肩がけのウエアラブルスピーカーやスピーカー搭載サングラスなど、斬新的なオーディオ機器を続々と発売するBOSE（ボウズ）。今回紹介するのは、同社の革新的な技術を遺憾無く発揮したポータブルスピーカー。音だけでなく、細部に至るまでこだわったものを紹介する。
■パワフルな重低音と高い防滴性でキャンプにも持っていける
こちらのBOSE「Portable Smart Speaker」は、360度どこからでも同じ音が出せるように設計されたポータブルスピーカー。サイズは11.9×19.15×10.4cmで、高さは21cmの500mlペットボトルより少し低いくらい。カラーはブラックとホワイトの２色展開。
トップ部のボタンは全部で７つ。電源、ペアリング、音量調節、再生と一時停止、消音、そしてマイク。質感はサラッとしており、各ボタンは隆起していないが、押し心地はあり反応も早い。
Wi-FiとBluetooth接続ができ、無線で音楽を流すことができる。最近のスピーカーはほぼ採用しているが、優れているのは音声アシスタントを搭載していること。Wi-Fi環境があればGoogleアシスタントとAmazon Alexaに対応し、声で音楽やインターネットラジオ、ポッドキャスト、タイマーの設定、ToDoリストの追加などが利用できる。
ポータブルと謳っていることもあり、手軽に持ち運べるハンドルが付いている。ナイロン素材で硬く、幅があるので手袋やグローブを着けた状態でも握れるようになっている。重量は1.06 kgで、本体にアルミを採用していることから軽く設計されている。
同商品にはIPX4の防滴規格、いわゆる生活防水レベルに準拠しており、たとえば手が濡れた状態で触れたり、水しぶきに当たったり程度なら壊れることはない。完全防水ではないため、水を浴びたら壊れる可能性があるので注意しよう。
中にリチウムイオンバッテリーが搭載されており、充電しておけばどこでも使える。ボトム部に充電口があり、USB-Cタイプなので１回約４時間で充電できる。１回の満充電で連続最大12時間使用でき、半日保つのは魅力的だ。
本体底には別売りの充電器・チャージングクレードルから電気を高給する部品が備わっており、充電する旅にUSB-Cに接続しなくても、クレードルに置けば充電がスタート。台座代わりになるので、地面に音が響くこともなくなる。
■実際に家とキャンプで使用してみた
スピーカーは前述したように500mlペットボトルより少し小さいサイズなので、床やテーブル、サイドボードなどに置いても邪魔にならない。
実際にスピーカーを聴いてみると、高音域はもちろんのこと、ベース音がはっきりと聞こえた。BASE BOOSTERを入れる必要がないほど！ また、ギターの弦を擦る音も明確に聴え、ライブ感あふれる臨場感に驚きを隠せなかった。
筆者は、ただ家で聴くだけでなく、ポータブル性にも優れているところからキャンプでも便利だと感じた。ただし、あまりの音の良さで音量を大きくすると、近くのキャンパーの邪魔になることがあるので、その点は注意しよう。
■アプリを使えばより楽しさが広がる
BOSE製品に使える専用アプリ「BOSE MUSIC」をダウンロードすれば、使い方の説明や音楽やラジオ局、プレイリストの検索、ベース音や高低音の調整、グループスピーカーの設定などができる。
ソフトウエアの更新はこれがないとできないため、BOSE製品を購入したらまずダウンロードしておいたほうが良いだろう。
■臨場感をどこでも味わいたい人にオススメ
値段は検討ものだが、筆者は今まで買ったオーディオ機器の中で一番満足したアイテムだと感じた。家電量販店などでスピーカーの試聴ができるので、まずはそこで音の良さを体験してみてはいかがだろうか。
■アイテム概要
BOSE「Portable Smart Speaker」
価格：44,000円（税込・公式オンライン価格）
サイズ：11.9×19.15×10.4cm
重量：1.06 kg
URL https://www.bose.co.jp/ja_jp/products/speakers/smart_home/bose-portable-home-speaker.html#v=bose_portable_home_speaker_black_jp
