2021年9月28日、Amazonが米国本社にて新製品・サービス発表会を開催した。Alexa搭載の家庭用ロボット「Astro（アストロ）」の発表が大きな注目を集めたが、ほかにも注目製品が目白押しだったので、発表の内容をおさらいしていこう。
非人型のAlexa搭載家庭用見守りロボット
「Astro（アストロ）」
これがAmazonが開発したAlexa搭載ロボット「Astro（アストロ）」だ。ペッパーのような人型ではなく、車輪で移動し、タブレット画面上で表情のほか、様々な情報を表示して我々を助けてくれるロボット。以下が、Astroが活躍するほんの一例だ。
・自宅警備機能
インテリジェントモーション機能によって、自宅を自動でモニタリング。外出先から自宅内をライブビューで確認したり、ナビゲートして特定のエリアにチェックインしたり、認識されていない人物を検出した場合にアラートを送信できる。アレクサの防犯スキル「Alexa Guard」を使えば、Astroは煙探知器、一酸化炭素警報器、ガラスが割れた音を検出し、スマートフォンにアラートを送信することも可能だ。
・離れている親戚や高齢者を見守る機能
介護者を見守り、アクティブに一日過ごしているかどうかを知らせてくれる。また、緊急時には専門の緊急ヘルプラインに24時間年中無休のハンズフリーアクセスが可能。
・Alexaが手元にやってくる
家の中ではユーザーについて回り、Alexaを使った機能を提供してくれる。例えば、音楽の再生やスマート家電の操作、ビデオ通話などが可能。ほかにも、リマインダーを配信したり、家族の写真を撮ったりもしてくれる。
Alexaスキルによって機能は拡張可能。日本での発売は未定だが、将来的な日本発売を期待したい。
子どもの想像力を豊かにする
「Amazon Glow（アマゾングロウ）」
8インチのタッチディスプレイに、19インチのタッチセンサー付きプロジェクターを組み合わせた製品がAmazon Glow。このプロジェクターによって、Amazon Glow使用者（参加者）全員と読書やお絵かき、ゲームなどを楽しみながらインタラクティブにつながることが可能。イメージ画像を見てもらえると一目瞭然なのだが、子どもが遊んでいるところをビデオ通話で確認することができる。個人利用のほか、教育現場でも活躍しそうな製品で、withコロナ時代にピッタリの製品といえる。こちらも日本での発売は未定だ。
日本でも発売予定。
家族みんなの情報共有に役立つ「Amazon Echo Show 15」
Amazon Echo Show 15は15.6インチのフルHDディウプレイを搭載した壁掛けデバイス。Amazon Echo Showは5.5インチ、8インチ、10インチの3モデルがあったが、15.6インチが追加された形だ。他の製品と同様に、スマートホーム機器の操作、音楽や動画などのエンターテイメントのほか、ウィジェット機能によりスケジュールややることリスト、買い物リストといったメモを家族で共有することが可能だ。
価格は2万9980円で、Amazonでは後日発売予定としている。
健康分野にも進出。
「Amazon Halo View（アマゾンヘイロービュー）」
ヘルステック市場はコロナ化で急成長中。今年の新型Apple Watchでも健康分野のアピールが盛んになされていたのは記憶に新しいだろう。Amazonも健康分野に進出すべく、2020年にフィットネスバンド「Amazon Halo」を発売していたのだが、今回のAmazon Halo Viewはそのカラー版。心拍数や歩数、睡眠スコア、血中酸素濃度、ワークアウトのトラッキングなどが可能。
Amazon Halo Viewの特徴は、Haloメンバーシップというサブスクリプションプラン（月額3.99ドル、アメリカのみ）にある。「Tone」という声からメンタルの状況を解析する機能、「Body」という体脂肪率測定機能のほか、今回「Halo Fitness」という体力に応じたワークアウトコンテンツを提供する機能、「Halo Nutrition」という食生活のサポート機能（食事メニューのプランニングなど）が加わった。うーん、魅力的だ。
Writer’s eye
日本ではどうしてもオンラインショッピング Amazon というイメージが強いが、 実際はGAFAの一角でもある巨大IT企業だ。今回発表された商品は、その力を垣間見せる未来のデバイス。日本に入ってくるのは現時点ではAmazon Echo Show 15のみだが、ほかの製品の日本展開も期待したいところだ。
