ミネトンカ創業75周年モデルの「トゥーボタン ブーツ」オリーブは買いだ! #3


今年2021年に創業から75周年を迎えたミネトンカだが、記念モデルとしてブランドを代表する伝統的なシューズのリマスターモデルが続々リリースされている。その多くがウィメンズだが、メンズで登場したのが、1968年デビューの「トゥーボタン ブーツ」の75周年モデルだ。近年では’70年代をモチーフにした映画作品の中で使われたことをきっかけに再び脚光を浴びている「トゥーボタン ブーツ」だが、とくに今回の限定カラーであるオリーブの存在感が抜群にいい。

「ブーツなのにまったく履いている感じがしないんですよ。モカシンと同じで、とにかくやわらかい履き心地ですね」とは日本でミネトンカを販売するコンバースジャパンの藤原昌和さん。自身もこの日履いてきた「トゥーボタン ブーツ」に目をやりながら満面の笑みだ。ブーツなのに室内履きにしてもまったく違和感がないのだという。

さっそく自分の足でそのリアルな履き心地を体感してみると、思わず自分が求めていたのはコレだ! というある種の達成感。ブーツとは到底思えぬそのフカフカな履き心地に足が歓びの声をあげている。履いているのが気持ちいいからどんどん歩きたい。だからこそ、どこまででも出かけてみたい。足元のフィット感が自分の行動をよりポジティブへと向かわせくれることを再認識した。繰り返すが、これはブーツでの話である。

足入れしてボタンがレイアウトされたサイドの革をレースで結び締めることで、足首をホールドするが、その一連の所作も味わい深くていい。ちなみに、「トゥーボタン ブーツ」という名前にも関わらず、その2つのボタンはただの飾り。これまでの歴史や思想を振り返ると、そんなモノづくりも実にミネトンカらしい。脱ぎ履きもブーツとは思えぬスムーズさだ。ラバーソールのグリップ力も高く、毎日ガンガン履ける。足元に新しい発見を求めるなら、この感覚はぜひ一度体感してみてほしい。

その一方で、毎日の定番にオススメなのが、レギュラーモデルのスムースレザーを採用した「キャンプ モック」だ。「クラシック モック」や「トゥーボタン ブーツ」に比べて最初はやや革が固めのつくりになっているがその分、遠慮なく毎日ガンガン履き倒すのにも最適。ミネトンカの超実用モデルともいうべきか、カジュアルコーデはもちろんのこと、ビズスタイルにもよく似合う。

ミネトンカで総じていえるのは、熟練職人によるハンドメイドであるがゆえに、同じものは2つとない唯一無二の一足であること。靴を履いて地面を踏んでいるのに、なぜか感じる浮遊感。一歩一歩が気持ちよく、次の一歩を踏み出すのが楽しい。しばらく経つと、柔らかい皮が徐々に自分の足に馴染んでくるのがわかる。

もう脱ぐのが寂しくなってしまうほど優しく包まれる感覚は、ドミニカの直営工場で日々靴づくりを行っている職人たちの愛情の表れなのだろう。身にまといながらつくり手の想いを感じられるなんて、ロマンティックなことではないか。先々の見通しが立ちにくく、常に不安が隣り合わせの現代だが、ミネトンカとともに次の一歩を楽しみながら踏み出してしまえば、どんなに急な坂道でも軽快に登っていける。なんだか、そんな気がした。

75TH トゥーボタン ブーツ
価格2万900円


1968年に登場したミネトンカを代表する1足をブランド75周年モデルとして限定カラーが登場。フリンジとコンチョが往年の雰囲気を醸し出している。オリーブとブラックの2色。

キャンプ モック
価格1万5950円


スムースな風合いとアッパーのリボンモチーフがカジュアルコーデのワンランクアップに最適な、毎日ガンガン履けるミネトンカのスタンダードモカシン。ブラック、ダスティブラウン、メープルの3色。

ミネトンカ
https://www.minnetonkamoccasin.co.jp

  • 80’sをこよなく愛するグラサン男。モノづくりやライフスタイルに強いこだわりを持つ人々の熱血応援サポーター。みなさんの熱いハートと想いを写真と文でほどよくゆるくお届けします!

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