
賢く大人のお洒落を楽しみたい、そんなファッション好きなら、気になるのが、春夏に外せないトレンドのアイテムではないだろうか?
イタリア大使館貿易促進部が主催する「モーダ・イタリア展 2026年春夏コレクション(Moda Italia 2026 Spring–Summer Collections)」が、昨年7月に開催されたので、イタリアン・ファッションの一押しアイテムを紹介しよう!
「モーダ・イタリア展」は、ミラノやパリなどで行われる世界の主要な国際見本市に先駆け、日本で開催されるファッションの見本市だ。
2026年春夏コレクションには、トスカーナ州21社、マルケ州18社、エミリア・ロマーニャ州17社など、イタリア全土から113社が出展した。
メンズウエアから、レザー製品、バッグ、紳士靴、ファッション雑貨など、幅広いジャンルから、イタリアン・ブランドが集結!
まずは、2000年代初頭にイタリアで誕生した帽子ブランド「ALFONSO D’ESTE(アルフォンソ デステ)」。
ブランド名は、1940年代で最も聡明な貴族の一人であったアルフォンソ・デステ公爵に由来するという。
4世代にわたり、帽子作りの技術とノウハウを受け継いできたという。歴史ある帽子作りを続けながらも、革新的で細部にもこだわり、今なお進化を続けるモダンなデザインの帽子を世の中に送り出している。

ナポリの工場で丁寧に手作りされた、美しいパナマ帽は、ブランドのアイコン的なモデル。軽く丈夫で通気性も高く、これからの暑い夏期にリゾート用の日除け帽子として最適だ。太陽を想起させるオレンジ色のリボンが、洗練された雰囲気を醸し出しており美しい。(想定価格7万円前後)


「KYOTO」と命名された、高品質なリネン素材で作られたハンチングは、さり気なく日常生活に仕立ての良さをもたらしてくれるアイテムとなりそう。(想定価格2万2000円前後)

コンパクトに折りたたんで収納することができるので、ひとつ鞄に入れておけば、夏場の日差しが強い時期に、必要に応じて活用することができて便利!

カジュアルにかぶることができる、リネン素材のチロルハットもラインナップ! エキゾチックなプリントがデザインされ、タイムレスな美しさを感じることができる。前のつばを少し下ろしてかぶれば、小粋な雰囲気に! 洗練された人気の高いシリーズだ。(想定価格2万4000円前後)

(右)プロモーションのためにイタリアの本社から来日した、サルバトーレ・マルチアーノ(Salvatore Marciano)氏。
ヴェネツィアで創業した、新進気鋭のバッグブランド「Stander」。ブランド名はヴェネツィアの方言に由来するという。なんと「Stànder」は、ヴェネツィアで初めてシンプルなビニール袋を販売したスーパーマーケット「Standa」の頭文字をとったもの!

バッグのデザインを手がける、アーティスト兼デザイナーのアルベルト・フレオ(Alberto Freo)氏は、ヴェネツィア美術アカデミーを卒業後、オートクチュールを専門にレザー製品を制作。
そのため、持ち手のデザインが象徴するように、個性溢れる独創的なデザインのバッグを多く生み出している。先見的で型破りな精神が込められたバッグは、貴重な芸術作品さながら。アートを鑑賞するように、バッグひとつひとつの美しさを楽しみたい!
イタリアで丁寧に作られたラグジュアリーなハンドバッグ「P6」。スタイリッシュでありながら、実用性と快適さを兼ね備えているのが特徴。斬新なデザインで、素材は外装にカーフスキン、内装にナッパレザーを使用している。

両サイドのピンで、ストラップの長さを調節することができる。自由な長さに調整して使用できるので、用途やスタイルに合わせて使いやすい。


ファスナーを除くすべてのスチールパーツは、Stander社がデザイン・製造しており、他に類を見ない独自性を誇る。

イタリア製のゆったりとしたハンドメイドの高級バッグ「P16」も魅力的! 外装には、カーフスキン、内装にナッパレザーを採用。丈夫なバックルが6つ付いており、ゆったりとした持ち手とショルダーストラップを、しっかりと固定することができる。もちろん、ショルダーストラップの長さは調節可能だ。

中身も広く、荷物を多く収納することができるので、旅先でもスタイルを損なうことなく、トラベルバッグとして活躍する。

イタリアでハンドメイドされたラグジュアリーハンドバッグ、レザーハンドルの「P38」は、定番のミニショッパーとは一線を画す、「Stander」ならではのデザインが際立つ逸品!


カラフルで個性的、そして極上の柔らかさを兼ね備えており、使いやすいのはもちろん、毎日使う度にワクワクしそう!

