のオードブルスタンド、ローストビーフ、デザートのついた「オーロライブニングハイティー」(価格5060円〜)では、オーロラをイメージした彩りのシャンパンカクテルに歓迎され、オーロラカラークリームのデザート「メレンゲシャンティ〜オーロラ〜」を口にすれば、食後に待ち構える圧倒的なオーロラに向けて気分は最高潮に高まるというもの。心の準備が整ったところで庭園に出ると目の前に広がるのは……。

1日6組限定の宿泊プラン「プライベートオーロラナイト」(1室2名利用・価格5万5700円〜)では、閉園後の庭園を散策し、オーロラの絶景をゆっくり体験できる。オリジナルのタンブラーに入ったホットドリンクを片手に、大切な人とロマンティックな空間を存分に堪能してほしい。

「春は桜など、これまで7つの季節の中で、ホテル椿山荘東京といえば……の真冬の風物詩がなかったのです。ほかにも星などはどうかと案は出ましたが、心やカラダを癒してくれる自然現象でより圧倒的なものとしてオーロラに挑戦しました」とホテル椿山荘東京・マーケティング支配人の眞田あゆみさん。「森のオーロラ」によって、ホテル椿山荘東京の“7つの季節の絶景”がここに完成する。

「森のオーロラ」が創り出す空間に身も心もゆだねてみると絶え間なく、そして忙しなく過ぎてゆく日常が世界から一時停止されたかのように、何にも邪魔されない自分だけの時間が流れている気になれる。これが、いまホテル椿山荘東京を訪れるべき明確な理由だ。中編へ続く。


「森のオーロラ」概要

期間:2021年11月11日(木)〜2022年2月7日(月)
出現時間 :19:00 / 19:30 / 20:00 /20:30 / 21:00 / 21:30 / 22:00(1日7回 約5分) ※閉園後のオーロラを楽しむステイプランでは、23:15にもご覧可能。
出現エリア:庭園内 幽翠
見どころ:幽翠池から空を見上げるようにオーロラの演出を見るのがオススメ。

ホテル椿山荘東京
住:東京都文京区関口2-10-8
TEL:03-3943-1111


  • いま日本のいろいろなカテゴリで生まれている新しいコト・モノ・ヒトに興味津々なフリーライター。趣味はハミガキ。プライベートでは最近わが家に迎え入れたデグー(♀)に癒され中。