monoという名のタイムマシン 昭和61年5月のモノ・マガジン(47号)

2026年9月30日現在、最新号は989号。昭和から令和へと続く『モノ・マガジン』です。あと11号だせば、なんと1000号。目指せ1000号!!! ってなワケで、昭和57年に発行した創刊号から1号ずつ順繰りに見直していこうというこの企画。1000号が出るまでに終わってるのか、どうなんでしょうか。

※画像はクリックすると拡大表示されます。

ハイ、これが47号の表紙です。写真は「特集 現代版男の三種の神器 自分だけの逸品を発見する」のイメージです。今回は一発撮りじゃなくて、ライター、メガネ、腕時計をコラージュ的に合成してます。ライターはマルマン製「エルフィンGL-88・GK01」(当時の価格1万円)、メガネはカルティエの「マスト・サントス」(当時の価格5万5000円)、腕時計は「ムージュ・ピカー・テンプテーション22・302」(当時の価格12万円)。

※ちなみにメガネはエルトン・ジョンやデヴィッド・ボウイも愛用したことでも知られる、カルティエが初めてアイウェアを本格的に発表した、伝説的なデビューモデル。そして、腕時計で “Mougin & Piquard” を当時は「ムージュ・ピカー」と表記してますが、現在は「ムージェ・ピカル」や「ムージン・ピカード」と表記してます。時代によって、カタカナ表記は変わるもんです。

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表紙を開いて最初の広告はシャープの8ビットパーソナルコンピュータMZ-2500シリーズ「Super mz」です。当時、この機種でみんな遊んでたゲームソフトはというと、『ゼビウス』『レイドック(LAYDOCK)』『ドルアーガの塔』『夢幻の心臓』『トリトーン』『レリクス(RELICS)』『Wizardry #1』『パックマン』『マッピー』『フリッキー』『エキサイトバイク』『バルーンファイト』などがあげられます。

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ふたつ目は、前号同様「THE ISUZU TREND」。今号ではドイツのオペルのチューナーとして有名なイルムシャーが監修を手がけたクルマという切り口で、いすゞの「ASKA irmscher」と「PIAZZA irmscher」を紹介してます。リードは「イルムシャーの技術はレースやラリーなどからフィードバックされたものだ。そして今、アスカとピアッツアに受け継がれた。まさにスパルタン、まさにダイナミック。これがオリジナルを知らないオリジナルなのである。ドライバーを満足させるのは、パワーだけではない。」。

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目次です。右ページの広告はまたしてもDENONさん。前号同様、コンパクトディスクプレーヤー「DCD-1500」です。キャッチコピーは「サウンドをパスポートに、僕はこの街の市民権を手にいれた。」・・・。シビレますというようなことを前号も書いたんで、スルーします。

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で、最初の記事は「LINE*UP」。17ページで40アイテムを紹介してます。今回のラインナップは、

●ラインナップ・スペシャル
●プラス・ハーフタイムクラブ 文具感覚で使える、食べるためのツール・キット
●アーレンス自動車 タウンだけじゃなく、スポーツ・サイクルとしても楽しく乗りこなせる自転車
●オハイオ・ブルーチップ・マッチ 煙草は雰囲気で吸うもの。だったら火を着ける道具だってこだわってみたい
●スズキ・ジムニー やっぱりクルマは性能で選びたい
●ミリタリーウォッチ 24時間式の珍品ミリタリーウォッチ
●吉田カバン・ハーネス サバイバルベストのメッシュ使いを存分に採り入れた “着る” 感覚のカバンが発売された
●キヤノン水陸両用カメラ オプションをズラリと揃えた、とってもアクティブなカメラなのだ
●ジウジアーロ・ヘルメット 世界的に有名なデザイナー、ジウジアーロがデザインした、センス抜群のヘルメット
●コマンドー・グッズ コマンドーの主人公、アーノルド・シュワルツェネッガーが身につけていたグッズを紹介
●アイワ・ミニコン 前面パネルにハーフミラーを採用した、とってもハイテックなミニコンが新登場

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「ミリタリー・デザイン学」はカラー6ページ。その7回目は「BIANCHI M-12 ARMED FORCES HOLSTER」。リードは「holsterという言葉を辞書で引くと、ピストルの皮ケースという意味が載っている。文字通りホルスターはレザーで造るものであった。ところが、ここにその常織を破る男が現われた。ジョン・ビアンキ、ビアンキ・インターナショナルの会長であり、世界中のホルスター・インダストリーの頂点に立つ男だ。米軍が74年間に渡り使用され続けた制式拳銃がコルト・45口径から、NATO軍仕様の9ミリベレッタ92SB-Fに代わったのを機に、ホルスターの歴史上初めてという機構を装備したホルスターが登場した。」。現在の主流はカイデックス(Kydex)をはじめとする熱可塑性樹脂(ポリマー)を素材にしたモノになってます。そして、リードの文中後半の「ホルスターの歴史上初めてという機構」というのはロックシステムのことなんですが、現在ではさらに厳格にシステムされてます。なんにしても当時、革命的にして革新的なホルスターだったんです。各見開きのキャッチを以下に引用。

「ホルスターに革命が起きるとしたら、“それはビアンキしかいない”と言われ続けてきた男の自信作だ」

「米陸軍のホルスターは、1909年に騎兵隊用にデザインされてから今日まで使用され続けてきた。着装武器の発達に著しく後れをとっていたのだ」

「1個のホルスターが左右両用できるという発想は、コロンブスの卵といえる」

「安全性を重視するため、ホルスターのデザイン時に使用する銃器はすべてレプリカ。ここにも設計思想が」

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モノクロ5ページの「Super Column」。「今月は花嫁のためのブライダルカー、ベジタブル・バイブル、ティントイのコレクター、カード式のクロック、ビデオクリエイターのためのお店、ハレーコメット記念メダルの話題など。」って内容です。