唯一無二の特徴的なハンドルで、デザイン性に優れるハンドバッグ「P129」。「Stander」バッグのフラッグシップコレクションである「P」コレクションの代表作だ。


外装にカーフスキンを用い、内側はナッパレザーが施された作り。遊び心のある芸術的なフォルムながら、中に充分に小物を収納することができる。

ユニークな持ち手の金具のラインは、女性の甘美でしなやかなシルエットを表現したものだという。従来の概念とは、逆説的なバッグのビジョンを提示していると言える。

「Stander」
この度ローンチされた「sayyou」は、日々の動きに寄り添う、履きやすさが特徴のシューズを多くラインナップする、新進気鋭のブランドだ。

1960年代に家族経営の工房として始まり、「エマヌエラ靴工房(Calzaturificio Emanuela)」と「モーダ・イタリアーナ(Moda Italiana)」として、数十年にわたり製造を続けながら成長を遂げてきた。

「Eolo Essence」は、ブランドを代表するライン。流れるように柔らかく広がる、表面が魅力の軽くて履きやすいチェルシーブーツだ。耐水性があり、快適な履き心地なので、様々な天候下で履くことができ重宝する!

「Eolo Lichen」は、自然界の造形美を写し取った、不規則で深みのあるテクスチャーが、魅力の軽くて履きやすいチェルシーブーツ。自然界の素材が持つ、深みのある色彩が、豊かな表情を作り出す。履くたびに気分が盛り上がりそう!

「sayyou」
(左)プロモーションのために、フィリッポ・ジャングランディ(Filippo Giangrandi)氏が、イタリアから来日した!
イタリア・トスカーナ州のエンポリに、1948年に創業したアウターファクトリー「landi」。「KIMONO-RAIN」は、「イージーライフ」をコンセプトに作られたコレクションだ。


「Landi」
日本の着物文化から着想を得ているだけあって、シンプルな作りながら、美しいディテールを実現。全てリサイクルペットボトルを原料とした、中綿生地が使われているサステナブルな逸品。スポーティーなデザインでカジュアルに着こなすことができる。いずれも着脱可能なレース付きで、快適に着用することができるのが嬉しい。
トスカーナの中心部に位置し、50年の歴史を持つ「orfatti(オルファッティ)」社が手がける、ダウンジャケットを中心としたブランド「MONTE REGGI」からも、メンズ向けの新作がお目見え!


オーバーサイズのボリュームを備えたモジュール式のエスキモージャケット。2層ラミネート加工された、テクニカルポリエステル生地で作られており、軽量な保護と革新的なフィット感を兼ね備えている。ブランド名がデザインされた背面も、アイロニーなテイストでカッコいい!(MAXI ESKIMO 想定価格282€)

バッグに入れておけば、雨の日も笑顔で過ごせる便利なアイテム「ミディ レインコート(想定価格108€)」。遊び心あふれるマルチカラープリントが、パッカブルパーカーに楽しさをプラス!

全面ヒートシール加工、センタージップ開閉、ミディ丈で、コンパクトに折りたたんで収納することができるのがポイントだ。
「KAMAR(カマール)」は、1978年にアパレル業界で豊富な経験を持つ起業家Paolo Lauriola(パオロ・ラウリオラ)氏が、メンズパンツのデザインと製造に特化した会社として設立したことから始まったブランド。

南イタリアの生産の中心地、プーリア州フォッジャに拠点を置き、エレガンスで高品質な衣服を創造し続け、長年にわたりイタリアで確固たる評判を築いてきた。今日ではヨーロッパやアジアの多くの国々で知られている実力派だ。
パンツやショートパンツなど、様々なタイプをラインナップ。いずれも、イタリアのテーラリングの伝統を体現し、綿密な研究を重ね、時代を超越したスタイルを叶えている。
上質なコットン生地を使用したパンツは、熟練の職人技により快適なフィット感を追求したデザインを実現!

ディテールにもこだわり、隠れたお洒落をも楽しむことができる。まさに、伝統と現代性を融合させたパンツといえるだろう。

「KAMAR」
夏場のリゾートに最適なショートパンツもお目見え! 様々なスタイルにマッチし、オンにもオフにも履くことができる豊富なラインが揃う。
上質なコットンや洗練されたウール、ベルベット、フランネルなどの生地を使用したシャツやジャケットなどを備えるブランド「FIORE」も展開している。

軽くて通気性に優れるリネン素材を使用したシャツは、肌触りが良く、快適さとスタイルを兼ね備えている。これからの季節に最適なアイテムだ。

お洒落なイタリアならでは、裏地にもこだわったジャケットを発見! 一見普通のジャケットながら、なんと裏地に光沢感が美しい、花模様の生地を採用。細部の美しさを感じることができる。

