自動運転の今を体験
SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)試乗会2/2
スバル レヴォーグSTiスポーツEX

 戦略的イノベーション創造プログラム、SIPの試乗会に突撃し、レヴォーグの運転席をゲットした筆者。往路のスマートな加減速や車線変更は感激モノ。このスムーズな運転操作にはジツは理由があったのだ。それはアイサイトのACCのアクセルワーク、ブレーキコントロール、ステアリング操作はスバルの技術者の運転がベースになっていたという。もともとスバルは運転スキルの高いドライバーの運転操作の解析を続けてきたが、このアイサイトXがひとつの集大成といってもいいのではないだろうか。

 大黒PAで一休みし、復路に。それがまた、ちょうどいい具合に渋滞になっておりまして。いよいよスバルのACCでハンズオフを体験。ちなみにこの機能は自動車専用道路上で0-50km/hの範囲内で可能になる。メーター上に青い表示が出たらハンズオフ可能に。

ハンズオフ可能と分かっているのだけれど、なんとなく恐る恐るステアリングから手を離すワタクシ。手を離しはしたものの、その所在なさったら。手品師のMr.マリック(古っ)のようにステアリングに何か怪しい念を送っているような感じになってしまった。ステアリング下部を触ろうとも思ったのだが、それではせっかくのハンズオフの意味がないので入学式の小学生のごとく手をグーにして膝の上に。そんなことを考えている間もクルマは進む。しかも設定した車間の通りに。この微速域の速度や車間調整って自分が運転していてもなかなか難しいのだが、これまた加減速で頭を必要以上に振られることは皆無。問題は筆者が慣れないこともあり、何度か自分でブレーキを踏んでしまい、機能をキャンセルしたことくらい。首都高の渋滞は大抵は完全に停止してしまうことも多い。しかしこのACC作動中は10分以内なら完全停止状態からでも機能キャンセルされずに再発進、設定速度まで加速してくれる。コレってジツはとても便利なことでメーカーによっては完全停止状態から30秒以内なら再発進(ようは渋滞について行く)可能となっていても2分くらいしてから動き出したら再度自分で設定しなくてはならず、それがメンドーに感じてしまうのだ。そんなこんなで渋滞は進む。湾岸線に入る合流時、1台1台合流する「ファスナー合流」でまたビックリ。なんとクルマが合流車両に譲り、そこからまた車間をキープする。無理やり合流してきた場合は分からないが、1台1台規則正しく合流するのなら問題ないどころか無理にクルマの流れをとめることはない。

 往路で報告を忘れてしまったがETCゲートも安全に通過できる速度(おおむね20km/h)に自動で減速し、通過後はそのまま自分がセットした車速までクルマがしてくれる。

 これだけ便利だと筆者のように「よおし! クルマに任せてしまって他のことを」とかなるとそれはダメだ。クルマにはドライバーモニタリングシステムが赤外線カメラを使ってドライバーの顔やその向き、視線を監視しており、激しく脇見をしようものならばクルマが警告してくる。

この警告を無視するとドライバーに異常があると判断されハザードとホーンで周囲に知らせつつ、速度を落とし、直線区間を選んで停止する。モニタリングシステムはドライバー異常時対応システムと連携しているのだ。このシステムのスゴいところはシステム作動時のアクセル操作を無効にしたり停止後には電子パーキングブレーキを作動させたりして2次被害を抑えること。

 アイサイトX、スゴい。死角なしのようなアイサイトXだが高架下や一部のトンネルなど衛星で測位が出来ない場所では機能がオフになってしまうことも。しかし頻繁に長距離を走るドライバーには疲労軽減が確実に期待できる。しかもコレを搭載したモデルが348万7000円から購入可能、下取りや値引きを頑張ればもっとお安くなるはず。機能を考えれば爆安だろう。今回の試乗では筆者のようにACC作動中と強く認識しないと自分でブレーキ操作をしてせっかくの機能をキャンセルしてしまうことも一例として読者の皆様、ご考察くだされ。

スバル https://www.subaru.jp/
問 SUBARUコール 0120-052215

  • 自動車ライター。専門誌を経て明日をも知れぬフリーランスに転身。華麗な転身のはずが気がつけば加齢な転身で絶えず背水の陣な日々を送る。国内A級ライセンスや1級小型船舶操縦士と遊び以外にほぼ使わない資格保持者。

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