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今回は「OVERSEAS NEW PRODUCTS NEWS」と「WAKU WAKU WORLD」をまとめて紹介します。

「OVERSEAS NEW PRODUCTS NEWS」では「バスルームでも何処でも、思いたったら、ソリどき否、カケどき」という記事ををピックアップ。

「洗面所にカミソリ、ごくありふれたとりあわせてあるが問題なのはこのサイズ。一体誰が使うのか、奈良の大仏様にでも献上しようか。(改行)特大カミソリ、あくまで普通サイズの人間用のものなのだ。ただしひげを剃るのではなく遠くの人達と話をするもの、なんのことはない電話なのだ。(改行)カミソリ製造会社のノベルティ・グッズとして好評を得ているそうだ。カミソリのコレクターでなくとも、一つ欲しくなってしまいようなデザイン、宣伝効果も大。包装も、市販のカミソリと同様のブリスター・パックだ。」

日本でカミソリはお坊さんが頭を剃るための法具(髪を剃るからカミソリ)として入ってきたモノだそうです。宣化天皇3年(538年)の日本に仏教が伝来したとされる年に一緒にやってきたんです。

「WAKU WAKU WORLD」では「サバイバル用だったら許せる手放し全自動式リールの発想と仕掛けを考える」という記事が目につきました。

「文明開化はひたすら合理性の追及といった一面があるが、これに逆行してもっぱら非合理的要因を愉しむのが“遊び”の世界。たとえば釣りにしたところで、道具に凝っても所詮愉しみのエッセンスは、当たりに合わせて釣り上げる魚相手のあ・うんの呼吸にある。こればかりは経験とカンといったおよそ非合理的な要因がたより、といった釣りの醍醐味を真っ向うから否定するのが、写真の非ワクワク
的“自動式リール”なのだが・・・。」

キャプションは「エサの当たりに応じてリールのトリガーが解放され魚を釣る全自動の “オートマチック・フィッシャーマン”。アメリカ製で小売値は2セットで$6.4セット$9」

これはアメリカで古くから愛用されている「ヨーヨー・リール(Yo-Yo Fishing Reel)」と呼ばれる自動釣り具の一種。現在でもアメリカではサバイバルキットの定番アイテムです。

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そして今回のメインの特集となるのが「特集 現代版男の三種の神器 自分だけの逸品を発見する」。カラー31ページ構成です。「まだ今ほど輸入品が自由に入ってこない時代、おしゃれな男性の三種の神器といえばパーカーの万年筆、オメガの腕時計、そしてロンソンのオイルライターと相場は決まっていた。ブランド志向という言葉だけでは説明しきれない、モノへのこだわりのルーツはここから始まったのだ。」というリードでスタートします。「遊(PLAY)」「戦(BUSINESS)」「宴(FORMAL)」という3つのシチュエーションに分けて、それぞれメガネ、腕時計、ライターをギッチギチに紹介してます。

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続きまして、モノクロ12ページ構成の「BASIC JEANS & SHIRTS」。

「今、ベイシックなモノに注目してみたい。」

「はきこなすほどに味が出てくるベイシック・ジーンズ達の主張は、さてイカに。」

「ジーンズ選びの基本は、自分の体型を十二分に知ることにある。」

「ベイシックなものほど、さり気なく着こなしてみたいではないか。」

「気取らなくて済むシャツほど、こだわりをもって選び、着こなしてみたい。」

「ジーンズの良さは、ハードとソフトの両面を兼ね備えているところにあるのだ。」

という感じの内容です。

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モノクロ8ページの「〔特集:パフューム〕言葉的薫香(かをり)のローブ」。現在、コールドスリープ期間に入っているPerfumeです。この号が出た、1986年は、「あ~ちゃん」も「かしゆか」も「のっち」も3人とも生まれていません。というワケで、Perfumeの特集ではなく、香水の特集です。「自分が自分であること。あたりまえのことが主張できないでいる。ファッションも文化も、激しく移り変わる現代の中で、自分を見失わずに過ごすことはむずかしいのだ。ましてや、他人に自分を主張することは・・・・・・ 。だからこそ、自分の香りを見つけたい。姿のないものこそ、 その主張は激しく、強烈なのだ。」という内容です。

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「世界の傑作品」」はカラー5ページ。今回のラインナップは「プロムローズ」「ニコン」「パーカー」「ヘンケル」「ピレリー」です。

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「SUPER SHOPPING」はカラー4ページで、「超豪華仕様の走る芸術品—シェントン・フォグ。」です。「没個性を頑なに拒否するシェントン・モーター・カンパニー社長チェース氏。8000時間のマンパワーを費やした車を造り上げた男の哲学とは?」という切り口で、数台しか試作・製造されなかった、極めて希少なカスタムメイドのロードスターを熱く語ってます。

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表4はスポーツアイウェアの老舗ブランドカレラの「カレラ・ヴァリオ1.5」。ヴァリオとは画期的な可変・調節機構(テンプルシステム)を搭載したフレームシリーズで、ヴィンテージ市場、マニアの間で非常に高い人気を誇ってます。

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では、次回の昭和61年6月(48号)をお楽しみに!

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