トスカーナで、馬具を手がけるファクトリーとして、1955 年に創業したブランド「BOLDRINI SELLERIA dal 1955」。イタリアの上質な植物タンニン なめしのバケッタレザーを使用したコレクションを 展開している。

ブリーフケースとボストンバッグをミックスしたようなデザインの鞄。ビジネスバッグを再解釈したものだそう。クリーンな印象で、マチが広く収納力もあるので、出張にも活躍しそう!(7642Bis 想定価格9万3000円前後)

職人の技術をふんだんに取り入れたショルダーバッグは、美しいシルエットが印象的。上質なバケッタレザーと相まって存在感が際立つ。コーディネートの主役にもなるバッグだ。(7298 想定価格11万円前後)


ユニークなカメのデザインをイントレで表現したショルダーバッグ。可愛い中にも職人の技術の高さが伺える。スマホや財布など、小物を収納することができる。(7597Bis 想定価格9万2000円)


1955年以来、トスカーナの職人技の伝統と現代的なエレガンスを融合させ、高品質なレザーアイテムを製造し続けている「ボルドリーニ・セッレリア」。

(左)プロモーションのために、イタリアのボルドリーニ本社から、ルッカ・ボルドリーニ(Luca Boldrini)氏が来日した!
1970年にイタリアのモンツァで創業したベルトブランド「PAOLO VITALE」。企画から革のチョイス、生産、最終の 仕上げまで全てをイタリアの自社工場で生産。カーフスキンを用いて、独自の製法に従 って工場で染料を行う。バックルフレームは手縫いで仕上げられる。

カーフレザーを使用した、光沢感が美しい新作ベルト。イタリア・トスカーナ地方の伝統的な革の染色技法「タンポナート(Tamponato)」で染められたレザーを使用。

タンポナートは、熟練職人が手作業で染料を叩き込むように塗り重ねるため、アンティーク調のムラ感と透明感のある艶が生まれ、使い込むほどに深みが増すエイジングを楽しめるレザーだ。
丁寧に染色をした後、特殊なコーティングで艶を出し上品な光沢感に仕上げているという。コードバンのような雰囲気を出しつつも、リーズナブルに仕上げているのがポイントだ。(25C11251 想定価格3万円前後)

美しいカーフレザーを使用した新作ベルト。新デザインのシルバーとゴールドバックルからなり、調和の取れた繊細な色合いがなんとも優美!

豊富なカラーをラインナップしているので、お気に入りのカラーを選んで身に付けよう。(25C12251 想定価格2万5000円前後〜)
モーダ・イタリア展2日目には、イタリア大使館貿易促進部の協力のもと、レザー製品、シューズの主要な国際見本市である「MIPEL」と「MICAM Milano」の公式プレゼンテーションが開催された。
プレゼンテーションの冒頭では、ジャンパオロ・ブルーノ(Gianpaolo Bruno)貿易促進部 部長が登壇し挨拶を述べた。

「このイベントは、イタリアの産業プロモーションの一環として行われるものです。9月に開催される『MIPEL』と『MICAM Milano』という世界的に有名なミラノの展示会に繋がるものです」
「2024年のイタリアのレザー製品の輸出先として、日本は第2位になり、その市場規模は、2130億円にも上ります。これは、イタリアのファッション製品が、日本の消費者に大きな人気を誇ることを意味します」
「今後も日伊の貿易関係を強化していくことで、イタリアのエレガンスな製品が、日本で評価されることに期待しています」とスピーチを述べる、ジャンパオロ・ブルーノ貿易促進部 部長。
続いて、9月にミラノで開催される見本市「MIPEL128」と「第100回MICAM Milano」の先取り情報と、メイド・イン・イタリーのレザー製品とシューズのクオリティとクリエイティビティにフォーカスした内容が紹介された。

まず、「MIPEL」の事務局長を務めるフェデリカ・ベヴィラクア(Federica Bevilacqua)氏が登壇した。
「MIPEL」は、イタリア皮革・準皮革製品製造業協会が主催する、歴史ある世界最大規模のレザー製品の見本市で、世界中の有名ブランドから、新進気鋭のメーカーまでが集結し、最新の鞄やレザー製品が出品される。

「職人技が宿るイタリアのレザー製品は、伝統を大切にしたながらも、革新を続けています。特に鞄が好調で、実にレザー製品の77.7%にも上ります」

「9月にミラノで行われる見本市には、世界70カ国以上の国が参加し、4万人ものバイヤーが訪れる予定です。日本はイタリアの輸出先として重要な国です。この国際的なマーケティングに、今後も期待してください」と語る、フェデリカ・ベヴィラクア氏。
続いて「MICAM」のCEOを務めるジョルジオ・ポサニョ(GIORGIO POSSAGNO)氏が登壇し、世界最大級の靴の国際見本市の魅力を語った。

「イタリアは、ヨーロッパの中でもラグジュアリーでハイエンドなシューズを作る国として知られています。2023年の売上高は、146億ユーロにものぼります。中でも日本は重要な市場で、2024年の輸出額は、2億3091万にもなり、イタリアンシューズの第2の輸出先です」
「現在、靴の市場で一番人気があるのは、ウォーキングシューズです。また近年は、サステナビリティにも力を入れており、新しい製品が生み出されています」
「今年は『MICAM』開催100回目を迎える年です。世界最大級の靴の国際見本市として、小売業の将来にもフォーカスしていきたいです」と語る、ジョルジオ・ポサニョ氏。

「MICAM」は、世界中のシューズトレンドを発信する場として知られ、高級ブランドから新進気鋭のブランドまでがミラノに集結し、新進作家やメーカーの登竜門となっている。まさに「世界最大の靴の祭典」と称さる所以だ。
また、ファッショントレンドリサーチのエキスパートである「Studio Mattori」が独自に監修した、2026年春夏トレンドプレビューを、国際的なファッションおよび消費財アドバイザーを務める、オリエッタ・ペッリッツァーリ(Orietta Pellizzari)氏が紹介した。

今季のトレンドは、複数の様式を組み合わせた新体系「エレクティズム(Eclecticism)」!
「折衷主義」を意味する概念で、ファッションにライフスタイルやアート、ミュージック、カルチャー、スポーツなどの要素も加わることで、個性豊かで芸術的なスタイルが展開されるのだ。
特に、ファッションの本場であるミラノで注目されるキーワードが「パーソナリゼーション」だ。
新世代のデザインからなるカプセルコレクションを通して、自身の文化的関心やライフスタイルを表現することであり、それらはステータスシンボルにもなっている。

例えば、クリアなイメージの従来のスニーカーに、敢えて汚れを加えたシューズは、見事にセルフアイコニックな世界観を表現している。

「これらの製品は、ステータスシンボルとしての地位を確立した象徴的なスポーツイベントを想起させます。重要な社会的および文化的瞬間には、私たちはこうした奇抜さをも感じることができるのです」と語る、オリエッタ・ペッリッツァーリ氏。

また、アーカイブからインスピレーションを得て現代的に再解釈されたスタイルに「ラグジュアリー・リビエラ」がある。美しい海岸線として有名なイタリアのリゾート地で、音楽作品のタイトルとしても使われる、洗練された贅沢な体験を指す。

こうした春夏のトレンドに欠かすことができないテーマが、「リゾートマニア」だ。

青い美しい海と太陽に映えるイタリアのリゾートファッションは、爽やかで高級感のあるスタイル。

そのため、華やかでありながら洗練された製品が多い。リゾート感があるアイテムは、今すぐ旅に出かけたくなるようなものばかり。

「“サマー・トラベル” や “リビエラ・アート”、“プライベート・ヨット” など、のキーワードに注目です。イタリアのリゾート地を連想させるようなスタイルでありながら、パーソナリゼーションされたアイテムが揃うのが特徴です」と、オリエッタ・ペッリッツァーリ氏は話す。


ミラノは、デザインのトレンドの発祥地であり、こうしたファッションのトレンドは、その年の世界のトレンドを左右する。そのため、ファッション市場のトレンドをいち早く知ることができる「モーダ・イタリア展」は、世界的にも重要なイベントだと言える。

さらに、スペシャル・インスタレーションが施された会場内では、フォトシューティングが実施され、イタリアファッションの最新トレンドとコーディネイトを、日本のトップスタイリストが、リアルタイムで来場バイヤーやプレスへと発信!
海外バイヤーもトレードアナリストに伴われ参加し、見本市は世界各国からの注目を集めた。
今回紹介された、イタリアのモードなファッションは、いずれも、伝統技術や上質な素材、美しいデザインが織りなすハイクオリティなものばかり。国際市場のニーズに応えつつ、常に最高品質の製品を提供するイタリアならではのモノづくりが知ることができるだろう。
こうした、華やかで上品なイタリアンファッションを取り入れれば、たちまち特別な一着となり、独自の個性を楽しむことができるだろう。気になるブランドがあれば是非チェックして、トレンドアイテムを取り入れ、今春夏のファッションを楽しんでほしい。後編では、2026年の秋冬シーズンのトレンドを、いち早くご紹介!
イタリア大使館 貿易促進部
※この展示会は業界関係者向けで一般の方は入場いただけません。
Mipel
MICAM


































